あんまりゴシップ的な話をするのはどうかなと思うんですが、『南十字星恋歌』の感想を書いていた縁もあってか、質問のメールを受けとりましたので、情報提供のお礼と、ご返答がてらの記事を。

どうも、『プリズム◇リコレクション』(クロシェット、2013年)のHシーンのテキストが、『南十字星恋歌』 (すたじお緑茶、2014年)でほぼそのままに流用されている、という問題があるようです。ただ、教えていただいた某匿名掲示板のURLをたどっても画像が消えていてよく判りませんでした。

とはいえ該当箇所は雛乃(プリコレ)とエリーゼ(南十字星)ということでしたので、全部見なおしてもそんなに時間はかからんだろうということでざっくり見ていたのですが……。たぶんここでしょうか?

プリコレ01 南十字星01
プリコレ・雛乃のHシーンと、南十字星・エリーゼのHシーンの比較(1)
(©クロシェット2013 ©すたじお緑茶2014 今回は検証のための必要な「引用」として画像を扱っております)

うーん、台詞がかぶったり擬音語が似ていたりするけど、この位ならまぁ参考にしたので許容レベルかなとか思っていたのですが。

プリコレ02 南十字星02
プリコレ・雛乃のHシーンと、南十字星・エリーゼのHシーンの比較(2)

これはさすがにちょっと厳しい気がする。地の文(腰を痙攣させて……)、台詞(ああっあっあっ……)、擬音語(びゅーっ!、ゆさゆさちゃぷちゃぷ)とかが完全にかぶってますね。私基準ではちょっと残念な感じです。盗用・盗作かどうかは誰が書いたか知らないので判断できませんが。

形式としては「テキストが酷似しているから」アウト。内容的には、やっぱり「後輩」でテンパリ屋でおもらし癖のある頭脳明晰なしっかりもの(?)の雛乃がエッチになるとこういう乱れ方をするから良いという部分があるのを、そのままエリーゼにあてはめて魅力が出せるかというとそうでもないと思うので、やっぱり微妙な感じ。エリーゼの最後のHシーンの「犯して」発言も、雛乃の影響だったのかなぁ。あれはちょっと、普段とのギャップで燃えたんですが。

まあ、固いことを言わずに同じようなテキストでも別のキャラにあてたら違う魅力が出るんですよ! とひらきなおることもできるでしょう。あるいはこのテキストにはこういうシチュエーションのほうがもっと燃えるだろう、みたいなこだわりのもとに「流用」または「再利用」した可能性もあるのかもしれません。ただ、望ましいことではないと思います、やはり。

てか、こういうの気づく人よくいますね。Hシーンをかっとばしているつもりはないのですが、それだけ私の読み方が表面しか見ておらずいい加減で雑だということなのでしょう。反省せねば。

よってご質問へのお返事は次の通り。

 1.パクリはあったのか : これをパクリと呼ぶかどうかは判りませんが、テキストの一致箇所はあった。
 2.どう思うか : 残念。あと、もっと真剣にテキストを読まないとダメだなと反省。
 3.プレイしていて気づかなかったのか : 口調も全然違うキャラなので、気づきませんでした。

もっとも、繰り返しになりますが、これがどのライターさんなのかとかは存じません(Hシーンだけ、クレジットされていないライターさんが書くということは結構あるので)。また、他に同様の箇所があるのかどうかは確認していません。ことがことだけに、確認した範囲にとどめて迂闊な推測は言わないようにいたします。

私からは特にこれ以上言えることはございませんので、正直ユーザーにどうこうするよりはメーカーさん側から何か告知等が出るのを待つか、あるいはどうしても気になる場合はサポートに問い合わせをするのが良いのではないでしょうか。(正直私の手に余る問題ですし、話題にするならもっときちんと考えて書かねばならないことでしょうから、今後同様の問題で意見を求められてもお答えをしない場合もございます。ご承知おきください)

これでお答えになったでしょうか。