タイトル通りのやつに行ってきました。場所は秋葉原。
▼イベント公式ページ
問題のない範囲でならブログ・ツイッター等で内容について触れても良いというお話でしたので、忘れないうちに内容をカキカキしておきます。
出演者は、憲yukiさん、春山Pさん、そしてゲストMCの有栖川みや美さん。
まず、『ハロー・レディ!』のお話からスタート。憲yukiさんによる作品関連のトーク。順番に多少の前後があり、のちの質疑応答で分かったことなども含めておりますが、重要と思われる内容をざっくりと箇条書きにしていきます。
・ (これまでの作品も評価を得てきたが)一段階上のヒットを飛ばしたいと思って、これまでの作風と変わった学園ものを作った。
→今まではヒロインと主人公がチームを組むのが基本だった。
今回もそれにすると、ユーザーの期待がそっちに固まるので敢えて崩して、ヒロインとの対決もアリにした。
・ しかし、暗いところはある。そこは、暁Worksが学園ものを作ったらこうなるという話。
・ 背景が凄く綺麗。
・ 主人公のキャラを、プレイヤーを置き去りにする勢いで立てたので、入りやすくするためフルボイスにした。
・ 主人公を無個性にして、プレイヤー=主人公として入りやすい作品とは一線を画す。
→主人公が発売前人気投票、今のところ二位なので、受け入れられたと思っている。
→『放課後の不適格者』と主人公の声が一緒なのは本当に偶然。
・ 体験版の分量は、全体の1/4程度。
・ 体験版は、ニコ生でオートプレイしたとき7時間くらいかかった。普通にプレイすれば4~5時間。
・ 今回は、攻略ヒロイン以外とのHは基本無し。
※『コミュ』で攻略ヒロイン以外とヤったら、批判が殺到したため。
・ 薔薇族的展開は、匂わせてるけど無い。
・ 珠緒はデレる。個別に入ると超デレる。
・ 美鳥は人気あるけど攻略無理ですごめんなさい。
→売上が伸びてFDが出たら、まっさきに攻略キャラにする。
・ 『るい智』はFD無しでも完結していたように、今作もFD無しで当然完結。
→FDは、あくまでユーザーにとってもメーカーにとっても作るのがベストと思ったら作る。
・ 画集の予定はいまのところ無い(声がかかっていない)。来たらウェルカムである
・ ムービーは会心の出来ばえだと思っている。アニメーションとか入れる気無かったのにノッてきて入れてしまった。
→でも動くのはヒロインじゃなくて主人公という……。
*****『ハロー・レディ!』のムービー*****
続いて、春山Pさんによる『放課後の不適格者』のトーク。こちらも箇条書きに。
・ 健速氏をライターに起用した作品というのは、『やや、置き場がない!』(2011年)直後から始動していた。
・ 健速氏は「同じジャンルの作品を作らない」というのをポリシーにしている。
→それを今回、曲げてくれるよう頼んだ。
→健速氏の中でも評価の高いジャンル(春山Pさんは「得意な」と表現していた)で勝負する。
→春山Pさんが考える健速氏の3つのヒット要素は、「箱庭空間」「極限状態」「人間ドラマ」。
→『置き場がない!』で、ユーザーからの反響が大きかったのはシャノン。
→箱庭の中で、ひたむきに生きる人間ドラマを描いてほしいと伝えた。健速作品の集大成くらいの勢いで。
・ 自分も、ヒットを飛ばしたいという思いがある。
・ 春山Pさんが最初にプレイしたのはGJ?の『Queenボンジョルの!~女王は制服を脱いだ~』(2006年)
・ かつてのエロゲーは「抜き」「キャラ萌え」「シナリオ」の三国志状態だった。
→今のエロゲーはシナリオの力が弱体化したのが寂しい。今回はシナリオで売りたい。
・ 体験版で共通ルートの半分くらい。
・ 体験版に対して、分かりにくいというコメントが多く寄せられている。
→もっと分かりやすい説明を出すか迷っている。それをすると、作品の面白さがスポイルされる不安がある。
・ 超常的な奇跡によって全部解決万々歳というご都合主義は無い。
・ 体験版は、製品版から端折っているところがたくさんある。物語の核心に触れそうなところは省いている。
・ 初回特典のCDドラマなどでも物語を掘り下げ、補完していく。
・ ツイッターで呟いた、サンプルボイスの意味を、体験版時点で的中させた人もいる。
・ Hシーンは、ふつうのエロゲーのようなデレデレする感じにはならない。作風にあったHシーンにする。
・ イチャイチャラブラブのHは、店舗特典行き。パラレルワールドと思って楽しんでほしい。
