よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

コミケの着順格差について ~C83・1日目の話

年末の風物詩、コミックマーケットが本日よりいよいよスタート!

私も万難を排して出発……と行きたかったのですが、先日の疲れが残っていたのか、寝坊して痛恨の出遅れ(ノ∀`)。

有明についたころには、とんでもない列が既に形成されており、入場できたのが11時前。いつもよりだいぶ後れを取った形になってしまいました。

目当てはLeaf/AQUQPLUSブースだったのですが、ここは毎度人のハケが悪い。グッズ自体はある程度夜遅くでも残っているし、2日目、3日目でも買えるのでそんなに急ぐことは無いかと思い、結局AXLブースを先に襲撃。その後Leafブースにならびました。

ところが驚いたことに、あっというまに終わってしまった。いつもより人がいなかったこともありましたが、場所がいつもの変に狭いところじゃなかったせいもあってか、いつにないくらいきびきびと列を処理。お隣の「ダンガンロンパ」ブースの倍くらいの速度で列が消費されていき、12時前には購入完了。

こりゃさい先良いなぁと思ってリリスブースへ向かうと、なんとびっくり長蛇の列。しかも、布モノ(抱き枕カバー)や、「対魔忍セット」は売り切れ御免という状態でした。「アサギ3」発売が重なったせいもあるのか、予想を上回る人気にビックリ。明日「対魔忍セット」は少数の追加入荷があるみたいですが、果たして買えるのかどうなのか……。明日の動き方が俄然難しくなりました。

その他、サークル参加しておられたお友達と会ったり、知り合いのサークルで同人誌を購入したり(普段あまり読まないBL系の本を買いました。ちょっと楽しみです。こういうきっかけがあるから即売会は面白いですね)、ひとしきり遊んで帰宅。企業戦士としてのお目当てはほとんど手に入ったので、それなりに楽しく、満足のいく一日でした。

▼着順格差問題
で、まあ毎度話題になりますが、今回も「徹夜組」がいたようで。一応徹夜は禁止、ということになっているのですが、何度か大きな「ペナルティ」が課されたことはあるものの、近年は実質「黙認」状態になっているのが現実です。これには賛否両論……というかむしろ「否」しかなくて、運営(コミケの運営をしてくださっている皆さま)はこのけしからん連中を取り締まれ、という声が多く聞かれます。

実際「徹夜」行為には、治安上の問題であるとかゴミの問題であるとか、また参加者の健康の問題(冬のこのクソ寒い中で野宿をするというのは何かと大変です)なんかもあるのでしょう。ただ、コミケ参加者の「声」というのは、そういうものとは別のところから発せられている場合がほとんどです。

それは何かというと、簡単に言えば「先着特典」です。コミケというのはぶっちゃけ「早い者勝ち」なところがあり、有名な「なのは完売」のように、とにかく早く行かないと売り切れてしまうレアなアイテムというのがいくつもある。そういうのを目指して朝早くから行く人にとっては、自分も徹夜して良いものなら、それくらい苦痛ではないわけです。でも、ルールだからと我慢している。それを、堂々と破って黙認されている連中がいるというのは許せん……! とまあ、こんな感じでしょうか。察するに。

要するに、ルール自体が大事とか道徳的な熱意いうよりは、そのルールを守らないことによって多くの参加者、とくに熱心な参加者に直接的な不利益が発生するからこそ、このことが大きな問題となるわけです。

もちろんこういう不平等はある程度なんとかしたほうが良いのでしょう。しかし、じゃあ「運営さんなんとかしてください」で済むかというと、私はちょっと疑問だったりもします。

まあこの辺は考え方次第なのでしょうが、同人誌即売会というのはやっぱり、参加者(創作者と享受者)の手作りイベントなわけです。運営の方というのはサポートというか、黒子というか。黒子といえばバスケですがまあそれはさておき。

