なんかおっぱいの描き方がどうのという話が白熱しておりまして……。キッカケはこちらの呟きなんでしょうか? きちんと追いかけていなかったのでよく判りませんけど。



もとの画像はこれのようです。

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「HOW TO DRAW BOOBIES」by MEGHAN HETRICK.

描いた人はMEGHAN HETRICKさん。こんな感じの絵(参考:The Art of Meghan Hetrick)を描かれる人。ツイッターもやってはりますね(こちら)。

んで、これを某文芸エージェントとかいう人がキャッチして「いかに日本の萌え漫画家がモノホンのおっぱい知らないかがようわかるのうw 」と、火種を投下。無慈悲なおっぱい戦争が始まります。その辺の動きはtogetterにまとまっていました。

 ▼「いかに日本の萌え漫画家がモノホンのおっぱい知らないかがようわかるのうw」(togetter)



まあこの人の反応はいろんな意味で無いですね。別に「モノホンのおっぱい」を知ってるからってその通り描く義理は無いわけですし。ぶっちゃけ、「漫画家は人間の顔をデフォルメして描くけど、本物の顔を知らないってことでいいんですか?」と訊いたらおしまいの気がします。この人の言う「モノホン」が、なんかイデアよろしく現実の裏側に潜む真実の姿、みたいな意味ならわからんでもないのですが、もと画像を解釈する限り問題は、単純に物理法則に従ってるかどうかですしね。

その辺は、大原氏もよくおわかりのようで、次のように呟いておられます。



要するにこんな感じでしょうか。

(1)虚構(フィクション、ファンタジー)は現実に従属するのが当然である。
(2)現実を理解している人は現実準拠でものを作る(それをできない人は現実を見ていない)。
(3)虚構を現実より重視する人はただのバカ。
※大原氏が「バカ」という語を頻繁に使っておられるので拝借しました。

大原氏の発言は、現実>虚構という特定の価値観を絶対視して上から目線で切りつけるもので、説得力云々はともかくとしていまいち愉快なものではありません。ですが虚構に対していたずらにリアリティーを求める傾向というのは常にあって、まあそういうのの一種だろうというのはわかります。正直あんまり生産的な話にはなりそうにもないので、脊髄反射で萌えの悪口書きすぎだろ、とツッコミを入れて終わりにします。

ただこの話題、メチャクチャいろんな人が食いついたみたいでそれが面白い。


成年コミックでお馴染みの聖☆司先生とか……。


エロゲーでお馴染みの声優の桃也みなみさんとか……。


「ああめが」の藤島康介先生とか……。


天才美少女の一姫ちゃんとか(こいつは違う)。

いやはや、スゴイスゴイ。大爆釣ですよ。みんなおっぱい大好きなんですね!! 各界著名人の反応をまとめるだけで、一大記事になりそう。何にしても休日とはいえお昼から「おっぱい」があちこちのタイムラインを占拠していったようで、日本は今日も平和です。


しかしちょっと冷静になってみますと、もともとのタイトルや英語の解説を見る限り、「NATURAL BOOBIES」(自然なおっぱい)を描く方法の解説であって、転載ツイートした方が言うような「正しいおっぱい」というニュアンスがどこまであるのかはわからないんですよね、これ。もうちょっとちゃんと言えば、「自然な」は様態の説明として受け取ることができますが、「正しい」になると価値判断がかなり強く入ってきます。そこまでの強い意図があったのかどうか。

最初から「自然なおっぱいの描き方」っていう風に言っていれば反応はもう少し違ったんじゃないかなぁとも思いますが、まあセンセーショナルさと正確さは両立しづらいものだし、正誤表みたいな描き方になっているので仕方ないのかもしれません。

そういえばこういう事態を予想していたのかどうなのか、sealさんが2012年に『ぜったい最胸☆おっぱい戦争!!』というエロゲーをリリースしておられまして……。そのコンセプトは、「おっぱいを愛する心が戦争を止めるADV」。さすがsealさん。時代を先読みしすぎです。濡れる。

いや、おっぱい好き同士で派閥争いしているのとは微妙に違う気もするんですが、リアルおっぱい派VSフィクションおっぱい派と読み替えてもいいのかなとかナントカ。いずれにせよおっぱい好きの皆さまにおかれましては、こんなしょうもないことに憤るのはやめて、心穏やかにおっぱいを愛でる日常へと戻っていただければと願う所存であります。

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