syokusyunoyakata
タイトル:触手の館 ~快楽に捕らわれる女子校生~
ブランド: Devil-seal 
定価: ¥2,000 (税込¥2,160)
発売日: 2014/08/29
ジャンル: 触手と僕の復讐ADV
原画: ナカジョー
シナリオ: 天城悠理
OHP: 触手の館

▼批評空間投稿レビュー(74点): 「触手の館」の感想

 《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: B (悪くはないが時々崩れる。また、表情やポーズのバリエーションが小慣れていない)
話: A (多少強引なところはあるが、起承転結がしっかりしている。単調さもなく、先が気になる展開)
演: B (特に飛び抜けた工夫は無いが、簡易アニメーションがある。声優陣の艶技も悪くない)
H: A (触手へのこだわりは薄いが最低限の活躍。堕ちる過程や心理描写が丁寧で凌辱ものとして良い)
他: A (コストパフォーマンス的にはお買い得度が高い)
総合: A (私が考える理想的なバランスの抜きゲーに割と近い。あとは「これぞ」というシーンに出会えるか否か)



◆攻略 :選択肢【3】~【5】で2回選んだキャラのED
※なお、この攻略はOYOYOがEDを見られた手順の紹介であり、100%の成功を保証するものではありません。

▼選択肢
【選択肢1】 誰から復讐するべきかな?
翔子
かなみ

【選択肢2】 次は誰に復讐するべきかな?
 選択肢1で選ばなかった2人のうち1人を選択

【選択肢3】 この腕、誰で試そうかなぁ……?
翔子
かなみ

【選択肢4】 誰にこの腕を見せようかなぁ……
 選択肢3で選ばなかった2人のうち1人を選択

【選択肢5】 もう一度、誰かと……
翔子
かなみ


▼攻略例
翔子ED
【1】翔子 【2】聖 【3】翔子 【4】聖 【5】翔子

かなみED
【1】かなみ 【2】聖 【3】かなみ 【4】聖 【5】かなみ

聖ED
【1】聖 【2】翔子 【3】聖 【4】翔子 【5】聖

ハーレムED
【1】翔子 【2】かなみ 【3】聖 【4】かなみ 【5】翔子



ストーリー(げっちゅ屋さんより)

誰からも相手にされず、いつも学園でいじめられていた主人公。そんな彼が唯一心を落ち着けられる場所は、人が近寄ろうとしない 通称・迷いの森。いつもと同じように森の中を歩いていると、突如 古ぼけた洋館 が現れ、その中で主人公を好意的に(?)待ち構えている触手と出会う。

呆然と立ち尽くす主人公に向かって、触手が一直線に伸びてくる。死を覚悟した――しかし触手は目の前でピタリと止まる。
「あれ? 僕のこと食べないの?」
もちろん触手は何も言わない。
「じゃあさ、僕の話を聞いてくれるかい?」
触手へ一方的に語り尽くす主人公。

ある日、ワケあってイジメっ子たちと館に足を運ぶと、触手が突然彼女たちに襲い掛かる。こうして触手と仲良くなった主人公の復讐劇が始まる――

ルートはハーレムを含めて4ルート。CG差分なし20枚(翔子6、かなみ5、聖6、ハーレム3)、シーン数20(内訳はCGと同じ)。各キャラ1回ずつアニメーションのHが入ります。

触手の名を冠した抜きゲーということで、触手好きの私としてはやや厳しい目で見てしまったのですが、じゅうぶん納得のできばえ。触手そのものにドリルとか何とかのバリエーションは無いものの、触手を使った吊るし、複数穴挿し、縛り、搾りなど、最低限のツボをおさえたシチュエーションが用意されていました。

ストーリーは導入部分こそやや強引かなと思ったものの、「理不尽ないじめを受けていた主人公が、触手の力によってリベンジを果たす」というところだけに絞り込んだ内容だったこともあって、物語が終わるころには細かいところは気にならなくなり、そこそこ満足できました。

ヒロインは、高飛車ないじめっこ・翔子、翔子の腰巾着・かなみ、いじめの傍観者・聖の3人。キャラ的な棲み分けもきっちりできていて、翔子はプライドをへし折って屈服させる路線。かなみは完全に破壊する路線。聖は依存症のようにさせる路線、という感じ。まあ触手使うことがメインと考えると若干物足りないので、触手モノというよりは凌辱モノで触手が出てくる、くらいの認識で良いかもしれません。

面白いのは、単に凌辱してはいおしまいというのではなく、堕ちて/壊れていくヒロインの心理や、それを眺めている主人公の歪んだ愛情みたいなものがきちんと描かれている点。凌辱ゲーというのは肉体的な責めだけではなくて、心理描写も重要だと考えている私にとっては、非常に嬉しい展開でした。声優さんもなかなかの実力派揃いですし。

ただし、ストーリーもエロも期待しすぎるとダメというか、何か飛び抜けて良い点があるわけではありません。スマッシュヒットするシチュエーションとかシーンがあればまた変わってくるでしょうが、私には無かったな。とはいえどれも「まあ悪くはないな」という感じでコンパクトにまとまっていて、最後にちょっと余韻を残しつつフェードアウト。これでロープライスですから、普通に良作であると言えましょう。印象には残らないけれど、買ってよかったと思えるクオリティ。

なんというか、たまたま仕事で立ち寄った土地でお昼を食べに入ったラーメン屋で、思ったより美味しいラーメンが出てきた感じ。わざわざ「また来よう」とは思わないし、何年か経って話題にすることもないだろうけれど、その日一日はラッキーな気持ちになれるし、誰かが同じ土地に行くことがあったら軽く薦めようかな、というくらいの。

ただ、sealさんらしいネタっぽさは無くて、その辺が残念といえば残念でしょうか(笑)。