運営のかたがガンガン統制をかけるというのは便利ではありますが、「自由な創作と表現の場」に相応しいかというと、私はそうでもないと思う。今回それこそ、「黒子のバスケ」関連の同人誌が、警察の意向を受けた運営の介入によって持ち込み禁止になりましたし、今後運営が積極的に本の内容にチェックを入れる可能性もあるわけです。実際、いまもすでに緩やかとはいえ「検閲」はありますし。

もちろん現状はスタッフの皆さんがバランスに気を遣ってくださっていて、悪い状態ではないと思います。思いますが、そのあたりのバランス感覚とかを、全部運営側に任せるのもどうなのかなと。また、やはり表現行為において「規制」は少しでも少ない方が良いと私は思っています。

なので、「享受者」が「不平等」を感じているという声をあげたなら、「創作者」の側がそれになにか対応するような方法を考える――たとえば、できるだけたくさんのグッズを作ってくるとか、少数しか作れなかったものについてはくじ引きにするとか――必要はあるのではないか、と。

まあツイッターでも指摘されましたが、現実的には無理なのかもしれません。サークルさんもお値段の問題があるから、やたらめったら刷ってくることはできないわけですし。ただそれでも、あからさまなアンバランスの原因はなにも並ぶ側だけの話ではないのも事実だと思います。

最初の10人、20人で売り切れてしまうような状態だと、サークル入場がある時点で始発で来ようが徹夜しようが、手に入れるのは困難となってしまう。サークル入場者が先に並ぶのは良くないとか、そういう話もできますが、提供側の視点として、不平等さを解消する工夫を「自主的に」入れるのはアリなのかなと。現実的に可能かどうかはともかく、まあ理念としてということでひとつ……。

それでこそ「参加者」で作る即売会の姿として理想的なのではないかな、と思ったのでした。

▼ゴミの話
あと、ゴミが酷いということが話題になっていますが、これはそうだなと思います。

トイレに並んでいたとき、若い3人組の男の子が私の前にいました。彼らが談笑している中、一人の子のポケットから芝生の上にガムの銀紙が舞ったのを見た。そこで私が「落ちましたよ」って言ったら、「ボクのじゃないです。
もとからあったんです」みたいなことを言われまして。まあ確かに私の見間違えかもしれないから「それはすみませんでした」といって私が拾ったけど、よく考えると私が拾わなくてもいいですよね。むしろその子が拾えばいいだけじゃないか、と。

会場内部にも平気でゴミを捨てていく人がいるし、何か年々マナーが悪くなっている気がする。これはビッグサイトを今後も使わせて貰えるかということと関わる重要な箇所ですから、一度引き締めてもいいのかなと思うし、参加者でゴミを見つけたひとは積極的に拾う(ゴミ袋を各自持参するとか)、みたいなのでも良いかなと思います。

あと、それとは対照的に、今朝の話。道に落ちていた傘を拾って、通行人が怪我しないように横の方にのけている娘がいたんですね。凄くえらいなぁと。「傘おちてるわ。あぶねーナァ」と思ったけれど、すぐに体が動かなかった自分が恥ずかしくもありました。

あの娘さんのように、積極的・自主的に動く人がもっと増えるようなムードになると良いのかなぁと思ったのでした。

C83イベントの詳しいことについては、また後日、機会が在ればお話しようかと。それでは、また明日。

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『アサギ3』発売と、アトリエピーチトークライブの話

本日は記念すべき? 2012年最後の金曜日。「月末祭り」は先週で終了しましたが、今週は我らが凌辱ゲーマー大歓喜、触手マニア・異種姦マニア狂喜乱舞の大トリ『対魔忍アサギ3』が発売されました。当然私も購入。

んで、「返す刀」というのもおかしな話ですが、同日の19時から(開場18時半)開催されていたイベント・「アトリエピーチがやっちゃいました!トークライブ」に参加してきました。きっかけは、「キャララ!!」での藍川珪さんの告知。

主宰はアトリエピーチですが、仲良し? のロックンバナナさんも参加しておられて、ピーチとバナナとは卑猥な! とかひとりで盛り上がっていました。ちなみに、イベント自体は全年齢対象のものでしたので、基本的に露骨なエロはNGだったそうです。

