よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

レビュー:『僕と彼女のゲーム戦争』3巻

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師走トオル『僕と彼女のゲーム戦争』3巻
(2012年、電撃文庫 イラスト:八宝備仁)

電撃文庫5月の新刊を購入。今月は『僕と彼女のゲーム戦争』。1冊だけです。非常に楽しみにしているシリーズなので、ウキウキで買いに行ってさくっと読み終えました。

順調に1人ずつ部員を獲得している、伊豆野宮学園現代遊戯部。本巻では、ずっとひっぱられてきた健吾の幼なじみ、「みやびちゃん」こと鷹三津宮美(たかみつ・みやび)が部員に加わります。表紙のメガネっ娘ですね。当然、巨乳です。巨乳です巨乳。大事なことなので3回言いました。

実は彼女にはある秘密? があって、それが今後の展開に色々効いてきそうな気もしますが、今回はあんまり出番無し。前回天然のジゴロっぷりを発揮してまどか(杉鹿)をメロメロ……とまでは行かないまでも、ツンデレ状態にせしめた健吾くん。今回は宮美にも魔の手を伸ばし。そんなこんなで激化する健吾くん争奪戦に、一切割り込む気配がない天道部長。しかし健吾くんは天道部長にぞっこん状態なので、まどかと宮美が哀れすぎて涙がちょちょぎれます。

私的には、隠れキャラの仁科さんが今後絡んでくるのかなと思っていたら、何とビックリ、余所の学校(女子校)の女の子たちが出てきました。その名も、駿河坂学園電子遊戯研究部。なげぇ! 文字数稼ぎじゃないかと疑ってしまいますが、さすがに邪推でしょうか。天道たち現代遊戯部に対抗意識を燃やしまくり、絡む気満々なので、今後間違いなく健吾くんの毒牙にかかると思います。少なくとも、師走氏の過去作品(『火の国、風の国物語』とか)の流れだと、9割がた。たぶん部長の一条さんですね。ワクワク。

恋愛モードを抜きにすれば、注目すべきは宮美の「セガ信者」っぷり。曰く、「モンハンはPSOの後発」。曰く、「鉄拳はバーチャの後発」。表紙絵に往年の名機が描かれていたことから何となく想像はしていましたが、こいつぁ筋金入りのが来たな! という感じです。セガハードの黄金世代と青春がオーバーラップしているOYOYOとしては、思わずニヤリ。そのうち、『バーニングレンジャー』なぞやってくれないかと胸がときめきます(バーニングレンジャーの歌はすごく良いですよね!)。

なお本巻では、『ガーディアンヒーローズ』、『ファミリーフィッシング』、『エースコンバット(AH)』という3作品が取りあげられていました。特に『エースコンバット』は戦術・戦略の話が面白くて読み応えアリ。チーム戦の醍醐味が味わえる、非常に良い展開。これでいけるなら、『AoC』や『Civ』あたりも将来取りあげてほしいなあと思ったり。終わり方を見ると次回は格ゲーにいくのかな、という感じですが、アクション要素の濃いものだけでなく、戦略要素が高いもののほうが個人的には面白く読めそうでした。『火の国、風の国』が戦記系だったから、師走氏のタクティクス描写を読み慣れている影響もあるのかもしれませんが。

健吾くんがおっぱいサンドになっていたり、また着替えシーンに遭遇したりと恵まれすぎで憎しみで人が殺せそうになった以外は、非常に楽しく読めました。物語としては全然進展していないような気もしますが、進展してなくてこの面白さなので、今後話が転がり始めたらどんなに楽しいか、期待が高まります。相変わらず八宝先生の絵は綺麗で可愛くて柔らかそうで最高だし、もう言うこと無し。

というわけで大変満足した本巻。買って損無し。それではまた明日お会いしましょう。

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麻雀漫画の話

日頃の言動からお気づきの方もおられるかと思いますが、私は麻雀が結構好きです。中学生くらいから始めて、高校を出た頃にはフリーへ通い、大学中も細々と続けてきました。もちろん脱衣麻雀は大好物です。いわゆる下手の横好きというやつで、そんなに強くはありません。関西だと割と勝てたのですが、関東だと防御力の低さが裏目って、とにかく勝てない日々が続きました。最近はちょっとマシになったけど、それでも別段上手いとは言えないでしょう。