→今回、8店舗で特典がついて、8店舗ともドラマCDをつけてもらえた。春山Pさんの経験の中で初めてのこと。
※勘違いしている人が多いが、店舗特典の制作費用は店舗負担。
なので、ドラマCDをつけて貰えるということは、それだけ期待されている。
→ ドラマCDの内容は、『らぶぱぴ』と同じ形式。
店舗さん側の要望に合わせたイラストを健速氏に見せて、そこからの想像で話を書いてもらっている。
・ 「MADムービーコンテスト」については、ハードルが高すぎて「5人来たら勝ちだな」と思っていた。
→現在、応募数が65。全員が完成品を出すかはわからないけれど、 凄い反響。
→優秀者は次回作に神月社さんと組んでデビューできる特典つき。
→もちろん、報酬も支払う。
・ 3月に入ってから、ハードルがもっと低い、だれでもできるキャンペーンを企画中。
→やるだけでステッカーが必ず貰えるようにする。
→優秀者には豪華賞品をつける予定。
・ 『BugBug』さんの全面協力で、特製チラシを作成中。3月頃に店舗に並べる予定。
→雑誌に載せられないような突っ込んだ話を、「記事」形式にしてもらった冊子。
・ ゴールデンウィークあたりの、ソフマップの大きい看板スペースを確保した。広告を出す。
・ 今回の音声収録は凄い気合を入れた。
→収録前にキャスト全員を一同に集めて、健速氏による作品コンセプトの説明などがあった。
→その際、全17ページの資料集も配られた。
→そのまま、ドラマCDの収録を行い、他の声優さんの演技やキャラ理解を聞いてもらった。
→だから、キャストで世界観やキャラが共有されていて、演技にもそれが出ている。
→そこまでやらないと、作品をきちんと表現できないと思ったしやってよかったと思っている。
・ 自分は「春山P」名義で活動しているが、今回の作品のクレジットは雰囲気にあわせて「春山」にした。
・ もちろんまた、『らぶぱぴ』のような明るく楽しい作品も作っていきたい。
*****『放課後の不適格者』のムービー*****
これでだいたい16時前まで(14時半スタート)。ここから、少しだけ有栖川みや美さんのトーク。キャラのアフレコを突発でお願いするなどのご褒美イベントもありました。
・ 末永晴香(有栖川さんの演じるキャラ)はいい子。凄く優しい。
→優しすぎて、自分で演じきれるか不安。
・ いろんな感情が渦巻いてことばにならない。
・ 体験版段階で泣きそうになって、このあと本編収録していくとどうなるかわからない。
※まだ本編の収録は行われていない、ということのようです。
・ 日常とかけ離れたシーン・シチュエーションが多くて、まだ具体的なイメージがしづらいことがある。
後は、質疑応答とじゃんけん大会。ユーザー陣わりとノリノリで、色々質問が出て、憲yukiさん、春山Pさんとも、真摯に答えてくださいました。私も質問したので、自分の質問について書いておきます。
我ながら知ったような口を利いてるし、あんまり良い質問ではなかったと思うのですが、売上出す算段があるのか等を含め、ここはどうしても聞いておきたかったので、失礼を承知でうかがってみました。んで自画自賛するのもどうよって話ですが、このお返事を引出せたのはよかったかなぁと。たぶん、春山Pさんの中で何度も問われていたことなんじゃないかなぁと思ったり。「意地」ということばはとてもしっくりきたし、そのためにクオリティーを高めている、というのが伝わってくる。シナリオゲー「も」好む者として、素直に応援したい気持ちになります。
この時に、ちらっと早狩武志さんのお名前も出したところ、「早狩さんや健速さんのような……」とそのまま引き継いでレスポンスをいただけたので、早狩さんのほうの企画も続いていると考えていいのかなーと思ったり思わなかったり。この辺は憶測ですのであまりアテにはしないでください。
あ、進捗状況についても質問があり、『ハロー・レディ!』のほうは音声収録完了、CGも8割がた完成しており、全体の9割は出来上がっているので来月はほぼ間違いなく大丈夫、ということでした。『放課後の不適格者』も、発売日を動かすつもりは勿論無いので4月を見込んでおいてもらって良いという力強いお返事。ただし、マスターアップ直前までクオリティーを高めるためにやれることをやり続けるから、余裕をもって発売日を迎えることは無いだろう、ということでした。