なおメンバーは以下の通り。

【出演者】
小倉結衣と藍川珪のまったりTV(仮)× 『プリンセスキッス!』
 小倉結衣、藍川珪、紅葉みさき(プリンセスシュガー)
リリスラジオ出張版 ×『対魔忍アサギ3』
 EDEN、緒田マリ、榊木春乃、中瀬ひな、手塚りょうこ
『美少女ゲーム声優のお仕事』
 早瀬弥生(ロックンバナナ)

告知ではこのようになっていましたが、『美少女ゲーム声優のお仕事』には藤邑鈴香さんもいらしてました。


まずは小倉さんと藍川さんの「まったりTV(仮)」からスタート。普段「まったりTV(仮)」を視聴していないので申し訳ないナーと思っていたのですが、初心者でも十分に楽しめました。基本は出張企画ということでお便りを読み上げたりお二人の掛け合いをきいたり。

今回の特別企画は、「黒ニーソか黒ストか」という「ディベート」をお二人がして、観客がジャッジ。負けた方がその格好に着替える罰ゲームをする、というもの。白熱した戦いの結果、黒スト派の藍川さんが勝利し、小倉さんが黒ニーソに着替えてこられました。絶対領域がまぶしい……。

まあぶっちゃけるとどう考えても小倉さんが無茶を言い出した(最後黒ニーソじゃなくて白になってたし)ので藍川さんのほうが圧倒的に説得力あったし、ネタとしても小倉さんがニーソはいてまわったほうがオイシイというのもあったので、これでよかったのかなと思います。ある意味出来レース。


『美少女ゲーム声優のお仕事』は、去年の四月頃に発売された同タイトルの書籍の「第二弾」が来年三月に出ますよ、という告知と、そこで取りあげて欲しい声優さんの投票を行っています、というお話でした。

アトリエピーチさんのイベントですが、ロックンバナナから早瀬弥生さんと藤邑鈴香さんが出張して進行役。ピーチさんとはちょっと違う感じのテンポ・盛り上がり方で面白かったです。

内容としては、まず、『美少女ゲーム声優のお仕事』第二弾で「取りあげて欲しい声優さんは誰か?」という話がでて、ここでは桐谷華さんのお名前が上がっていました。ご本人いないイベントでお名前があがるとは。業界人が認める「一番人気」のようで、やっぱり勢いあるんだなーと妙に感心。

次に、「アイドル声優」の定義とは何かという話。こういうのは書籍では出来ないので(もめるから)、イベントでぶっちゃけトークをしましょう、という感じでした。ただ、やはり抽象的な「定義」の結論は出ず、早瀬さんは歌って踊れる沢城みゆきさん、藤邑さんは榊原ゆいさんという具体的な「アイドル」のビジョンを挙げておしまい、という感じ。「結論は出ない問い」とおっしゃっていたけど、全くその通りだろうと思います。

最後、一番面白かったのは「メーカーさんはどういう基準で声優さんを選ぶのか」ということ。声優さん視点では、「キャラクターへの理解」とか、「なりきれる」とか「演技力」のような話を挙げていましたが、メーカーさん(リリスさんとプリンセスシュガーさん)はどちらも、ちょっとそういうのとは違う感じでした。

まずリリスさんは素の演技力以前にとにかく「エロシーンの声」(18歳未満OKのイベントなのでハッキリとは仰りませんでしたが)。それがうまいという前提の次に、日常会話とかキャラの理解が来る、というとでした。プリンセスシュガーさんは「キャラに命を吹き込める何かがあること」という、ちょっと曖昧な回答。その後トークでつっこんでいった結果、およそ「キャラのイメージにあう声質」というところに落ち着きました。要するにまあ、直観ですわな……。

凌辱メーカーとそうでないメーカーとで違いはあるのでしょうが、オーディション時に、どんなに「このブランドの過去作をやってきてキャラとか理解してます」というのがあったとしても、それは決定的な決め手にならない、というのは双方共通しておられました。もちろん理解しているに越したことはないけれど、明確に選択のポイントはあるのだなぁと。