ただ、好きは好きだったので麻雀に関する本だの漫画だのゲームだのは大量に味わってきました。というわけで、本日は何となくお薦めの麻雀漫画をピックアップしてみようと思います。一部を除いて、いまでも割と手に入りやすいものをチョイスしたつもり。本当なら昔近代麻雀で読み切りがあった、制服三姉妹が借金のカタで脱衣麻雀に呼び出される話とか(タイトル忘れてしまいました……)の話とかもしたかったのですが、タイトル忘れてるし誰得なのでこんかいはやんぴ。

なんだかんだで結構面白いのを紹介したつもりなので、麻雀漫画を読みたいという方の参考になれば幸い(有名すぎて逆にみんな知ってるかな……)。他にも面白いのあるぞ、という方はこっそり教えてくださると嬉しいです。ま、前置きはともかく、進めて参りましょうか。

◆片山 まさゆき『打姫オバカミーコ 』
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『牌賊オカルティ』、『ミリオンシャンテンさだめだ!!』など数々の名作を送り出す片山漫画の中でも、ひときわストーリー性が高いのがこれ。駆け出し女流プロ、丘葉 未唯子(おかば・みいこ)が、元風王位王者、波溜 晴(なみだめ・はる)に弟子入りし、競技麻雀でのしあがる様子を描いた作品です。片山氏といえばいわゆる「オカルト」打ちと「デジタル」打ちの両方にバランスよく目配りができる逸材。本作は牌効率や点数期待値のようなデジタルな側面からのアプローチをメインとして、初心者のための麻雀戦術指南書として十分すぎる内容なのですが、それでも最後は「自分が納得できる」打ち方とは何か、という命題におちつける辺りが片山氏らしく、おそらく多くの麻雀打ちが最後に抱く、「デジタルではわりきれない思い」を表現しきっています。脇役は相変わらず味があるし、ところどころに挿まれるギャグも面白く、15巻続いたのも納得の名作。最終巻末で、自身の代表作と言うだけのことはあります。


◆押川 雲太朗、荒 正義『反逆の麻雀 リスキーエッジ』

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押川氏の独特の雰囲気が炸裂しまくる本作。押川漫画の名作は多々あれど、私が推すのは断然これ。デジタルとは無縁の完全なオカルト(「運の流れ」主義)で、しかもかなりご都合主義が入っているのですが、主人公が無敵ではなくて勝ったり負けたり、騙したり騙されたりをくり返すので、非常に緊張感があります。100%純粋な精神論しか言っていないのに、ここまで麻雀を熱く、スリリングに魅せることができるというのは本当に凄い。手段としての麻雀ではなく、現実の全てを卓上のできごとに還元して表現するというのをやってのけた出色の漫画です。コンビニとかで売っている質の粗いコミックスのほうが手に入りやすいでしょうか。

◆大和田 秀樹『ムダヅモ無き改革』
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政治ネタ多数のパロ。痛烈に民主党を皮肉ってみたり、自民党を持ち上げてみたりと、いわゆる「ネトウヨ」的な配慮に充ち満ちた作品。最初はただ時事ネタにぶら下がった勢いだけかと思いましたが、それもここまで続けばある意味大した物。スタンスはそうとう偏っていますが、意外と的を射たことを言っていたりもするのであなどれません。まあそれでも、ギャグと割り切って楽しめる大人向け。内容がどうこうというよりは、話題書的なノリで読んでおくと話題を作りやすい本だと思います。一般人にもネタが通じやすいという意味では、麻雀漫画の入り口としては悪くないのでしょうか。問題は、たぶんこの漫画を読んでも別に麻雀をやりたくはならないところでしょうね……。

◆能條純一『哭きの竜』
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「あんた、背中が煤けてるぜ」。言わずと知れた劇画麻雀漫画の傑作。セリフ、カット、展開の全てがカッコイイ。この作品に何か言葉を重ねるのは無粋というものなので、まあ読んでみてくださいということでひとつご容赦下さい。