また、発売日イベントというわけではないけれど、『ハロー・レディ!』は発売後一週間以内にはがきを送れば色紙のプレゼントがある。これは既に告知済みの確定特典。で、いま考えているのは、予約状況が好調なら、その色紙を持っている人対象に、大阪と東京で、さえき北都先生のサイン会をやりたい(ただ、憲yukiさん、さえき北都先生ともに東京からかなり遠いところに住んでいるため、本当に予約状況次第)、というお話もありました。ただ、販売店回るのが明日(2月12日?)みたいなこといってらした記憶があるので、今から駆け込み予約しても間に合うかどうか……。祈りつつ経過を見守るしかなさそうです。
ラストはじゃんけん大会。バレンタインイベントということで(すっかり主旨忘れてたよ!)、有栖川みや美さんのサイン入りチョコレート11個(うち10個はメーカー準備の販促チョコ。1個は有栖川さんが個人的に持ってきてくださった特別なチョコ!)、サイン入りスティックポスター10セット(『放課後の不適格者』のもの。宛名も入れてもらえた)、『ハロー・レディ!』のポスター15枚(憲yukiさんのサインを入れてもらえる)という、合計36人に何かが貰える大盤振る舞い。ありがてぇありがてぇ。
会場が100~120くらいだったと思うので、3~4人に1人は何か貰えるハズ!!!!!
……だったんですが、どれも当てることができませんでした。・゚・(ノД`)・゚・。
最近マジじゃんけん弱すぎて泣けます……。
じゃんけん勝ち抜かれた方、本当におめでとうございました! 一足先のバレンタインを迎えた方はマジ羨ましいなぁあああああ!!!
◆総括
全体の感想としては、非常に面白かったです。 企画の意図、メーカーさんが自分たちのブランドカラーをどんな風に考えているのか、どういう意図でキャンペーンを展開しているのか、特典や宣伝がどういうかたちで作られているのか等々、エロゲー全般やあかべぇ系のブランドについての理解を深めることができました。
また、春山Pさんの熱意やこだわりはやっぱり凄いなぁと。私はやっぱりシナリオ系の読ませる作品が好きですし、その作品を盛り上げるためにスタッフが本気を出してくれているというのが伝わってくると、ユーザーとしてはテンションあがりますよね。音声収録の話とか。今さらですがバナキャンとか応募しようと思います。
もちろん、疑問が無いわけではありません。たとえば、『放課後の不適格者』の原画は三九呂さんで、まあキャッチーでエロくて可愛い絵を描かれる方です。『らぶぱぴ』は会心の一撃だったと思う。実際、春山Pさんも「三九呂さんの絵のエロいところを見てほしい」から特典のほうではえろえろをはっちゃけた、みたいなことを言っておられました。ただそれなら、「エロエロがあわない作風」と、萌えエロ系の画風の作家さんをどうしてあわせたのか……ということはやっぱりある。『群青の空を越えて』なんかだと、黒鷲氏が原画で、これはもうどう転んでも萌えやらエロにはいかないなっていう感じだったんですが、それが作品全体にとっては凄くプラスに働いていたと個人的には思っています。こだわるなら、そういうこだわりはなかったんだろうか、とか。どうせ失礼な質問するならこっちのほうが良かったのかな。
まあその辺の細かい話は、実際に作品が出てプレイしてからにするつもりですが、少なくとも万難を排して本気で作品にぶつかりにいこう、と 思えるアツいトークショーでした。有栖川みや美さんも可憐でしたし、言うことなしやでホンマ。前のほうだったんで、おみ足がちらちら目に入ったのですが、ニーソとチェックのスカート(オサレのことはよくわかんないんで適切な表現ができないのがもどかしい……。ああいう形状は、ボックスプリーツでいいのかしら?)の間の絶対領域がまぶしくて、目を開けているのが大変でした。
帰りはttbさん(@tonari_bancoran) とたまたま一緒になり(終了間近になって、会場におられることに気づいた……)、最後まで残っていた何人かのユーザーと撤収作業をちょっとお手伝いした後(私はあかべぇイベント3回目くらいでよくわかんないんですが、そういう人が普通にいるんでしょうか。だとしたらあかべぇユーザー礼儀正しすぎる。自主的に動いている人がいてスゲーって思いました)、二人でトークショーの内容についてあれこれ話をしながら、鶏王でラーメンたべて帰りました。
また、「買わぬ買わんの右往左往は浮き立つほどに浮き立ちて明け暮れないの物語」のブログ主、B2Fさん(@B2F_)も会場にいらしていたそうで、ニアミス……。実に残念です。ご挨拶申し上げられれば良かったのに(´・ω・`)。次の機会には是非……!