他の選考基準としては「おとなの事情」もあるのだそうですが(笑)。どういう事情なんでしょうね! 性的な意味か、あるいは……。

あと、場合によっては「アテ書き」のような、つまり声優さんから逆にイメージしてキャラを作る場合もあるのだそうです。んでそう言うときは、メーカー側から声優さんにオファーを出すのだそうな。しかしそのパターン、断られたら悲惨ですよね(笑)。無いとは思いますけど……。ともあれこのお話、AXLさんなんかは明らかに、青山ゆかりさんのためにキャラを作ってるような気がしてたので、ナルホドと納得しました。


最後はリリスラジオ出張版。

これがヤバかった。もう、60分間笑いっぱなし。ウルトラおもしろい。

ノリノリの女王様コスに身を包んだ榊木さんと、エア出演(「エロい人にだけ見える」という設定で、声だけ出演)の緒田さん、アサギっぽい格好の中瀬さん、フツーに可愛らしい服の手塚さんという「お前らうちあわせしようよ」と言いたくなるようなとりあわせに、リリスのEDENさんが加わり、場は超カオス。

手塚さんが最後にイベントを振り返って曰く、「こういうの初めてだったので台本凄く読み込んで勉強してきたら結局一頁もひらかなかった」という構成作家さん悶絶死亡の状態ながら、とても全アドリブとは思えないような、スムーズで息のあった会話がさすがでした。

もとが「アサギ3」発売記念ということもあって、しかも中途半端に「ブレーキ」かけつづけてきた反動か、でるわでるわ下ネタの嵐。女性客もいるのに大丈夫かなぁ……と思いながらも、「オークが……」とか「触手が……」というお話を聞いていました。もう18禁ですよねー。これ。

ノリと勢いで構築されるトークがこんなに面白いとは……。普段リリスラジオを聞いていないのですが、これは次から聞こうという気にさせられました。

最後にグッズをかけたじゃんけん大会があり、私は「処女のシモベくん」「アサギ2」「ムラサキ」の小説三点セットをゲット。最後のサイン会で手塚さん・中瀬さんにその本にサインをしていただけることに。ラッキー。


というわけでイベント報告はおしまいなのですが、いやー、めっちゃ楽しかったです。ドリンクをコーラじゃなくてお酒にしておけばよかった。会場のファンの方も皆さん見ず知らずの人同士気軽にトークしたり、お互い進行をサポートしあったりとすごい良い雰囲気でしたし。

驚いたのは、イベント開始前にスタッフの方が何か言わなくても列形成・傘をささない・通路をあけるなどの基本的な配慮を参加者が自主的に行っていたこと。訓練されてるなぁという感じでとても穏やかな気持ちでイベントに参加できました。

明日にコミケを控えた状態でこんなはしゃいじゃって大丈夫かという話もあるんですが、今日は本当に大満足。

楽しいイベントを企画し実行してくださったスタッフのみなさん、また参加されていたみなさん、ありがとうございました。

さて、明日のコミケですがあいにくの雨模様……。冬コミの雨は地獄だと思うのですが、大丈夫なんでしょうか。ひたすら不安です。参加されるかたはくれぐれも体調にはきをつけましょうね。私も含め……。

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クリスタルカレンダーの話

本日(12月27日)にソフマップで発売されていたオーガストグッズ。たぶんコミケ販売ぶんの先行だと思います。詳しくは、《こちら》をご参照ください。

タペストリとか「冬箱」も魅力的だったのですが、中でも目を惹いたのが「AUGUST 10th Anniversary CRYSTAL CALENDAR」(2900円)。

八月クリスタルカレンダー外箱
現物はこれ。意外と小さい。

内容物はぶっちゃけると「AUGUST」って書いてある金属製の台座と、透明なカレンダーボード、その中に入れる半透明なイラストカードとカレンダーだけ……というわけで、これで3000円はわりとぼったくりかなと思っていたのですが、展示されている実際のブツを見てその考えは消し飛びました。

すごく(・∀・)イイ!!

