快楽恥帯
タイトル:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』(Devil-seal/2012年8月24日)
原画:めかぶ味MAX
シナリオ:すの~さん
公式:快楽恥帯 OHP
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:2000円
評価:D(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

関連記事 :攻略:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』(2012年9月19日)

▼評価について
感想の供給が無かったので書いたのですが、需要も無さそうですかね……。評価は辛めにつけてしまいました。当然、人によってはヒットする部分もあると思います。特に女性一人称視点で、無理矢理犯される時の心情描写とかが燃える、という場合は結構良い。私がどっちかというとそのタイプなので。ただ、トータルとして見るとやっぱりイマイチ。理由は、感想に書いた通りです。

個人的には、sealブランドが得意としている「挑戦」精神がほとんど見られず、ただのADVでしかないのは残念でした。で、ADVとして見た場合、とにかくコンセプトが不徹底。とりあえず異種姦しとけばいいだろ、という程度のものなら、ぶっちゃけボリュームによるフォローで、フルプライス作品に対して常に劣勢に立たされると思います。低価格なら低価格だからこそ、という強みを見つけていく必要があるんじゃないかなあ。感想の最後にもちょこっと書いたのですが、「低価格でもいいか」という妥協を受けいれる態勢になってしまうと、今後の低価格路線の未来は明るくないように思います。


▼雑感
だいたい言いたいことは感想で書いちゃったので省略。気が向いたら何か追記します。

……というのはさすがに手を抜きすぎと言われたのでちょっとだけ。

やっぱり、「西暦2012年10月20日、人類は死滅した――」というのはインパクトありました。再来月かよ! っていう(笑)。

SFチックな内容で作品世界の年代を現実と近くすると、実際にその年が来た後であっという間に陳腐化する危険があります。たとえば、ミレニアムが来た瞬間、「1999年地球が滅亡する」作品は流行らなくなったように。それにもかかわらず「近すぎる未来」が選ばれている場合、理由は二通りくらいしか考えられません。一つは、どうしてもそうせざるを得ない必然的理由のため。領土問題や原発問題のようにリアルと接続した内容を全面に出すならこっち。もう一つは、特になにも考えていなかったため。さて、どっちなのか。私には後者のように思われました。

どうしても気になったのが、全体的な行き当たりばったり感。各キャラクターの設定とかは細かく決まっていて、それが活きてくるのかなと思ったら全然そんなこともない。また、事前に告知されていたストーリー紹介とも何となく内容が食い違っていて、どうも流れがきちんとできあがっていなかったというのが実感です。ストーリー紹介というのが実際どんなものだったかというと……ちょっとOHPから引用させていただきましょう。
西暦2012年10月20日、人類は死滅した――

昨日10月19日、人類は空想上の生物だと把握していた地球外生命体、政府の呼称通称「EBE(イーバ)」と交流した。

東京市の上空に円盤が出現し、人類は未知との交流に心を躍らせた。しかし、円盤から光の波紋が広がったと思うと、水は蒸発し、木は枯れ、人類の大半は一片も残らなかった。

一面灰色の絶望の世界――それが今の私達の世界だった。東京市は一瞬で、壊滅地帯となってしまった。

そんな中で生きている人間がいた。私達、つまり若い女性だけである。生きているという表現は語弊かもしれない。ここでは、女性は奴らの性奴隷なのだから……。

もう、東京に人類と呼べる物はいない……。

私達の世界は1日にして、快楽恥帯と化した

齟齬というのはたとえば、「人類は未知との交流に心を躍らせた」とあるけれど作中では「何か飛んできたぞ?」と言っているうちに人類が半分滅亡してしまったところだとか、国連がでてくるのに舞台が東京だけで広がりを持つのか持たないのかサッパリわからないところだとか。EBEの狙いが何だったのかは作中ではちっとも描かれず、風呂敷が広がったのか広がらなかったのかもわからないところだとか。

