私は別に自転車に恨みつらみがあるわけではありません。初詣のおみくじに、「自転車に注意」と書いてあったなんてこともない。しかし、何かしらんけどこのところ、しょっちゅう自転車トラブルに遭遇します。今年に入ってから既に2、3度ぶつかりそうになったし(歩道を歩いていました)、雪が降った1月頃には、交差点で自転車がすっころんで連鎖事故を引き起こす場面に出くわしました。チャリと歩行者が激突して、ものすごい口論になって警察が出てきた現場に居合わせたこともあります。たしか、5月頃だったかな……。

そのうち自転車にぶつかるんじゃないかと思っていたら、とうとう今日、心配が現実のものとなりました。地元の大通りから駅に入る道に向かって曲がったら、正面に人がいたので左によけたところ、後ろから突っ込んできた自転車がズドン。幸いそれほどのスピードではなかったのでつんのめる程度で済みましたが、驚いたので「いてー!」っと大げさに叫んでちょっと恥ずかしい思いをしました。

振り向くと、銀色ボディの通学用自転車みたいなのを操っていたのは、背の高い、私よりちょっと年下くらい(たぶん)のお兄ちゃん。スポーツ刈りの頭がサワヤカです。自転車から降りたので謝罪がくるのかなと思ったらいきなり、「あぶねぇなぁ!」と怒鳴られました。えぇ……? 私が悪いの?

なんか以前にも歩道を歩いている人と接触しかかった自転車の乗り手が歩行者に怒鳴っているシーンを見かけました。私自身は自転車が車道を走るとかえって危ないかもしれないから、歩道を走ることについて、法律に即していないことは理解したうえで、そこまで目くじらを立てなくてもいいかなぁとは思っていますが(ちなみに私自身は東京に来てから、歩道を自転車で走ったことは、本当にただの一度もありません。なぜなら、自転車をもっていないからです)、さすがに遠慮くらいはしてほしいと思います。人で混雑していたら降りるとか、曲がり角はちゃんと止まるとか。ものすごい人ごみの中を、ふらふらしながら自転車で走っている人を見ると、さすがに何考えてるのかと正気を疑います。降りた方が楽じゃないのかなぁ。

今回の件は人がそんなに多くなかったとはいえ、駅前の道の曲がり角。電車に乗るために走っている人とか、逆に降りて大急ぎで走っていく人とかいる。曲がり角には危険がいっぱいです。そりゃまあ自転車からすると、前を歩いている人間がいきなり横にズレて道を通せんぼしたら驚くのはわかる。わかりますけど、どう考えてもそれで事故ったのは私のせいじゃないでしょう。私も聖人君子ではありませんからカッチーンと来て一言くらい言い返してやろうかと思ったのですが、言い争うとかえって厄介そう。なんかもうめんどくさかったのでそのままスルーすることに。せめてもの抵抗で、「すみません」という謝罪のことばは飲みこみました。いや、私も悪かったといえば悪かったかもしれませんけど。後方不注意かもしれませんけど……。

まあそんなこんなでお昼からイヤな目を見たので、アイスをやけ食いしてきました。しかしアレですね。車に乗っていると自転車と歩行者が邪魔で、自転車に乗っていると自動車と歩行者が邪魔で、歩いていると車とチャリはどっかいけと思う。人間なんて勝手なものです。都会に思いやりなんてなかったんや……。

何のオチにもなりませんが、皆さんも自転車に乗るときは歩行者に優しい気持ちを忘れないで下さい。そして歩いている時は、飛び出してくる自転車に気をつけましょう。自転車に乗っている人がすっ転ぶのは勝手ですが、自分がけがをしたらバカバカしいですから。というわけで本日はこの辺で。

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