イラストカードは24枚入り。月にあわせて好きなイラストを組み合わせることが可能です。また、2013年が終了してカレンダーが役立たずになったとしても、イラストを2枚並べて飾ればイラストボードとして半永久的に飾り続けることが可能。のみならず、同サイズのカード状のものならば何飾っても良いわけですから、案外悪くない……かもしれない。

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10周年というだけあって、過去の八月作品全てのイラストが収められている。

というわけで早速購入、お部屋に飾ることにしました。

かつて、「そこにグッズがあるからだ」と言いながら企業ブースのグッズを買いあさっていた友人の気持ちが、ほんの少しだけ解るような気がした一日でした。

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レビュー:『操心術∞』

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タイトル:『操心術∞ 』(STUDIO邪恋/2012年11月30日発売)
原画:YUKIRIN
シナリオ:おくとぱす
公式:操心術∞OHP
定価:8800円
評価:A (A~F)

関連: 批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価について
いやあ、凄いゲームです。めちゃくちゃ面白い。細部の整合性がもう少しきちんととれていたらSつけたかも。

批評空間さんの感想で私は、「明らかにシリーズファン向け」と書いています。これはもうシリーズやってる人には当たり前のように分かって貰えるとは思うのですが、他の方のレビューをちょっと拝見すると、「シリーズやってなくても楽しめた」みたいな感想が多い。

ちょっと驚いたのですがよく考えてみるとこれは別に矛盾でも何でもなくて、やってない人でもそれなりに楽しめるし、やってないと気付かないような形でネタが仕込まれているというだけの話です。ほとんど不自然さは無くて、まさかあれやこれや、挙げ句にそれまで、過去作から引っ張ったネタだとは思わないわけです。しかし、やってりゃ気付く。そして気付くと、当社比(笑)で倍くらい面白さが変わります。

というわけで、過去作プレイしていなくてもそこそこの作品。やっていれば超面白いという本作。基本的に「買い」だと思いますが、買わない方が良い人は3種類。まず、過去のシリーズや『催眠遊戯』のような催眠系作品をプレイしたことがあって、「肌に合わないな」と思った人。基本的にやってることは同じなので面白くないと思います。次に、これから過去作をプレイする予定がある人。今回「∞」はシリーズの完結編という位置づけなので(春生を主人公にした外伝が企画されているようですが)、シリーズ全体のネタバレが含まれます。これ知ってしまうと過去作の面白さがスポイルされるので、「∞」を一発目に遊ぶのは避けたほうが良いでしょう。最後に、凌辱・アヘ顔・お漏らしがダメっていう人。この辺はHPで確認できると思いますが、割と派手にそういう描写があるので、ご注意ください。

▼雑感
色々書きたいんですが、ネタバレすると台無しになるので書けない……という人は多いのではないかなぁ。「3」や「0」ほどではありませんが、本作もネタバレ喰らうと面白さががくっと減ります。興味のある人、プレイする予定のある人は、できればネタバレを見ないことを強くお勧めしておきます。ただ、本作でネタバレが拙いのは、作品自体のストーリーの面白さを損なうと言うより、本当は作品が明かすハズだった過去シリーズの秘密が、ある一つの出来事を説明することによって一気に解明されてしまうから……というほうが適当でしょうか。

この作品の面白さはなんでしょうね。色々あるとは思うんですが、主だったところを挙げると……

・ エロい。(超大事)
・ ストーリー自体が面白い。(展開は読めるのだけど、その結果どうなるのか想像がつかない)
・ テーマがきちんとある。
・ シリーズがきちんと完結した。

こんなとこかな? あとスタッフが凄く丁寧に、大切に作品を作ってるのが伝わってくるので好きです。

「テーマ」っていうと何か大上段に構えた高尚なもの……と思われそうですが、そういう話ではないです。恋愛を描きたいなら、恋って何だとか愛ってなんだとか、こっちが問いを作品にぶつけたときに返事をしてくれるような「土台」を持っていること。私の考えるテーマ性というのはそれに尽きます。