真面目にSFやサスペンスをやろうとしたにしては圧倒的に描写が不足しているし、B級路線でいこうとしたにしてはそれとわかるサインが少ない。そもそも、この『快楽恥帯』という作品のストーリー的なウリは何なんだろう? ということです。単なる飾りだと言うにしても、何かをアピールするために飾りというのはあるわけで、何を盛り上げようとしたのかはハッキリしている必要がある。しかし本作を終えて、どんな層に向けたかは何となくわかる(異種姦好きでしょう)として、じゃあその層にどういうアピールをしたかったのか。アピールポイントがぼやけてしまっているのが問題でした。

シリアス路線でいくなら設定を煮つめてきちんと描写したほうがよかったし、B級路線でいくならゾンビものやエイリアンものの「お約束」を踏襲すればもっとわかりやすく・面白くなったでしょう。めかぶ味MAX氏の絵はエロいし、Hシーンの女性一人称心理描写は個人的に好みだったので、そのHシーンを支えるバックボーンがあれば光る作品になれた。少し勿体なかったです。

あとは、やっぱりちょっと日本語に違和感感じます。ストーリー紹介だと、「政府の呼称通称「EBE(イーバ)」と交流した」は「接触した」だろうとか、「人類の大半は一片も残らなかった」は、人類が一片になるのはおかしいので「人類の大半は一片も残らず消し飛んだ」のようにするのが妥当ではないかとか、「そんな中で生きている人間がいた。私達、つまり若い女性だけである。」は、「いた」を「ある」で受けていいのかとか、「生きているという表現は語弊かもしれない」は普通、「語弊がある」か、「生きているというのは語弊かもしれない」のどちらかではないかとか(「語弊」というのは「あやまった表現」か「語を誤ることによってもたらされる弊害」の意味なので)。なんとなく言いたいことはわかるんですが、言い回しに失敗している感がハンパ無い。この違和感とは最後までお付き合いになります。シナリオを手がけたすの~さん氏の作品は過去何作かプレイしているのですが、こんなテキストだったかな……。いや、私にブーメランで返って来そうなこと言ってるのはわかっていますよ! 

◆シーン・CG詳細
CG枚数20枚(差分無)、シーン数20。内訳は、空4、遥3、千佳4、蘭4、空+遥2、四人2、モブ1。

シーン詳細表記方法: (EBEのタイプ/体位/衣服/内容)
 ※便宜的に苦痛・快楽を分けたが、最後は概ね快楽堕ちで苦痛成分は薄い。

▼空
(1)人型・駅弁・制服・苦痛(破瓜)
(2)人型・開脚・ぱんつ・快楽(失禁)
(3)人型・フェラ・制服・快楽(自慰)
(4)触手+人型・手術台開脚・全裸・崩壊

▼遥
(1)ワーム型・舌でぐるぐる巻・制服(破瓜)
(2)手型・開脚・制服・快楽(潮吹)
(3)触手・開脚・制服・崩壊(出産)

▼千佳
(1)触手・開脚拘束・私服・苦痛(破瓜)
(2)小型の虫・尻もち・ぱんつ・快楽(自慰)
(3)触手・後背位・私服・快楽
(4)人型(ペニス)・開脚・半裸・崩壊(乱交)

▼蘭
(1)人型・後背位(正面視点)・半裸・快楽(アナルと2本挿し)
 ※アナル責めなのに正面視点なので後ろが見えません
(2)スライム型・開脚・ライダースーツ・快楽
(3)触手・手術台開脚・下着・苦痛(電撃・放尿)
(4)触手・手術台仰向け・全裸・SM(ムチ・羽・熱スライム)

▼空+遥
(1)フタナリレズ・側位・全裸・快楽
(2)人型EBEと3P・正常位+後背位・全裸・快楽

▼四人
(1)触手・つり下げ・全裸・快楽
(2)いろんなEBE・体位色々・全裸・絶望(産卵)

▼モブ
(1)いろんなEBE・体位色々・着衣・快楽


というわけで本日はこれで。また明日、お会いしましょう。


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