よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

好きなエロ同人誌の話

なぜというわけではないのですが、友人と「今まで読んで一番良かったエロ同人って何よ」みたいな話になりまして……。私は結構経験が浅いので(最初に買ったのが、クリムゾン先生の『繰り返す悪夢』(『邪馬台幻想記』)だったと思います)、いまいち話に加わりきれなかったのですが、それでも何とか「ベスト5」をひねり出したので(ちなみに友人二人の挙げたやつはあんまり知らないのが多かったです。特になのは系同人誌はサイクロンさんくらいしか……)、ちょこっとその話を。

なお、画像は公式で公開されているものか通販サイトに掲示してあるもののみを掲載しました。

まず5位から。
(以下のリンクは18禁なので自己責任でお願いします)


◆5位:紅茶屋『天衣無縫』

ストリートファイター 春麗本。

公式→こちら
サンプル絵→こちら

すんごい長く続いたシリーズ。話もエロも個人的に凄く満足でした。終盤より最初の方の絵が好きだったかなぁというのはここだけの話。

私らの世代だと同人誌といえば春麗というくらい爆発的な人気を誇っていまして、そこらじゅうにスト2同人が溢れかえっていた。今で言う『SAO』みたいなものかもしれません。

その中でもこのシリーズは、ただ単にキャラにエロいことをさせるだけではなく、物語の世界を広げ、キャラクターに作家さん自身なりの新しい解釈を加えて「別の作品」としても成立させているという意味で、群を抜いた正統派同人誌だったと思います。


◆4位:bolze『SCAVENGER RELOADED』
(画像無し)
天地無用! 清音本。

公式HP→こちら
サンプル絵→こちら

「OYOYOクンはどうせbolze大好きなんだろ?」って言われましたけど、その通りですスミマセン。bolze先生はもうマジやばいです。話も絵もウルトラストライク。なんでこんなエロい話を思いつくんでしょうか。しかもワンパターンじゃないし。

bolze漫画の傑作といえば私の中では『鶴来屋』シリーズかこのシリーズか、『HAPPINESS?』(ああ女神)シリーズ。連作として見ると『HAPPINESS?』が好きなんですが、話一つでいっちゃんお世話になったのはこれだったのであります。『天地無用』が好きだったってのも多少補正になっているのかもしれませんが。

お話としては、潜入捜査をしにいっていたつもりだった清音のほうが、実は罠に嵌められていて、そのままハメられるというお話。こういう「後から無力感があらわになる」タイプの作品はとても良いです。燃えます。

ちなみに手に入れるときそこそこ苦労した記憶があり……。まあ今はどうなのか知りません。なにぶん古いので見かけないだけで、プレミアついてるとかいうことは多分ないでしょう。

◆3位:H・B『騎士王の受難?』

Fate stay/night セイバー本。

公式→こちら
サンプル絵→こちら

触手絵師B-RIVERさんのセイバー本。戦いに負けたセイバーが、コスプレしながらダゴンにぼろぼろになるまで犯される話。触手祭りでした。「OYOYOクンはどうせ触手大好きなんだろ?」って言われましたけど、その通りです。えっへん。ノリは軽くてHはハードという、一番私が楽しく読めるパターンでした。

どうでも良いけどH・Bさんの公式ブログ、12月9日高橋管理官の投稿の冒頭、「情報羞恥の徹底」になってるのはネタなのかマジなのか気になります……。


◆2位:黒犬獣 『SUBMISSION』シリーズ
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美少女戦士セーラームーン セーラー戦士本。

公式→こちら
サンプル絵→こちら

ワンパターンもワンパターン、毎回セーラー戦士が痴漢にやられて酷い目にあうというおきまりのコースなのですが、とにかくエロい。ほんとにこの娘らは○学生なのかと疑いたくなる。いや途中から進学したし大丈夫か……ってもう、そんな設定関係無いですよねー(笑)。

もう何年続いてるのかはっきりとは存じませんが、膨大な量の作品が出ているはず。さすがに全部は持っていません。というかせいぜい5、6冊です。いずれは全部集めたい……。

