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タイトル:『天色*アイルノーツ』(ゆずソフト/2013年7月26日)
原画:こぶいち、むりりん、こもわた遙華(SD原画)
シナリオ:天宮りつ、鏡遊、紺野アスタ、J・さいろー
公式:「天色アイルノーツ」OHP
定価:8800円
評価:C (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: ううん……微妙。
序盤は私的名作である『のーぶる☆わーくす』をこえるんじゃ? というくらい面白かったのですが、中盤から次第に失速。最後は実に微妙な感じに落ち着いてしまいました。ゆずファンとしてはこれで満足! という話も聞くけれど、コレ以上は望まない、これが最高! という意味では多分無いんじゃないかと思います。同様に私も微妙とはいうけれど、全然ダメ、もう二度と買わない、という感じではない。キャラ絵によほど愛着があるとか、声優さんが好きとか、そういう外在的なところで強いモチベーションが無いなら、あえてやらなくても良いとは思いますが、やって損した、ブチギレだー! ともならないだろうという感じ。「可もなく不可もなし」とはよく言ったものですが、ただ、これだけ豪華なスタッフが揃っているだけに、残念感は高かったです。

▼雑感
「初恋」を(たぶん)扱ったイチャラブ系の学園もの。無難にまとまってはいるし、キャラが立ってはいるけれど、見どころはオッサン臭い下ネタを可愛い女の子が言ってるところだけ……みたいな感じ。

まあ言いたいことは批評空間さんの感想で、あらかた言っちゃったんですよね。なので、長いのですが上のリンクからそちらを見て頂ければ幸いです。こちらの感想は本来、プレイメモとか、大雑把なレビューでは拾いきれなかった細かいところを書く予定のものなのですが、あらかたぶち込んでしまったので。

いやー、しかしこぶ&むり絵はほんとに可愛くてエロくて良いですね。いろいろ捗ります。こういう可愛い系の絵って、あんまりセクシャルな魅力を感じないことが多いんですが、お二人の絵は構図とか表情とかが凄くエロい。あと〆鯖コハダ先生とかもエロいですが、あの人はまァ、ガチの陵辱描かれる方ですからねぇ。普通のベッドシーンでこれだけエロ可愛いのは、やっぱ人気あるのわかります。

作品としてもその辺りの魅力を押し出すようになっているし、手を抜いてるとかそういう感じでは全然無いのですが……。やはり「敵を作らない」形にするために、あえて丸くしているところはあるのでしょうか。

オーガストさんも、『ユースティア』を私は非常に面白いと思ったし、実際声の大きい人が褒めるのはよく耳にするのですが、売上やその後の評判なんかを見ると、いまいちウケなかった(実際、アニメ化とかはされていない)、なんていう話も聞きますし……。幅広い層に受けて売れることと、一部の層に深い満足を与えることとは、なかなか両立しないのかもしれません。

ただ、ゆずさんには『のーぶる☆わーくす』というすぐれた実績もありますし、今の路線を貫くにしても、決して本作が「完成形」ということにはならないでしょう。「売れる」作品を作る力があるということは、いまのご時世、皮肉でもなんでもなく大事なこと。息の長いメーカーになって、将来いつか、誰にもケチのつけようがないような、素晴らしく萌えられる作品を作ってほしいと願っています。

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