◆山根 和俊、 青山 広美『バード -最凶雀士VS天才魔術師』
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山根和俊さんと言えば、チャンピオンの『ギャンブルフィッシュ』や、昔ジャンプノベルで連載されていた『ジハード』の初期のイラストレーター。非常にエロい絵を描かれる方で、本作でも存分に腕を振るっておられます。ストーリーとしては、ラスベガスの超一流マジシャン、「バード」が日本の裏社会に跋扈するイカサマ雀士たちと戦うというもの。トリックの派手さや展開の面白さもさることながら、とにかくエロいのが良いです。特に1stシリーズの敵役・「蛇」は、勝負に負けた女の子を後ろから犯しながら入れ墨を彫ったり、立会人の女極道を休憩時間中にトイレで犯したりと、まさに犯りたい放題。何か麻雀と全然関係ない話で盛り上がって申し訳ありませんが、たぶん作品のコンセプト自体がそういう感じなので、かなり作品に寄りそった、まっとうな紹介をしていると思います(笑)。

◆小林 立『咲 -Saki-』
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アニメ化もされ、大人気。言わずと知れた萌え麻雀漫画の雄。さまざまな「能力」を持った女子高生雀士たちが、部活で戦うという話。確実にリンシャン牌でツモるとか、東場だけ異様に強いとか、気配を消して見えなくなるとか、とりあえずギャルゲーの脱衣麻雀キャラをそのまんま漫画にしてみました的なノリを更に進めて、少年漫画異能バトルのノリを麻雀に持ち込んだ感じです。まあそんなことはどうでもよくて、のどっ乳の乳袋とか、そういう方面でも盛り上がれるのが良いところ。なにげに河の捨て牌とか色々こだわりをもった描写がされていたそうですが、足とか乳に目がいって、言われるまで全く気づきませんでした。

◆福本 伸行『アカギ ―闇に降り立った天才』
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ざわ…ざわ…。麻雀は人生哲学。捨て牌から相手の人間性まで読み取ってしまうアカギは、学者に生まれていたらきっと出色のテキスト読みになっていたことでしょう。いつになったら鷲頭篇終わるのか……。

◆福本 伸行『天 ―天和通りの快男児』
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『アカギ』と同じ世界観で、『アカギ』の後の世界が描かれるのがこの『天』。進行が遅くてざわざわしがちな『アカギ』より、麻雀漫画としてはこちらのほうが面白いと思います。天才的な直観を持ったキャラが、鬼のようなヒキを見せて戦う、という意味では『アカギ』と共通していますが、そこに抗う凡人、ひろゆきの姿が光る。またこちらはメインに東西ヤクザによる団体戦の麻雀対決がもちこまれ、変則ルールではあるものの、それによってかえって、ランダムさの中に潜む戦略性のような、麻雀というゲームの本質的な面白さを際立たせています。特に銀次が絡む回が面白く、「3、7牌」をマークすることで麻雀がどれだけ有利になるのかや、「完全なガン牌」よりも不完全なガンのほうが見破りにくい、といった盲点ともいえる真理をズバッと突いてくるのが凄い。派手な運要素の影に隠れがちですが、地味に使える(かどうかはわからないけど、使うとかっこよくみえそうな)戦術も頻繁に出てきて、偏った参考書にはなります。符計算の重要性を、本作で覚えたという人も少なくないのでは?

◆星野 泰視、さい ふうめい『哲也 ―雀聖と呼ばれた男』
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少年マガジン誌で連載され、人気を博した作品。阿佐田哲也の小説をもとにした半フィクション伝記。戦後当時の様子がよく伝わってくるとともに、少年漫画独特のバトル的なノリもあって楽しめます。競技麻雀の顔色をうかがわなければならない近代麻雀系のコミックとは違い、割と堂々とイカサマを主人公たちが使いまくるのが特徴。作中、さまざまなイカサマ技が登場し、それがまた格好良くて、読者を魅了しました。この漫画の影響で、「燕返し」や「2の2天和」を練習した人も多かったはず。近代化・合理主義の波に呑まれて忘れ去られていく、昔気質な「博打打ち」たちの矜持を描いた名作。

◆嶺岸 信明、来賀 友志『天牌』
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麻雀漫画最高峰との呼び声も高い有名作品。ひょんなことから麻雀の道に踏み込んだ青年、沖本瞬(おきもと・しゅん)を中心に、麻雀に命を賭ける男たちの生き様を描いています。役満連発あたりまえなので闘牌などは全く参考になりませんが、麻雀を通した駆け引きの妙で白熱した勝負を魅せたり、「人事を尽くしてもどこかで運に頼らなければならない」という人生の真理を指運に託すなど、演出装置としての麻雀の使い方が抜群に巧い。