とにかく毎度ページ数が多くて、描き込みもしっかりしている。そしてエロい。エロいんです(血涙)。エロだけならこの人を一番に持ってきても良いかも知れない。そのクラス。とにかくず~っとセーラームーン本続けておられる、ある意味で(あくまである意味で)ファンの鏡ではないでしょうか。そういう一本気なところも含めて好きです。


◆床子屋 『やさしいうそ』シリーズ
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ブレスオブファイア2 ニーナ本。

公式→こちら
サンプル絵→こちら

で、私の中のトップといえばこれ。商業でも活躍されている鬼頭えん先生の『やさしいうそ』。これはマジ名作です。

カプコンの名作RPG『ブレスオブファイア2』が元ネタで、いろいろあって自分の存在価値を見失ったヒロイン・ニーナが、ゲーム内のモブキャラにその弱みにつけこまれ、性奴隷にされていくお話。ニーナは主人公・リュウが好きで、リュウもニーナに惹かれている……という(ゲームでは微妙なところで寸止めされいていた)設定をちゃんと具体的に描いてくれているので、いまでいうところの寝取られ要素満載です。というかそういう背徳感みたいなのがクローズアップされて、エロくて切なくてやるせない話になっています。

あれ、私NTRダメとか言っておいて結構こう言うのは行けるのね……。

これは繰り返していることですが、ストーリーが原作を大事にしているだけでなく、そのうえで作家さんのカラーが出ているところが大きいです。作品が好きで描いておられるんだろうなあ、というのが伝わってくる。同人なんだから、その作品を好きな人が読んで面白いのが一番だろうと思うんですよ。私は。

ぶっちゃけもう完結は無いだろうと思っていますが(あれで完結ってことはないはず)、それを差し引いても私の中では揺るぎない一位の作品。原作ゲーム自体が今となっては余りメジャーとは言えないので敷居が高いかもしれません。ニーナさん好きな人は是非読んでみてほしいにゃあ。

というわけで私の中のトップ5でした。

しかし、見事に凌辱作品ばっかりです。ヤバいなー。性癖暴露も甚だしい。

あと番外としてはあれですね。みさくらなんこつ先生の、『瓶詰姉妹』

12人の妹全員にち○ぽを生やすという、誰も思いついてもやらないような 暴挙 英断に踏み切り、エロ同人のみならずあらゆる業界の禁断の扉を開け放った功績は余りにも偉大であると言わざるを得ません。日本の主要産業が同人誌になり、フタナリ大国となったあかつきには歴史の教科書に写真入りで載るレベル。

たぶん一番多く買っている作家さんはクリムゾンコミックスで、氏の作品だとティファ本かセフィリア本あたりが好きなのですが、残念ながらトップ5には入りませんでした。くやしい、でも感じちゃう(びくんびくん)。ちなみに6位は美和美和先生の『栄光頌歌』(聖剣3・リース本)なので次点ですらありませんでした。なんでか飛び抜けない……。

私はそこまで熱を入れてエロ同人誌を収集するタイプではありませんから面白味のないミーハー路線かもしれませんが(あとところどころ情報とかデータ間違えていたらすみません。ご指摘いただけるとうれしいです)、今回チョイスした作品についてはあんまり迷わず決まったんですよね。

そんなわけで、「お、こいつとは趣味があいそうだな」と思ったら気軽に話しかけてやってください。また、「これは読むべき」みたいなのがあれば、是非教えて頂けると嬉しいです。

それでは、本日はこれにて。

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バナーキャンペーンに申請した話

最近ちょっとずつバナーキャンペーンに力を入れ始めたというか、面白そうな作品が増えてきて応援バナーをはる状況になってきたのですが、今回は2つ一気に。

まず、NEXTON系列のPortionブランドから2012年12月21日に発売となる、戦闘ヒロイン凌辱モノの期待作・『ディバインハート・カレン』。


ディバインハート カレン応援中!


