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タイトル:『エッチから恋を引いても、友達にさえなれない。』(WendyBell/2013年5月31日)
原画:たかとうすずのすけ
シナリオ:青山拓也
公式:「エッチから恋を引いても、友達にさえなれない。」OHP
定価:8800円
評価:C (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: 恋は、相手の気持ちが見えないからこそ燃え上がる
フルプリスでヒロイン2人、サブヒロインとのHも無しというのは「思い切ったな」という感じ。ロープライスをメインで出していたブランドだけに、「単に内容を薄めて水増ししただけなんじゃ……」という不安もありましたが、蓋を開けてみると、思ったより楽しめました。メインヒロインの綾辻さんが、そうとう良いキャラだったおかげです。

▼雑感
ヒロインの綾辻果歩さんは、まんま『アマガミ』の絢辻詞(CV:名塚佳織)のようなキャラ。優等生の委員長キャラ(本作では本当に委員長)でありながら、腹黒く計算高い一面を持っているという。イベントなんかも、『アマガミ』を意識したと思しきものが散見されました。

ただ、よくある二次創作崩れにはなっておらず、ベースを活かしつつオリジナリティも出せていたと思います。特に、「絢辻さん」と違い、主人公への好意を簡単には見せないところが良いですね。『アマガミ』でそれをやられるとニヤニヤ度が減るので話になりませんが、本作ではユーザーから見ても「謎めいた女の子」として描くことで、別の魅力を引き出せていました。

あと、綾辻さん(果歩)は、なんというか凄い男前。最高の友達兼恋人になってくれそうな、「いい女」です。この辺は、プレイすると分かっていただけるハズ。

もう一人のヒロイン、えみりは主人公のことを好きと公言してはばからない、果歩とは対極のキャラ。この二人のコントラストだけで物語を成り立たせています。それだけに、主人公が内面を綴るだけの日常シーンは非常に退屈で、後半になると飽きてくるのが難点。

別に派手な事件とか哲学的な命題を考える必要は無いけれど、もう少し主人公の心を掘り下げて、ユーザーが興味をもてるようなキャラにするか(たとえば果歩とエッチしたあと、気持ち悪いくらい喜んでみても良かったんじゃないかなぁ。感情の起伏が少ないので、乗っかりづらいです)、サブキャラを絡ませて主人公との関係を揺さぶってみるとかしたほうが良かったように思います。

もしくは、ミドルプライスにして長さも短くするか。やっぱり、フルプライス向きの編成ではなかったのかなぁ。いや、2人ヒロインでもフルプライスにはできるでしょうけど、本作が成功しているかといえば微妙。

Hシーンは非常に多くて……というかほとんど全部Hシーン。エロ重視派としてはそこそこ満足。終わり方も割りと後味が良く、気軽に楽しめる短編小説を買ったみたいな感じでした。


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