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タイトル:『姉と俺はナカがいい 』(HEAT-SOFT/2012年6月15日)
原画:七G/シナリオ:DEカモ
公式:http://www.heat-soft.com/anenaka/
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無
定価:3800円
評価:C(A~E)


※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

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◆評価について
うーん、エロも物語も、「そこそこ」というのが一番しっくりきます。あとはその「そこそこ」さとお値段との相談ですが、お買い得という感じではなかったかな。シーン数は30足らず、キャラはほぼりこ姉一辺倒。コスチュームは比較的多めとはいえ、りこ姉一点突破なら2000円台のロープライスでも可能だったのではないか、という感はあります。では、値段が倍になったぶんの厚みが物語にあったかというと、正直微妙なところ。気まぐれ誘惑系お姉ちゃんが好きとか、七Gさんの絵に惚れたとか、DEカモさんの文章大好きとか、そういうエクストラの動機があれば良いとは思いますが、その場合内容あんまり関係ないか。

◆雑感
狙いが絞り切れていなかったか、詰め込みすぎて分散したという印象です。長文感想で書きましたが、5つか6つか、とにかくいろんなところに力を入れていたぶん、1つのはっきりした特徴を掘り下げるのに力を注ぎ切れていないと言いますか。パケ版付属の小冊子によれば翠子は「小悪魔的な猫系」を、茜は「クール」なキャリアウーマンを目指したということのようですが、その割に翠子は簡単に自分の感情の底をつかませてしまうし、茜はクールというより天然さんに。

征司くん(主人公)が性的な誘惑を除いて、割と本気で翠子さんを避けているのも、「ラブコメ」や「イチャラブ」としてはどうなのかな、という感じ。お姉ちゃんの冗談とみせかけた本気のアプローチを、結局弟のほうが本気で受け止めきれないという図式は、心と身体の分裂を思わせ、どっちかというと凌辱ゲーとかの悲哀に通じる阻隔感があるのですが、そっちに舵をとりきるわけでもなく。針の穴を通すようなピンポイントの属性がヒットでもしないかぎり、何かもどかしい感じがついてまわる内容だったように思います。

別の言い方をすれば、結局このねーちゃん、どうなったら幸せなのかよくわかんない。いや、一応真情は語られますが、それで見えない部分が多いというか。たとえぼろぼろにされても弟と二人で一緒にいられれば良かったのかと思えば、茜さん巻き込んで三人一緒でも喜んでいるし、それなら最初の状態でも良かったんじゃないの、という。結局エッチしたかっただけ、というならわからないでもないのですが、それだけじゃなさそうな思わせぶりな言動も振りまいているし……ああ、このつかみ所のなさが「猫」なんでしょうか。でもそうだとしたら、このお姉ちゃん好きっていう人はやっぱり、相当限られそう。

前作と比べるとヒロインの数を絞り、シーン数もだいぶ偏らせて一点突破を狙ったコンセプトだったものの、ややピーキーにしすぎたのかも知れません。テキストは結構面白くて笑えたし、絵柄は相変わらず味があって好きなのですが(特に斜め下からの見上げる視線)、個人的には今回は残念賞。次回に期待したいと思います。

というところで、本日はこれまで。また明日、お会いしましょう。

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