◆天獅子 悦也、安藤 満『むこうぶち』
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人の鬼と書いて、「傀」(カイ)。そう呼ばれている謎の男が主人公。バブルの時代、高レートのマンション麻雀を荒らしまくる、謎の男、傀。どんなときも冷静沈着な仮面を崩さず、誰が相手でも淡々と勝利を積み重ねます。描かれるのは、そんな傀に破れていく、欲望に狂った人間たち。「ご無礼」のひと言とともに、彼らを絶望のどん底にたたき落とすところで、毎回話は終了します。たとえるなら、『アウターゾーン』や『笑ゥせぇるすまん』の麻雀版。高レート麻雀という欲望のただ中に身を潜め、不敵に笑う鬼に食われる、哀れで滑稽な「獲物」たちの人間ドラマをお楽しみ下さい。

◆伊藤 誠『兎 野性の闘牌』
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『咲』のコンセプトを『咲』より前に、麻雀ファンむけにやっていたのが多分この作品。危険を察知して危険牌を切らずに打ち回す能力の持ち主、「兎」をはじめ、ドラが乗りまくる「ジャッカル」や、スピード感溢れる闘牌で相手を圧倒する「ヒョウ」など、独自のスタイルと麻雀観を持った個性的なメンバーが集まる代打ち集団「ZOO」の活躍を描いた話。レベルの高い絵と、渋い展開が人気を呼び、PSのゲームにもなりました。ラス親で和了したら「もってきたかな」。残り100点になったら、点棒くわえて「これが原点だ」などなど、名ぜりふも多数。最近は進み具合が遅い上に能力がインフレを起こしてちょっと残念なことになっていますが、それでも魅力的な作品であることは間違いありません。

◆谷口 亜夢『雀鬼サマへの道』
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ちょっと異色というか、雀鬼こと桜井章一に、作者である谷口氏が色々教わって、その内容をわかりやすく漫画にしたのが本書。恐らく文章にすると非常に長くてわかりにくいであろうことを、絵と適切なセリフ、コメントでとてもわかりやすくまとめてくれています。基本的な牌効率のような話からフリー雀荘へ行くときの注意点など、これから麻雀をしようという人、あるいは始めたばかりの初心者に向けた内容が多く、博打や暴力のニオイがしない、現代の競技麻雀に向けた良質な入門書。麻雀をやっていると必ず出てくる「雀鬼流」とは何か、コンセプトはどういうものかも、具体例を踏まえながら丁寧に解説してあって、「今更聞けないなー」という背景知識が色々分かったりします。雀鬼流は選ばない、という人でも、知識としては知っておいて損しない(少なからず使い手はいるので)でしょうから、そういう方にも。



という感じで紹介してみましたが、いかがでしょうか。『凍牌』や『キョウ』なんかも候補としてはあったのですが、色々考えてこんな感じにしてみました。どうして13本なのか、ということは勘の良い人ならご理解いただけると思いますので、説明はいたしません。是非、最後はご自分のベストな麻雀漫画を見つけてください。

それでは、本日はこの辺で。また明日。

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ケータイが壊れた話

2年前に換えたばかりのガラケーが、ぴくりとも動かなくなりました。

私は、別に物持ちが良いほうではないのですが、携帯は結構大事に使うのであまり壊れたことがありません。12年前から使い始めて、前回のが5年、その前のも5年。一度も壊すことなく、無くすこともなく、平穏無事な電話生を送らせて引退してもらってきたわけです。

それが、今回はわずか2年。しかも別に何をしたわけでもないのに、朝起きたらいきなり反応しなくなっていたので、ちょっとショック。しかし基本的に連絡手段のすべてを携帯に依存している身なので、これは由々しき自体ということで、夕方(朝は無理だった)ドコモショップに出かけて見て貰いました。

結果的には修理しかない(保障に入っていないので、5000円くらいかかるということでした)と言われたので、仕方なく修理を依頼。その間は代替機を用意してもらうことに。なんとか連絡手段も確保して人心地ついたのですが、しばらく携帯が使えない状態になって、思うことが。