前作『ディバインハート・マキナ』の続編であり、触手系ファンにはたまらない逸品に仕上がっている感じがします。「マキナ」の外伝を追いかけてみた限りちょっとワンパターンかなと心配していたのですが、「カレン」の体験版をプレイすると大丈夫そうでした。とりあえず予約。

ちなみに「マキナ」の外伝というのは、これのこと。DMM.COMさんで専売している、1シナリオ300円(第一話のみ100円)のエロシーンスピンオフです。原画・シナリオを含めさまざまなクリエイターさんが参加して、ちょっとしたファンディスクというか同人のような趣。ちなみに私は、第二話の「淫蟲放卵記篇」(原画:椎咲雛樹/シナリオ:すまっしゅぱんだ)がお気に入り。逃げようと懸命にもがくヒロインと、後ろから容赦なく卵を産み付ける蟲というのはなかなか良い感じでした。アングルも最高。

前作を知らない人も、Webコミックで(一応)流れが追えるようにはなっています。まあ、前作購入したほうが早いとは思いますが……。この手の作品が好きな人には損しない内容になっていると思うので、割とお薦めしておきます。

なおこちらのバナーキャンペーンはかわっていて、バナーをクリックするとそのサイトさんの応援キャラに投票がたまり、投票結果で描きおろしイラストの内容が決定されるというもの。


ディバインハート マキナ外伝発売中!


ちなみに私は、悪の女幹部であるアストレア嬢を激しくプッシュしています。強いだけでなくカッコイイ。そんなキャラがやられるというのはなんかこう良いわけです。前作ではいいところでヒロインの側に立ってあっという間に凌辱されたり、身内の裏切りにあったりといいとこ無しというか、ユーザー的にはおいしいところばっかりだった彼女。本作でも活躍に期待したいです。

というわけで、『ディバインハート・カレン』大応援中というお話。




応援二本目は、うってかわって普通の恋愛ADV、2013年1月25日発売予定の期待作、『LOVESICK PUPPIES』。


『LOVESICK PUPPIES』を応援しています!


なんかこの二つを並べていいのか不安ですが、まあそこは気にせず行きましょう……。

正直ノーチェックだったものの、pomさんの強烈なプッシュとやってみた体験版がわりと良い感じだったので気になる作品に上ってきました。ソフィたんかわいいです。

こちらは体験版感想キャンペーンというのもあるので、詳しくはまた後日、体験版感想という形でお話できればと思います。

私はバナーキャンペーンにこれまでかすったことすらないのでまああんまり期待はしていませんが、こうやってちょっとずつ数を増やしていけばそのうち1つくらい当たるだろうと。ただ、応援するつもりもない作品のバナー貼っても仕方ないので、無闇には貼りませんが……。

とはいえ単に貼るだけでも地味というか、応援する気あんの? と言われそうなので、これまでとちがって貼ったことを宣言したり感想を書いたりすることで応援の姿勢をだしていこうかなと思った次第です。

もともとバナーキャンペーンはおまけくらいのつもりで始めたブログだったので、いつまで続くかは不明ということでひとつ。

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レビュー:『なれる! SE』8巻

なれる!SE08
夏海公司 『なれる! SE8 案件防衛?ハンドブック』
(電撃文庫、2012年12月8日、イラスト:Ixy)

ひさびさのラノベ感想。今回は、『なれる!SE』の8巻です。

業界人として順調にキャリアを積み、成長してきた工兵くんですが、これまで戦ってきたのは人柄の善し悪しはあるにせよ、同じ土俵で正面から戦う相手ばかり。今回は、工兵の立っている土俵をはみ出したところから、堂々と盤面返しをしかけてくる相手との戦いになります。

その相手とは、ライバル社であるアルマダ・イニシアチブの新人、次郎丸縁(表紙の女の子です)。前巻で「リドルリドルの案件から撤退させられた」というのが伏線というか、そこから膨らむ話になっています。