ともあれ、非常に楽しい、かつ有意義な時間を過ごすことができました。スタッフの皆さん、会場でご一緒したユーザーの皆さん、おつかれさま&ありがとうございました。また作品を通していろいろな交流ができれば良いなと思っております。特に憲yukiさん、春山Pさんは遠方からわざわざ感謝です。お帰りの道中お気をつけて。
それでは、両作品の発売日を楽しみに待ちつつ、本日はこのあたりで。
イベント会場で頂いたバレンタインチョコ2種類。じゃんけんに勝つと、これに有栖川さんのサインが入ったものがいただけた。羨ましい!
※当記事の掲載については、内容をご確認いただいたうえでNostalgicChordさまよりご許可を頂きました。
▼イベント公式ページ
問題のない範囲でならブログ・ツイッター等で内容について触れても良いというお話でしたので、忘れないうちに内容をカキカキしておきます。
出演者は、憲yukiさん、春山Pさん、そしてゲストMCの有栖川みや美さん。
まず、『ハロー・レディ!』のお話からスタート。憲yukiさんによる作品関連のトーク。順番に多少の前後があり、のちの質疑応答で分かったことなども含めておりますが、重要と思われる内容をざっくりと箇条書きにしていきます。
・ (これまでの作品も評価を得てきたが)一段階上のヒットを飛ばしたいと思って、これまでの作風と変わった学園ものを作った。
→今まではヒロインと主人公がチームを組むのが基本だった。
今回もそれにすると、ユーザーの期待がそっちに固まるので敢えて崩して、ヒロインとの対決もアリにした。
・ しかし、暗いところはある。そこは、暁Worksが学園ものを作ったらこうなるという話。
・ 背景が凄く綺麗。
・ 主人公のキャラを、プレイヤーを置き去りにする勢いで立てたので、入りやすくするためフルボイスにした。
・ 主人公を無個性にして、プレイヤー=主人公として入りやすい作品とは一線を画す。
→主人公が発売前人気投票、今のところ二位なので、受け入れられたと思っている。
→『放課後の不適格者』と主人公の声が一緒なのは本当に偶然。
・ 体験版の分量は、全体の1/4程度。
・ 体験版は、ニコ生でオートプレイしたとき7時間くらいかかった。普通にプレイすれば4~5時間。
・ 今回は、攻略ヒロイン以外とのHは基本無し。
※『コミュ』で攻略ヒロイン以外とヤったら、批判が殺到したため。
・ 薔薇族的展開は、匂わせてるけど無い。
・ 珠緒はデレる。個別に入ると超デレる。
・ 美鳥は人気あるけど攻略無理ですごめんなさい。
→売上が伸びてFDが出たら、まっさきに攻略キャラにする。
・ 『るい智』はFD無しでも完結していたように、今作もFD無しで当然完結。
→FDは、あくまでユーザーにとってもメーカーにとっても作るのがベストと思ったら作る。
・ 画集の予定はいまのところ無い(声がかかっていない)。来たらウェルカムである
・ ムービーは会心の出来ばえだと思っている。アニメーションとか入れる気無かったのにノッてきて入れてしまった。
→でも動くのはヒロインじゃなくて主人公という……。
*****『ハロー・レディ!』のムービー*****
続いて、春山Pさんによる『放課後の不適格者』のトーク。こちらも箇条書きに。
・ 健速氏をライターに起用した作品というのは、『やや、置き場がない!』(2011年)直後から始動していた。
・ 健速氏は「同じジャンルの作品を作らない」というのをポリシーにしている。
→それを今回、曲げてくれるよう頼んだ。
→健速氏の中でも評価の高いジャンル(春山Pさんは「得意な」と表現していた)で勝負する。
→春山Pさんが考える健速氏の3つのヒット要素は、「箱庭空間」「極限状態」「人間ドラマ」。
→『置き場がない!』で、ユーザーからの反響が大きかったのはシャノン。
