郵便局のホームページにある、「デートの断わり(断り)」の文面。


参考:「デートの断わり(断り)」 ※外部リンク
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 お手紙ありがとうございました。
 せっかくのお誘いですが、あいにく先約があってお受けできないのです。本当にごめんなさい。
 実はちょうどその日、学生時代の友人たちと食事の約束をしていたのです。○年ぶりに仲良しが全員集まるので、今さら断るわけにはいかなくて……。私の好みにぴったりのコンサートなので、御一緒したいのはやまやまなのですが、今回だけは御遠慮させてください。
 また何かすてきなプランがあったら、ぜひまたお誘いくださいね。
 まずは、取り急ぎお返事まで。

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デート断るのにテンプレがあるというのは驚きですが、まあ、あったほうが書きやすいのはそうかもしれません。さすが日本の手紙を支配する郵便局、芸が細かい。惚れます。

真面目な話、飲み会にしろデートにしろ、「おことわり」をしないといけない局面というのはいくつもあるわけでして……。本当に事情がある場合から、単に行きたくなくてサボる場合まで。で、とにかくもっともらしい理由付けとか、相手を傷つけない断り方、みたいなのが昔からあれこれある。

ただこれ、「言われる側」としては嘘かホントかわかんないので、ぶっちゃけ連絡が来るだけマシみたいなところもあるんですよね……。飲み会の幹事みたいなことを何度かやったりもしたのですが、ほんとに困るのは「連絡来ない」パターン。

デートでも、90年代のドラマや漫画では「待ち合わせの場所ですっぽかされる」シチュエーションというのがよくありました(最近もあるか)。連絡が来るということは、まだ相手への配慮がある(その連絡をもとに行動できるから)わけですが、連絡なしのプッチはそういうのが感じられず、「おいおい」と思ってしまいます。逆に、嘘だろうがなんだろうが、連絡をくれたということは最低限の礼儀は果たしてくれたかなという気がしないでもないので、まあ良いかなという気になる。

というわけで私は、「連絡さえくれたら」派なのですが、世の中には「別に連絡なんて無くてもいいよ。来られないんだからしょうがないじゃん」という寛容な人も、「俺の誘いに応じないとはけしからん。万難排してこちらへ来い」というタイラントな方から、「来られないのはしゃ~ないけど、こういう飲み会に来ないって協調性足りないよね~」みたいな結果主義者まで、いろんな考えの方がおられます。

当たり前ですけど、そういう相手の性格にあわせて「おことわり」の方法を考えるのが(ずるい意味ではなくて)対人関係・礼儀というもの。ただ、そういう肝心な部分って「文例」からはどうしても読み取れない(こちらの都合を言うものでしかないから)んですよね。なので個人的には、文例見ながらウンウン唸るより、相手がどんな人かを考えながら書いたほうが良いのではないかなぁと思ったりします。

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