内容はいつもどおり。

ヤバい! → 全力で対策して何とかしてみせる! → なんとかなった(・∀・)

という黄金パターンなので安心してみていられますし、「一度対応した案件というのは実はその後も続いていて、維持することこそが難しい」というコンセプトも明確ですっきり読める。まさに「守成は創業より難し」。工兵の新たな視野が広がるとともに、過去の絆や経験がいかんなく発揮される主人公大活躍路線が素敵です。また工兵の毒牙にかかるおにゃのこが一人増えるのかと思うと、何というか非常に楽しめました。

しかし、この話って「リアル」なんでしょうか。

Amazon先生のレビューを見ると、「すごくリアルだ」と言っている人と、「リアルじゃない」と言っている人とでまっぷたつ。でもどっちも評価は高い。私の友人のSEに訊ねても、やっぱり「リアル」という人と「リアルじゃない」という人がいます。

まあ普通に考えたら職場が女の子ばっかり、しかも揃いも揃って有能。上司や社長も基本的にネジは飛んでいるけどデキるやつで、主人公も素人なのにホントの一夜漬けでいろんなことをマスターしたりする超人っぷりを発揮する……なんてのは現実離れしてると思うわけです。タイトルを、『デキる!SE』にしたほうがいいんじゃないかというくらい。しかし、SEやってる友人何人かとこの作品の話になると、皆口を揃えて「リアルで泣ける」みたいなことを言う。これどういうことなんだろうか、と。

SE関係とは縁もゆかりもないので話を聞く限りの想像になりますが、案件のトラブりかたとか上司のクズっぷりとか、細かい描写やネタのところでは業界内輪っぽさがガンガン出ている一方、大まかなストーリーはご都合主義全開でまったくリアルじゃない、というのが結論ではないかと思っています。だから、まったくSE関係がわからない素人にも楽しめるし、業界人は業界人でうんうんと頷けるんでしょう。たぶん。きっと。

しかし、室見さんとのロマンスはちーっとも進展しないのに割と面白く読めちゃうのが不思議。私って基本的にラヴが無いラノベ苦手だったはずなんですが……。

まあそんなこんなでリアルとアンリアルの間をたゆたうこのシリーズ、工兵くんが成長するにつれて段々敵も強くなり、バトルもののような盛り上がり方をしてきました。そのうち、室見さん以上のエンジニアがあらわれ、室見さんが武者修行に出る……みたいな話になるかもしれません。その前に会社が飛んで藤崎さんが社長の新会社ができたりは……しないかな? いずれにしても、この先がなかなか読めなくて楽しみです。

どうでも良いけど今月の「電撃の缶詰」、「私の電撃体験#21」は夏海公司さん。「HelloweenのEagle Fly Free」を聴いて「頭を殴られたような衝撃を受けました」と書いておられて、勝手に親近感を抱きました。良いですよね、「Eagle Fly Free」。あと、「コンドルは飛んで行く」も好きです。鳥が飛ぶ繋がりで……。

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つたえたいことがあるんだ

エロゲーの長文レビューなんぞを書いていると、時々「ばっかじゃね~の?」みたいなことを言われます。なんかそういうメールも頂きましたし(最近メールはスパムばっかりだったのでご意見的な内容で嬉しくはありましたが、返信先が送れないアドレスだったのでお返事の意味も込めて)、友人からも「趣味に必死にならなくても」みたいなことを言われたりします。

確かに私は理屈っぽいところがあるし、実際「なんでエロゲーをそんな理屈っぽく話すの?」と思われていることは想像に難くない。むしろ、そうやって読み解いてみせる自分をアピールしていてウザいという人もたくさんいるのではないかと思っています。

でも、この辺のことってアピールとかそういうのよりは、私自身の経験から来てるんですよね。

昔、私は結構自分のコミュニティ内では「マイノリティ」でした。たとえばクラスで一人だけ『ブレスオブファイア2』にドはまりしていたりとか、みんながDQ6買う中でテイルズ買ってみたりとか。今ではというか、広いネット世界を探せばBoF2もテイルズも「大好きだ!」という人はいるけど、ネットなんぞまだADSLですらないという大昔(テレホーダイとかってわかりますか?)。「なんでそんなのやってんのよ( ´,_ゝ`)」っていう目で見られていたわけです。