→箱庭の中で、ひたむきに生きる人間ドラマを描いてほしいと伝えた。健速作品の集大成くらいの勢いで。
・ 自分も、ヒットを飛ばしたいという思いがある。
・ 春山Pさんが最初にプレイしたのはGJ?の『Queenボンジョルの!~女王は制服を脱いだ~』(2006年)
・ かつてのエロゲーは「抜き」「キャラ萌え」「シナリオ」の三国志状態だった。
→今のエロゲーはシナリオの力が弱体化したのが寂しい。今回はシナリオで売りたい。
・ 体験版で共通ルートの半分くらい。
・ 体験版に対して、分かりにくいというコメントが多く寄せられている。
→もっと分かりやすい説明を出すか迷っている。それをすると、作品の面白さがスポイルされる不安がある。
・ 超常的な奇跡によって全部解決万々歳というご都合主義は無い。
・ 体験版は、製品版から端折っているところがたくさんある。物語の核心に触れそうなところは省いている。
・ 初回特典のCDドラマなどでも物語を掘り下げ、補完していく。
・ ツイッターで呟いた、サンプルボイスの意味を、体験版時点で的中させた人もいる。
・ Hシーンは、ふつうのエロゲーのようなデレデレする感じにはならない。作風にあったHシーンにする。
・ イチャイチャラブラブのHは、店舗特典行き。パラレルワールドと思って楽しんでほしい。
→今回、8店舗で特典がついて、8店舗ともドラマCDをつけてもらえた。春山Pさんの経験の中で初めてのこと。
※勘違いしている人が多いが、店舗特典の制作費用は店舗負担。
なので、ドラマCDをつけて貰えるということは、それだけ期待されている。
→ ドラマCDの内容は、『らぶぱぴ』と同じ形式。
店舗さん側の要望に合わせたイラストを健速氏に見せて、そこからの想像で話を書いてもらっている。
・ 「MADムービーコンテスト」については、ハードルが高すぎて「5人来たら勝ちだな」と思っていた。
→現在、応募数が65。全員が完成品を出すかはわからないけれど、 凄い反響。
→優秀者は次回作に神月社さんと組んでデビューできる特典つき。
→もちろん、報酬も支払う。
・ 3月に入ってから、ハードルがもっと低い、だれでもできるキャンペーンを企画中。
→やるだけでステッカーが必ず貰えるようにする。
→優秀者には豪華賞品をつける予定。
・ 『BugBug』さんの全面協力で、特製チラシを作成中。3月頃に店舗に並べる予定。
→雑誌に載せられないような突っ込んだ話を、「記事」形式にしてもらった冊子。
・ ゴールデンウィークあたりの、ソフマップの大きい看板スペースを確保した。広告を出す。
・ 今回の音声収録は凄い気合を入れた。
→収録前にキャスト全員を一同に集めて、健速氏による作品コンセプトの説明などがあった。
→その際、全17ページの資料集も配られた。
→そのまま、ドラマCDの収録を行い、他の声優さんの演技やキャラ理解を聞いてもらった。
→だから、キャストで世界観やキャラが共有されていて、演技にもそれが出ている。
→そこまでやらないと、作品をきちんと表現できないと思ったしやってよかったと思っている。
・ 自分は「春山P」名義で活動しているが、今回の作品のクレジットは雰囲気にあわせて「春山」にした。
・ もちろんまた、『らぶぱぴ』のような明るく楽しい作品も作っていきたい。
*****『放課後の不適格者』のムービー*****
これでだいたい16時前まで(14時半スタート)。ここから、少しだけ有栖川みや美さんのトーク。キャラのアフレコを突発でお願いするなどのご褒美イベントもありました。
・ 末永晴香(有栖川さんの演じるキャラ)はいい子。凄く優しい。
→優しすぎて、自分で演じきれるか不安。
・ いろんな感情が渦巻いてことばにならない。
・ 体験版段階で泣きそうになって、このあと本編収録していくとどうなるかわからない。
