先日話題になっていた、この話。

  ▼「恐怖の無断転載成りすまし入れ子構造」(Togetter)

「私のイラストを自作発言されました!!><」と他人の「なりすまし」にキレる素振りを見せていた人が、更になりすましだったという今回の事件。少々思うところがあったので、これについてコメントしてみます。

Togetterのほうにも書かれていますが、見るの面倒だという方がおられるかもしれませんので、登場人物と事件の経緯を簡単にまとめます。

(1) @shilomi_to463 氏 あるイラストを、自分が描いたものとしてツイート。
(2) @_Hana1224_  氏 (1)氏に対し、その絵は自分が描いたものだとツイート。
(3) @ume_yama5 氏 別のイラストを、自分が描いたものとしてツイート。
(4) @hanahana_1224_ 氏 (3)氏の絵は自分が描いたものだと指摘。(2)と同じ人。
(5) @hanakaTWT 氏 (2)、(4)が「なりすまし」であるとツイート。

笑うのを通り越して意味不明すぎて気味悪いくらいです。正直、「あまりにも綺麗にオチすぎ」ていてヤラセを疑いたくなるレベル。はなか氏がというのではなくて、「なりすまし」3名が共謀してネタを作った可能性はわずかに残るかな、と。

いやまあ、それなら「釣りでしたー」って言いそうだし、そもそも何の得があるかわかんないから、無いとは思いますけど。

というわけで、現実にあった事件と考えて話を進めますと、まず気になるのは「なぜこんななりすましをしたのか」っていう部分。ただ、そこはつついても出てくるものが少なそうな感じがする。

なにせ、データ不足が甚だしいわけでして。なりすました人の1人は鍵かけちゃったし、他の人もツイートが消されてるのか何なのかほとんど無く(@_Hana1224_ は111ツイート、@ume_yama5 氏は30ツイート)、しかも大半がリプライとか挨拶。行為に及んだ動機が「すごいですね」って言われたかったのか、お絵かきサークルにでも入りたかったのか、そういうのすら不明。

一応「それっぽいこと」を言おうと思えば言えそうですけどね。たとえば、彼らは想定しているコミュニティが狭い。おそらく、本来自分の「身内」の中でだけ賞賛を浴びられれば良かった。そこでは「なりすまし」が露見するとは想定していなかったのだろうとか。あるいは、想像力の欠如。「完成品」を見せたら、「メイキングを見せて」と言われることも想定して当然なのに、そこまで頭が回ってなかったのだろう、などなど。

ことほど左様に、動機とは違う部分での「なぜ」ならば答えらしきものを並べることはできる。でも、そんなのは想像にすぎません。もしかすると私たちが思いもしないようなロジックが働いているのかもしれず、それについて考える手がかりは余りに少ない。私たちはついつい、理解できない行動に「納得できる理由」をつけたがるけれど、それが時として無自覚な暴力となりうることは意識しておかねばならないと思う次第です。

と、少し話が脱線しました。じゃあ今回私が何言いたいかというと、この件に絡んでる「外野」の発言で気になったところがあったので、それについて。まあ、私も外野だろというツッコミはおいときまして。

気になったというのは、@ume_yama5 氏とフォロー関係にある、おそらくはリアルで面識があると思われる方に、今回の件を見ていた「外野」の人たちがリプを飛ばしていること。んでその内容なんですが……。