で、本作のテーマは何だったかというと、批評空間さんの感想でも書いたとおり、やっぱり「愛」ですよ(笑)。要するに、「本当」の「心」って何だろうという。ずーっと延々このシリーズがやってきたことのようにも思います。この作品(シリーズ)は「心」を操るわけですが、じゃあ「心」ってどこにあるのか。どうすれば、その人の魂を手に入れたと言えるのか……。

「私がやりたいのは、もっと深く根本的な、人間そのものの作り替えだ」という伊吹の発言はやっぱりすごく意味深です。その後も、「人間の精神を構成する要素について、何か足りていない気がする」みたいなことを言う。伊吹はその「何か」の答えをすぐに見つけてしまいますが、ユーザーはそんな伊吹をどこか遠くから眺めることになります。

ここは私のブログなのでもう少し踏み込んでみると、結局人間の人間たるゆえんはどこにあるの? というところまで、この作品の射程はあるようにも思う。人間の本質は精神なのか、肉体なのか。そんな感じ。そして、恐らく作品は回答を出しています。スタッフの方がそこまで意図していたかどうかは解りませんが、精神でも肉体でもなくて、「関係」こそが人間の本体である、というような落とし方に持って行っている気がする。

ネタバレぎりぎりのラインの発言になりますが、今回「∞」にはクローン人間みたいなのが出てきました。で、クローンには名前が無いんですね。「クローンA」「クローンB」みたいな感じ。当然肉体は複製だし、精神というか思考みたいなものも基本的に元の相手のコピーということになっているし、クローンたちにはオリジナリティは欠片もない。

一方、街中でいきなり犯されるような「市民」には名前がちゃんとある。声だけの出演でも彼ら/彼女らは固有名詞で呼ばれています。ところが、ユーザーからすると明らかに「クローン」のほうが人間で、名前のある「市民」はただのモブに見える、と。

うーん、ダメだ。上手く言えないな。この辺りはネタバレとの兼ね合いをみながらまた書き直すつもりですが、とにかく衝撃のラストシーンで一気にいろんな可能性が開けるようになっています。

シリーズの謎がほぼ全て、見事に解明されますし、ファンならやらなきゃ絶対損。世間では『ガンナイトガール』や『ガクトゥーン』、『夏ペル』の話で盛り上がっていますが、私の中ではそれらと並ぶことに何ら遜色の無い、2012年末のすばらしいプレゼントでした。

スタッフのみなさん、最高の終わり方を(まだもうちょっと続きそうですが)していただいて、本当に有難うございました。待った甲斐がありました……。

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『ハピメア』の下敷きがかっこいい話

ハピメア下敷き

「世界は終わらなかったけど開発も終わらなかった」、Purple Softwareさんの新作・『ハピメア』。先日OHPにこのような記事が記載されていました。

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[お知らせ] 『ハピメア』発売日変更お詫びイベント
2012年12月21日(金) 10:00~20:00
アキバ☆ソフマップ1号店様にて、ハピメア予約券をお持ちいただいた方に
オリジナルB5下敷き(パッケージ絵柄)を差し上げます。
『ハピメア』をご予約いただいている方は是非いらしてください。

※購入店舗に制限はございません。
 ソフマップ様以外のお店、または通販でご購入のお客様も対象となります。

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というわけで貰ってきたのが上の画像。写真ではうまく伝わらない気がしますが、すんごい薄くて透けてます。白い紙の上に置いていると色が付いて見えますが、普段はほぼ透明に近い。その状態が、いかにも「明晰夢」っぽくて凄く良いです。

「キャララ!!」でもパープルさんは新作紹介とか一切せずに謝罪祭りでしたし(それはそれで楽というかズルいことと言われればそれはそうだとは思うのですが)、挽回というかお詫びのサービスに力入れてる感じです。

発売延期は残念でしたが、これで作品がもっと良いものになると信じて、発売日を楽しみに待ちたいと思います。スタッフの方のお話ではそーとーエロいらしいのですが、紫さんでエロ重視ってそこまで経験が無く。大丈夫なのかな……。

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《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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