それで必死に面白さとかを説明しようとするんだけど、私がどんなに喚こうが、面白かったシーンを再現してみせようが、ちーっともわかってくれない。まあ直観的なことばで伝えるのが下手だったんですね。こういうのすごいセンスある人もいるじゃないですか。私はそうではなかった。凡人です。

仕方がないので編み出した苦肉の策が、「説明」です。相手に伝わるような形で説明する。全部はむりでも、伝えたいところは伝わるように。少しでも興味を持って貰えるように……。そういうのが原点にあったんだと思う。

それがうまくできているかどうかは解りません。むしろ、私は全然ダメで、なかなか言いたいことを言い切れない。表現できない。けれど、それでもプロセスの中で、自分が伝えたいことは何なのか、作品の面白さってどこなのか、それを伝えるにはどうすればいいのかとか、そういうことに悩み、考えてきたのは確かです。

今は、ネットが発達して、そんな面倒なコトしなくても「同好の士」はすぐ集まるようになりました。だから私のような悩みを抱える人はきっとこれから減っていくのだろうし、そうなると余計、七面倒くさいこと考えて感想書こうなんて傾向は薄れていくのかもしれません。

いまはまだそこまで進んではいないけれど、それでも随分「楽」にはなったと思う。ずば抜けたセンスがなくたって、自分の好きなことをただ声高に叫べば良いとカンタンに主張できるというのは、きっと誰かに何かを伝え損なって悩む経験をせずに済む、そんな「幸せ」な時代になってきたからなのかなあと思うのでした。

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採点の難しさの話

今年も残り一ヶ月を切り、世の中では「今年一番良かったエロゲーはこれ」みたいな声もちらほら聞かれはじめました。12月の大物をプレイする前にそんなことを言うのはまだ気が早いと思うわけですが……『対魔忍アサギ3』とか(そっちかい)。

実際問題『ガンナイトガール』や『ガクトゥーン』、『キスベル』あたり12月に控えた「大砲」がとんでもないデキである可能性は捨てがたくあるわけで(もちろんアサギ先生にも期待しております)、『WA2』が出て最後に大きく荒れた昨年の戦線のような展開を密かに期待する次第です。

……え? 『隣のぷ~さん』? あれはまた、別の意味でとんでもないデキな気が……。

さて、私はレビューというか感想みたいなものを書いているわけですが、大ざっぱな評価(6段階)をテキトーにつけているブログと違い、エロゲー批評空間さんに投稿するとき、「点数」というのに結構難しさを覚えます。

基本的には絶対評価(プレイ中作品の全体から2割しか90点以上をださない、という場合が相対評価ですね。たぶんそんな人いないと思いますが)なのだから迷う必要などない、好きにつけろよといわれるでしょうか。でも、意外と難しいんですよね~。投稿も1年を過ぎ、最近になってそれを痛感しています。熟練者の皆さまからすると、今更でしょうか。

難しさの一つは、ある程度オフィシャルな場であるということ。「公式」という意味ではなく、多数の人が自分と同じ作品について採点しているし、またそれをもっとたくさんの人が見る。そうなると、私は勝手につけた点数でも「あの人と随分違うな……」と比べられたり、「俺の評価と全然違う!」と思われる率が高くなります。もうちょっとわかりやすく言えば、自分のブログなら見る人は基本ネットでのお友達とか、ここを読めばレビューあると解っている人ですから、ある程度私の好みを把握していたり、「私の過去の評価」と勝手に見比べてくれる可能性が高い。そして、たぶん長文とかもある程度は読んでくださるだろうと期待できる。