連絡がとれないという免罪符があったせいかもしれませんが、携帯をもたずに過ごす一日は、何だかすごく落ち着いて、ゆったりしていたように思います。最初は「やべー、早く何とかしないと」と思っていたものの、夕方ショップに行くと決めてからは、どうしょうもないので開き直って過ごしていました。

その間は、顔をあわせる人を除いて誰からも連絡が来ないし、こちらから送ることもできない状態。そうすると、いつもは意識の何割かが携帯に向かっていたり、道を歩いているときでもメールをいじったり(ツイッターを打ったり)しているのが、一切なくなるわけです。それが心の余裕になるというと言い過ぎかも知れませんが、不思議と穏やかな時間をすごすことができたように思います。

そういえば、昔は携帯電話なんて無かったから、外に出るときは自由というか解放感があったし、常に用件に追い立てられているという強迫感も、今より随分と薄かったナァ、などと、そんなことを思いました。

そうして、夕方。ドコモショップで携帯を交換してもらった途端、センターで止まっていたのでしょう。鳴り響くメールの着信音が20件以上。緊急っぽい案件もあったりして、「ひぃぃぃ」と悲鳴をあげました。幸い手遅れになったものはありませんでしたが、あまりの取り乱しっぷりに、思わず店員さんも苦笑い。関係各位にはご迷惑をおかけしました……。

まあそんなわけで、携帯って便利だし今や必需品なんですけど、携帯が無かった頃ってもっと穏やかに時間が流れていた気がする。ついでに、人と会うことや連絡をとることが、もっと重たい意味をもっていたように思います。他にも多分、いろいろ変わったことがあって、たとえば好きな子の家に電話したら、お母さんがでてきて取り次いで貰うのに冷や汗かくとか、よそ行きの言葉で挨拶することを練習するとか、そういうのって今はもう無くなったんでしょうね。

当時は本当に不便だと感じていたし、携帯は劇的に私たちの暮らしを便利にしてくれたと思います。だから、別にそういう時代が無条件によかったとかは思いませんが、そんな時代もあったねと、ちょっと懐かしく昔を思い出したのでした。

というわけで携帯が壊れたお話でした。どうか皆さんもお気を付けて。また明日お会いしましょう。

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レビュー:『かみのゆ』

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タイトル:『かみのゆ』(light/2012年2月24日)
原画:AKINOKO./シナリオ:太田憂、吉藤誉将、神堂刻
公式:http://www.light.gr.jp/light/products/kaminoyu/index.html
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:8800円
評価:B(A~E)
参考:すときゃすてぃくす様 「かみのゆ 感想


批評空間さまにて感想を投稿しております。ご関心あればご覧下さい。

▼攻略
選択肢にキャラのアイコンがでます。攻略したいキャラのアイコンを選べばOK。

▼雑感
たびたびこちらでお名前を挙げさせていただいておりますが(友達が少ないわけじゃないんだからね! ホントだよ(´・ω・`))、ゆず茶さんからお薦め頂いていたlightの『かみのゆ』をようやく終えました。いやあ、面白かった! lightさん、昔は結構当たりはずれが大きいイメージでしたが(『僕らの夏』以前とか、『ぬいぐるまー』とか……)、最近はヒット率高いですね。低価格帯も含め、割と安心して買えるブランドになってきた気がします。……とか言っていたらとんでもないビンボールが来たりするかも知れませんが、まあそれも含めて楽しませて頂きましょう。

上記リンクに、ゆず茶さんの感想をはらせて頂いておりますが、全体の話、各キャラの話と非常にまとまっているし魅力も伝わるし、もうこれ私言うこと別に何にもなくなくなくない? \権利をー!/ という感じになっていたので、思い切って分析系に舵を切ってみました。ゆず茶さんのご感想は、一通り他の方の感想など拝見した中でもとりわけしっかりまとまっていたと思います。私も興味でまくりでしたし。

私の話に戻しますと、こういう感想があんまり需要無いだろう(一部にくらいは需要はあるのでしょうか)と思うものの、この作品についてはよくあるサブカル的説明をあてはめてもうまくいかないというか、実際いくつかうまく「説明」している感想を読んだのですが、どうもしっくりこない感があったので、その辺を拾うために書いてみました。

