ちょっとメモ書き風になるので読みづらいかもしれず、ご容赦いただきたいのですが、友人と「天然キャラって難しいよね」という話をしていました。

「天然」の定義にもよると思うのですが、一応Wikipedia先生の「天然ボケ」あたりを参考に、「無自覚な行動が一般的な人とズレまくってる」みたいな感じで考えておきます。

で、まあ「天然」さんってのを、無自覚にずれていく人であるとした場合、キャラってそもそもある程度自覚的に作られてるわけじゃないですか。その時問題になるのは、自覚的に作られた天然キャラというのはありえるのか、という。問題の定義ですでに混乱しているかもしれないのですが、もうちょっと続けさせてください。

この問題の答案としては、以下のようなものが考えられると思います。

(1) 実物の天然キャラをコピーした。
(2) 作中できちっと「天然」性をつくりあげた。
(3) 気づいたら天然キャラができあがっていた。(ライターさんが天然だった)
(4) 気にしてない。(とりあえずそういう属性ということにした)

まあ(3)みたいな「ナチュラルに外す」のってきわめてレアいというか、あったとしても「天然」属性の人が満足するような話になるかというと相当微妙な感もあります。つまり、実際マジモンの「天然」さんが目の前にいたら、やっぱり多かれ少なかれギョッとするところってあると思うんですよね。ツイッターとかでときどき、「天然や……」みたいなコメントとともに紹介されている人がいますが、なるほどこちらの理解をぶっちぎって明後日の方向に飛んで行ってる感がある。ああいうオドロキというか、ギョッとする感じって、なかなか出せません。

その点エロゲーの(エロゲーに限らずでしょうけど、一般にフィクションの)天然さんというのは、そのズレ方が理解できるというか、むしろそうでないとユーザーとしては安心できない部分があるわけです。たとえば、先日紹介した「ポケ恋」の西洞院さんを私は「天然」と評しましたが、彼女の場合は単に、自分の内面を対他的に語るコードを持たないというだけの話です。ズレはズレているし、本人には自覚されていない。だから、(2)のパターンです。ただそれは、外から見れば理解可能なものになってしまう。作中の「天然」さと、外側から見た「天然」さが、一致はしないのではないか、と。

そこで疑問なのは、そもそも私たちは「天然」という属性に(まことの「天然」な人ではなくて)、別の何かを求めているのかもしれないな、と。たとえば純真さであるとか、周囲とのズレによる葛藤であるとか、傍若無人さであるとか。ただ、その「何か」がいったいなんであるかについてはよくわかんないし、またその性質がどうやって表現されるのがふさわしいのか(「天然」で良いのか)、そんなことを話していて、夜が明けてしまいました。

ちょっと抽象的な話になったので、今度は具体的にキャラとか挙げながら話をしたいね、と言っていたんですが、お互い忙しくなりそうな感もあり、いつになるやら。とりあえず、忘れないうちにメモ的に残して、おいおい考えてみようかと思います。

考えても、何も出てこないかもしれませんけれども。

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