ですが、批評空間さんだと「こいつ他にどんな点数つけてんの」とわざわざ「私に」注目して見てくれる人は少ないだろうということです。必然的に、他の人と見比べるか、自分の尺度との比較になる。そして、その穴を埋めるべく長文を書いても見てくれるとは限らない(得点だけでおしまい、という可能性も大いにある)。つまり、なんとなく「その点数になったちゃんとした理由」が求められている気がしてプレッシャーがあります。

もう一つ難しいと感じる原因はあって、それは、仮に私の採点作品を細かく見てくださる方がおられたとしても、私の場合「好き」と「高得点」が厳密には違っているということ。

誤解の無いように言っておくと、自分が完全に客観的に点数をつけているとか、そういう話ではありません。もちろん上で書いたように、「説明可能」という意味では客観性を目指している部分はあります。けれどそれは単なる「好き」と言うときも同じで、やっぱり好きな理由は説明できたほうが良いと思っている。その意味ではどっちも客観性が大事。かといって主観が全く無いというわけではなく、むしろ主観ベースにあれこれ理由をつけているにすぎないと開き直っている部分は確実にあります。

私が言いたいのはそういう区分ではなくて……うーん、ことばにするのが難しいのですが、「良い」にも二種類がある、と言えば近いでしょうか。

たとえば、イチローって記録のうえではものスゴイ選手じゃないですか。でも、なんか態度が気に入らないとか、そういう人もいたはずです。で、そういう人が『パワプロ』みたいなゲームを作って、イチローの能力全部最低レベルにしてたら、いくら嫌いでもそりゃ無いだろうと言いたくなる。学校で「学年総代」を選ぶときに、どう考えたってぶっちぎりで成績トップのヤツがいるけど、学年主任がその生徒のことキライだからって別のヤツを選んだとか、そうなったら「おいおい」となるでしょう? こう言うのは何と言えば良いのか。「公平さ」とでも言うのがいいのかもしれませんね。そしてあくまで私にとってはですが、点数というのは、ある程度「公平さ」が求められるように思う。

私は『Phantom of Inferno』(Nitro+)というゲームが凄く好きで、歴代エロゲーの中でもトップ30くらいには確実に入るであろうお気に入り作品ですが、しかし「公平に」見るとシステムはショボいし、グラフィックはイマイチだし、女の子より銃メインみたいに見えるし、「こんなんで良いの?」って聞かれると説明に苦労する要素はたくさんあるわけです。その基準はだいたい、「他にはこんな頑張ってるゲームもあるのに……」という、他の作品です。

つまり、ここまでで私の述べてきた「難しさ」とか「公平」さというのは、比較が入ってくる、と言い換えて良いのかもしれません。他の人や、他の作品との比較。公的な場での採点というのは、単なる絶対評価では済まず、どこかしら相対的な要素が入ってくる。あるいは入れるべきである。実際、ある作品に87点をつけて、別の作品に86点だとしたら(あるいは同じ作品なのに人によって87点と86点がついていたとしたら)、「1点」というのはどう違うの? というのが気になってくるでしょう。おおざっぱに「こっちのほうが好き」というなら特に問題が無くても、「差は1点です」というと噴出する疑問があるはず。

一応私はいまのところ、「減点重視」の方針で採点やっています。もちろん一定の加点はしますしそこまでカッチリした基準を設けてはいないのですが、およその目安としてトータルで隙のない作品のほうが高い点数になるようにしている。何か一箇所だけ飛び抜けたところがある作品は、70点台後半から80点台前半で落ち着くことが多いので長文のほうでフォロー。逆に、それなりの点数になっていてもどうも器用貧乏だなぁというパターンもありますが、それも同様です。

というわけで、個人的に採点って難しいなぁと思っている話でした。点数と好みをバッチリ一致させる、という方も当然おられるでしょうし、個性がでて面白いところだとは思うのですが、難しいですね。投稿100を超えたら、なにか見えてくるものもあるのかなーと思って今は地道に入力数を増やしていくつもり。

あちら(批評空間さん)のほうをご覧になっていただいている奇特な方は、今後とも長い目で見てやって頂けると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

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エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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