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タイトル:『魔法少女ルキフェル桜花』(light/2012年9月21日)
原画:のぶしと
シナリオ:フレーム、桃野衿
公式:『魔法少女ルキフェル桜花』 OHP
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:2600円
評価:D(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

関連記事: 「攻略:『魔法少女ルキフェル桜花』」(2012年9月28日)



▼評価について
私の好きな、戦闘系ヒロイン+触手モノだったのですが……うーん。なんか消化不良。ここ最近、質の良い凌辱ゲーばっかりやっていたのでグルメ舌になっていた影響は多少あるかもしれませんが、それを差し引いてもやはり高評価は出しづらい内容でした。もちろんリリス作品ですから、抜きゲーとして最低限のところはおさえています。が、はっきり言うとそれだけ。のぶしと氏が絵を描いている以外はとりたてて特徴が無く、それなら『フェアリーメイズ』で良いんじゃね? という気もする。シーン数・キャラクター数・シチュエーションの多彩さなどはそれなりにあるので、シーン回想だけ見る分には良いかもしれません。

▼雑感
『まどマギ』のオマージュというのは判るのですが、何の為に『まどマギ』を持ってきたのか。魔法少女同士の友情とか愛情を描きたかったのか、QBの残虐非道っぷりを描きたかったのか。ただ人気作品の名前にあやかってネタにしただけという感じが否めません。要は、もし全く無名の作品であっても『まどマギ』をネタにしたとは思えない。そういう「ぶらさがり」の作品を全否定はしないけれど、それをリリスさんが出す意味ってあるのかなぁ、と思います。

それでも話が面白かったりキャラが魅力的ならまあ、もともと良い作品にオプションでネタを仕込んだ、と好意的に解釈もできるのですが、ぶっちゃけストーリーは雑でパッとしない。感想にも書いたとおり、魔法少女たちの戦う動機がどうも説得力を持ちきれず、作中でフラフラしているように見えます。また、敵である「ナイトメア」も、その存在から狙いまでいまひとつ良くわからない。これはEDでのラスボスとの絡みである程度仕方がない部分ではありますが、「正体不明の敵」を相手に戦うというのは余程慎重に話を作らないと、ユーザーは置いてけぼりになるというか、興味を持続させることができません。その辺の一工夫が足りなかった。

Hシーンについてはそんなわけで、キャラが弱い分、どうしても物足りなく感じます。1つ1つのシーンの切迫感とか心の描写とかには巧いところもあるものの、単発どまりで後に続かない。こういう凌辱作品って後になればなるほどエスカレートしていってボルテージがあがるのが普通ですが、最初から最後まで一定のラインを保ってゴールインした感じがします。ラスト、ラスボスの圧倒的なパワーという設定は桜花たちの無力感を前面に押し出す形になって良いと思いましたが、どんでん返しも二次元オチでちょっとがっくり。ここまで4人の力を描いてきたんだから、最後もそれに絡めるとかでは駄目だったのでしょうか。

グラフィック面は秀逸。何と言っても、のぶしと氏の絵。特に今回はリリスお得意の無理なアヘ顔ではなく、舌をつきだして羞恥に耐える「イキ顔」(実際にどういう区別があるのかは兎も角、作中では「イキ顔」と呼ばれていました)になっていて、あんまり顔面崩壊はしていませんでした。アヘ顔のような「他のことは考えられない程の絶頂の表情」ではないためか、羞恥とか屈辱とか、そういう感情が積極的に出ていた。面白かったです。割と成功していたと思う。

まあ、そんなこんなで良いところもたくさんあったのですが、若干の物足りなさを感じる作品でした。

それでは、また明日。

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