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PC9801版:1996年7月19日
Win版:1998年7月10日
原画:角井陽一
シナリオ:矢部光吉
開発:すたじお実験室
販売:日本プランテック
種別:18禁
ジャンル:ややリアルな美少女調教シミュレーション
※3.5インチ 6枚組
※640KB以上のメインメモリが必要です。
※ハードディスクの空き容量が8メガバイト以上必要です。


押入の整理をしていたら、すごく懐かしいものが出てきたのでご紹介。PC98時代の名作、『パニックドールズ』です。残念ながら箱は無くなっていたので画像はその辺で拾ってきたものですが(左はマニュアルです)、これ1996年。バッチリ覚えています。カクテルソフトの『Piaキャロットへようこそ!!』のPC98版が発売されたのが、同じ年の7月26日。96年6月号のパソコンパラダイス誌は、青髪ショートのアイドルみたいな女の子のキャラ絵が表紙(松原秀典さんが描いておられました)で、これがめちゃめちゃ可愛かった。いま手元になくて画像等でお見せできないのが残念です……。

パソパラは18禁指定も無かったので表紙一目惚れで購入して中身をパラパラめくっていたら、トップ記事が『デリシャスらんちぱっく』と『Piaキャロ』。その他で目に付いたのが、『妖女乱舞』とこの『パニックドールズ』でした。当時から触手成分大好きだったんだなぁ……。

とはいえ残念なことに、まだ18歳になっていなかった私は一日千秋の思いで誕生日を待ち望み、日付が変わったその日に地元だと誰かに見つかったら恥ずかしいという思いから電車で約20分はなれた加古川(兵庫県)にある遊コンにおもむき、そこで『Piaキャロ』を購入したのです…………。

『パニックドールズ』どこいったんだよっていう話ですが、1年待っている間に店頭から消えていました。・゚・(ノД`)・゚・。 あと、当時からエロゲーはだいたい8800円定価。学生あがりの我が身には高すぎて、そんなホイホイ買えるものでもなかった。あとぶっちゃけ、他にやるべきゲームが多すぎた。『ドラゴンナイト4』や『遺作』、『同級生』などelfの主要な作品は教養としておさめておくべし、という雰囲気がありましたし、同じく96年にはLeafから『雫』が発売され、一部地域では非常な盛り上がりをみせていました。丁度、Windows95への移行期だったこともあり、そんな激流の中で、変身ヒロインモノという当時としてはニッチなジャンルは忘却の彼方へとおきざられていったのでしょう。
余談ですが同じ年、戦隊系ヒロインエロゲーのはしりとして有名な『聖少女戦隊レイカーズ』の最終作、『聖少女戦隊レイカーズ3』も発売されていました。攻略記事を見ながら、「乳でけーな……」と感心したことを覚えています。やはりこちらも、売上は伸び悩んだ模様。後にWin版が発売されて、それを購入しましたが、結構面白かったです。
で、なんか96年の終わりには『鬼畜王ランス』発売とか色々あって大騒ぎ。私もすっかり『パニックドールズ』のことなんて忘れていたのですが、これがなんとビックリ、98年にWin版としてリメイクされたんですよ! やったねぱうぱう~♪

というわけで、発売されると同時、Win版のほうを購入いたしまして、やりました。ヤりました。犯りました。まあ、なんでもいいんですが、とりあえずこう、野生に帰ったかのように毎日遊びまして、ぶっちゃけやりすぎてすぐに飽きたんですが、とても満足いたしました。

ゲームの内容は「ややリアルな美少女調教シミュレーション」。ただ、いわゆる調教モノではありません。迷宮型のMAPに召喚したモンスターを配置し、トラップに誘い込んだりしながら、「パニックドールズ」という変身ヒロインたちを倒して捕縛する、というもの。「ドールズ」たちは勝手に動き回り、放っておくと主人公の所属する悪の秘密結社「マヴゥ」を壊滅させるので、動きのパターンを見極め、うまいこと誘導する作業を楽しむゲームです。

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ゲーム画面。このMAPで動き回るドールズたちを誘導します。