※まだ本編の収録は行われていない、ということのようです。
・ 日常とかけ離れたシーン・シチュエーションが多くて、まだ具体的なイメージがしづらいことがある。
後は、質疑応答とじゃんけん大会。ユーザー陣わりとノリノリで、色々質問が出て、憲yukiさん、春山Pさんとも、真摯に答えてくださいました。私も質問したので、自分の質問について書いておきます。
Q:春山Pさんがおっしゃるところのシナリオ重視の暗い雰囲気の作品を、健速さんはあまり売れないと呟いてらしたように記憶している。そういう意味では「売上を出したい」という春山Pさんの希望にシナリオ重視というのは相性悪い気がするけど、どうしてその路線を選んだのか。
A:エロゲーというのはユーザーを感動させる力がある、と考えている。自分はユーザーを感動させたい。商売である以上、売上は大事だが、それ以上に感動を届けたいというのがあって、だからシナリオ重視という方針を選んだのは「意地」である。
我ながら知ったような口を利いてるし、あんまり良い質問ではなかったと思うのですが、売上出す算段があるのか等を含め、ここはどうしても聞いておきたかったので、失礼を承知でうかがってみました。んで自画自賛するのもどうよって話ですが、このお返事を引出せたのはよかったかなぁと。たぶん、春山Pさんの中で何度も問われていたことなんじゃないかなぁと思ったり。「意地」ということばはとてもしっくりきたし、そのためにクオリティーを高めている、というのが伝わってくる。シナリオゲー「も」好む者として、素直に応援したい気持ちになります。
この時に、ちらっと早狩武志さんのお名前も出したところ、「早狩さんや健速さんのような……」とそのまま引き継いでレスポンスをいただけたので、早狩さんのほうの企画も続いていると考えていいのかなーと思ったり思わなかったり。この辺は憶測ですのであまりアテにはしないでください。
あ、進捗状況についても質問があり、『ハロー・レディ!』のほうは音声収録完了、CGも8割がた完成しており、全体の9割は出来上がっているので来月はほぼ間違いなく大丈夫、ということでした。『放課後の不適格者』も、発売日を動かすつもりは勿論無いので4月を見込んでおいてもらって良いという力強いお返事。ただし、マスターアップ直前までクオリティーを高めるためにやれることをやり続けるから、余裕をもって発売日を迎えることは無いだろう、ということでした。
また、発売日イベントというわけではないけれど、『ハロー・レディ!』は発売後一週間以内にはがきを送れば色紙のプレゼントがある。これは既に告知済みの確定特典。で、いま考えているのは、予約状況が好調なら、その色紙を持っている人対象に、大阪と東京で、さえき北都先生のサイン会をやりたい(ただ、憲yukiさん、さえき北都先生ともに東京からかなり遠いところに住んでいるため、本当に予約状況次第)、というお話もありました。ただ、販売店回るのが明日(2月12日?)みたいなこといってらした記憶があるので、今から駆け込み予約しても間に合うかどうか……。祈りつつ経過を見守るしかなさそうです。
ラストはじゃんけん大会。バレンタインイベントということで(すっかり主旨忘れてたよ!)、有栖川みや美さんのサイン入りチョコレート11個(うち10個はメーカー準備の販促チョコ。1個は有栖川さんが個人的に持ってきてくださった特別なチョコ!)、サイン入りスティックポスター10セット(『放課後の不適格者』のもの。宛名も入れてもらえた)、『ハロー・レディ!』のポスター15枚(憲yukiさんのサインを入れてもらえる)という、合計36人に何かが貰える大盤振る舞い。ありがてぇありがてぇ。
会場が100~120くらいだったと思うので、3~4人に1人は何か貰えるハズ!!!!!