今で言うと『巣作りドラゴン』とかの系列に近いかな。というよりは、コンシューマでテクモの『刻命館』を連想する人が多いですか、多分。

『刻命館』も1996年の7月発売ですから、『刻命館』とタメをはるゲーム! などと当時私の友人(年上)は言っておりましたが、『パニックドールズ』にはダンジョンをカスタムするようなアイディアは無かったので、実際にプレイした感覚としては、『レミングス』とかに近かったです。

ヒロインは、フェニックスローズ(赤いの)、タイガーリリー(白いの)、トータスチェリー(青いの。なぜ陸亀……)に、彼女らの上官である銀河警察のエージェント、マスター・ドラグーン。まあドラグーン(龍川)さんは戦闘には参加しません。怪我してたんだったかな。学校でフラフラしてるのを主人公に良いようにコマされるサービスキャラ的役回りでした。

冒頭の選択肢群で「はい」の回数が多いと鬼畜モード、「いいえ」の回数が多いとラブラブモードでゲームが進行します。基本モンスターは完全な噛ませ犬で瞬殺されるんですが(50種類近くいたはず)、時々H能力を持ったのとかがいて、うまく当てるとHイベントが発生したり捕獲できたりします。ローズがサイクロプスみたいなのに宙づりにされて下から……とか、主人公バラード様とHより、どっちかっていうとモンスターのHイベントが良かったです。

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「着せ替えモード」など当時としては比較的斬新なサービスモードも搭載。

さすがにマイナーゲーすぎるかと思っていたのですが、こちらこちらでとりあげられているなど、ネット上ではそんなにマイナーでも無い様子。意外と人気があったのでしょうか。まあ、結構面白かったんですよね。ゲームパート。

ストーリー部分に関しては、上記サイト様でも言及されていますが、割と破綻気味です。いや、一応きちんとした一本の物語になってはいるのですが、「悪の秘密結社マヴゥ本部の最上階をめざし」と言ってるのに本部は地下にあったり、調教の設定がマニュアルと違ったり。この辺はさすがに私も「ぇー?」と首を傾げたものです。そもそも「パニックドールズ」ってヒロイン達をパニックにして人形にするというコンセプトでつけられた名前だったと思うのですが、それが戦隊ヒロインの名前で良いのかという……。あれ、でも相手をパニックにするからこの名前になったんでしたっけ。作中なんか説明されていた気がしないでもないですが、細かいところは忘れてしまいました。でもヒロインたちのコードネームから考えると、「アニマル戦隊フラワーズ」あたりが妥当ですよね。

原画は角井陽一さん。『ヤマモト・ヨーコ』のようなコミカライズのほうが有名でしょうか。良いイラストを描かれる方です。大好きでした。あと、開発が「すたじお実験室」ときいて「おおっ!」と思われた方もおられるでしょうか。先に挙げた「パソコンパラダイス」誌で「学園トライアングル」という読者投稿企画をやったり、あとは『ばにぃはんたぁ零』、『ぷりんせす・でんじゃあ』、『くるみちゃん・にんじゃあ』などの大変個性的で楽しい作品群を出しておられた、名スタッフ揃いの会社。『ぷりんせす』や『ばにぃはんたぁ』は『クロノクルセイド』の森山大輔(森山犬)氏が原画をしておられました。

メインメモリ(コンベンショナルメモリ)640KB解放とか懐かしくて涙がでそう。Win版でプレイしたのでDOSの苦痛は味わわずに済みましたが、戯画のゲームとか、メインメモリあけるのが本当に大変でした。「DOSプロンプトは切れ」というエロゲーマーの鉄則を久々に思い出して背筋を悪寒が。

容量8メガバイト、3.5インチフロッピーというのも時代を感じます。今となっては古くさいだけの作品かもしれませんが、ちょっと週末にでも折を見て再プレイしてみようかな。ああ、でも今週末は新作ラッシュ……。なんて間の悪い。・゚・(ノД`)・゚・。 いや、新作ラッシュにむけて押入整理していたから必然だったのかもしれませんが。

でもそのうち再プレイしたいです。今やったらどんな感想になるのか、怖いような楽しみなような。

というわけで八割くらい思い出話の記事でした。それでは、また明日。

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