……だったんですが、どれも当てることができませんでした。・゚・(ノД`)・゚・。
最近マジじゃんけん弱すぎて泣けます……。
じゃんけん勝ち抜かれた方、本当におめでとうございました! 一足先のバレンタインを迎えた方はマジ羨ましいなぁあああああ!!!
◆総括
全体の感想としては、非常に面白かったです。 企画の意図、メーカーさんが自分たちのブランドカラーをどんな風に考えているのか、どういう意図でキャンペーンを展開しているのか、特典や宣伝がどういうかたちで作られているのか等々、エロゲー全般やあかべぇ系のブランドについての理解を深めることができました。
また、春山Pさんの熱意やこだわりはやっぱり凄いなぁと。私はやっぱりシナリオ系の読ませる作品が好きですし、その作品を盛り上げるためにスタッフが本気を出してくれているというのが伝わってくると、ユーザーとしてはテンションあがりますよね。音声収録の話とか。今さらですがバナキャンとか応募しようと思います。
もちろん、疑問が無いわけではありません。たとえば、『放課後の不適格者』の原画は三九呂さんで、まあキャッチーでエロくて可愛い絵を描かれる方です。『らぶぱぴ』は会心の一撃だったと思う。実際、春山Pさんも「三九呂さんの絵のエロいところを見てほしい」から特典のほうではえろえろをはっちゃけた、みたいなことを言っておられました。ただそれなら、「エロエロがあわない作風」と、萌えエロ系の画風の作家さんをどうしてあわせたのか……ということはやっぱりある。『群青の空を越えて』なんかだと、黒鷲氏が原画で、これはもうどう転んでも萌えやらエロにはいかないなっていう感じだったんですが、それが作品全体にとっては凄くプラスに働いていたと個人的には思っています。こだわるなら、そういうこだわりはなかったんだろうか、とか。どうせ失礼な質問するならこっちのほうが良かったのかな。
まあその辺の細かい話は、実際に作品が出てプレイしてからにするつもりですが、少なくとも万難を排して本気で作品にぶつかりにいこう、と 思えるアツいトークショーでした。有栖川みや美さんも可憐でしたし、言うことなしやでホンマ。前のほうだったんで、おみ足がちらちら目に入ったのですが、ニーソとチェックのスカート(オサレのことはよくわかんないんで適切な表現ができないのがもどかしい……。ああいう形状は、ボックスプリーツでいいのかしら?)の間の絶対領域がまぶしくて、目を開けているのが大変でした。
帰りはttbさん(@tonari_bancoran) とたまたま一緒になり(終了間近になって、会場におられることに気づいた……)、最後まで残っていた何人かのユーザーと撤収作業をちょっとお手伝いした後(私はあかべぇイベント3回目くらいでよくわかんないんですが、そういう人が普通にいるんでしょうか。だとしたらあかべぇユーザー礼儀正しすぎる。自主的に動いている人がいてスゲーって思いました)、二人でトークショーの内容についてあれこれ話をしながら、鶏王でラーメンたべて帰りました。
また、「買わぬ買わんの右往左往は浮き立つほどに浮き立ちて明け暮れないの物語」のブログ主、B2Fさん(@B2F_)も会場にいらしていたそうで、ニアミス……。実に残念です。ご挨拶申し上げられれば良かったのに(´・ω・`)。次の機会には是非……!
ともあれ、非常に楽しい、かつ有意義な時間を過ごすことができました。スタッフの皆さん、会場でご一緒したユーザーの皆さん、おつかれさま&ありがとうございました。また作品を通していろいろな交流ができれば良いなと思っております。特に憲yukiさん、春山Pさんは遠方からわざわざ感謝です。お帰りの道中お気をつけて。
それでは、両作品の発売日を楽しみに待ちつつ、本日はこのあたりで。
イベント会場で頂いたバレンタインチョコ2種類。じゃんけんに勝つと、これに有栖川さんのサインが入ったものがいただけた。羨ましい!
※当記事の掲載については、内容をご確認いただいたうえでNostalgicChordさまよりご許可を頂きました。