確かに、あや乃のルートや「かみさま」の話は、目の前の他人が理解できない異形である、という「他者」の性質だと言えなくもないし、その路線でひととおり綺麗に説明はできると思うのですが、だとすれば嘉人くんの熱血ぶりや、それに起因するであろうこの物語の爽快感というのが腑に落ちない。

勘違いしている人も多い気がするのですが、「他者」というのは絶対的な差異としてあらわれるので、お互いに理解しあった、なんていうオチには基本ならないわけです。ただしくは、完全に理解できてしまったら「他者」ではないというべきでしょうか。

理解できないのを覚悟したうえで、それでも二人で歩んでいこう、みたいな希望と絶望がない交ぜになった、どこかもの悲しい話であれば「他者」をテーマにしたと言っても良いと思うのですが、このゲームやってそういう感想はまず抱かないだろうという。直接的に、わかりあうのあわないのという話が無いわけではありませんが、それでも「他者」に対するときの、独特の緊張感みたいなものは無い。ゆず茶さんのお言葉をお借りすれば、「徹頭徹尾明るく楽しくさわやかで。ストレス無く気持ちよく」。それが、やっぱり私も実感に近いと思います。うまく作品の説明ができても、その実感から遠ざかってしまっては意味がないだろう、と。

んじゃ私の感想はそういう実感をすくいとれているのかと言われれば微妙というか、少なくとも感想の文章そのもので実感に触れてはいないので壮絶なブーメランというか自爆かもしれないのですが、まあでもでどころについての分析にはなっているんじゃないかなあ、と。やっぱり嘉人くんはおとぎ話・昔話の「馬鹿正直」な愛すべき主人公という感じがします。

おとぎ話の主人公というのは、基本的に良いことが起きたとき、皆に祝福される存在でなければならない。あるいは、おとぎ話の主人公が良い目を見る話が伝わり続けてきた結果、私たちにはそういう類型を祝福するという思考回路ができあがっている。この読後感は、そういう異界譚を読んだときのそれと似ているように私には思われました。異界に踏み入っていく昂揚感と、そこで認められていく達成感。プラス、かわいい女の子と仲良くなっていくギャルゲー要素がうまく絡み合っている感じ。

自分としては的を外したつもりはないし、実際やっぱり『千と千尋の神隠し』のように、日本的な《かみさま》の姿と、それとの付き合い方、みたいなところがよく出ている作品であったということは間違いないと思います。作品の面白さを伝える感想かといわれると、そのへんはゆず茶さんのものに一歩も二歩も譲ると思いますけど! まあ、たまにはこういう分析的なものもアリじゃないかということで。

一部、ピラミッドがどうのとか周縁と中心がどうのという部分がわかりにくい、という指摘があったので、こちらでちょっと補足しておきます。教父哲学の話とかはどうでもいいといえばどうでもいいところなのですが、要するにキリスト教的な発想では神は頂点であり中心である、ということです。下のような円錐の図をイメージするとわかりやすいでしょうか。

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手抜きの図……。雰囲気だけでも伝われば。

ご覧のようなピラミッドですが、これを上から見下ろすと、神を中心とした円が描けます。

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鉱物が外側(下の方)なのは、意志が無いから。この辺も理性中心主義らしい考え方です。

とまあ、こんな感じ。これに対して日本の《かみさま》というのは、人間世界の秩序の外側にいる存在である、ということです。下図のような感じで。

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ただし、これはヨーロッパのそれとは違い、ピラミッド化はしません。平面の中で解決します。感想の中で「垂直的超越」と「水平的超越」ということばを用いたのは、およそそんなニュアンスです。

実際にはかなり端折って説明していますし、ちゃんとしたことを言うにはもう少し精密な手続きが必要でしょう。感想中に挙げたものから挙げていないものまで、ネタ元の本はあるわけでして、そういうのの継ぎ接ぎではないかと言われると返す言葉も無いし、それにしたっていい加減すぎて本職でこういう話をしている方にはお叱りをうけるかもしれません。が、イメージとしては概ね妥当なことを書いたつもりです。すなわち理知的で理性的で、人間よりも優れたロジックで動く「神様」とはちがって、私たちの側にいるのは異質だけど、でも日常の延長というか同じ平面の中にいる《かみさま》なのだ、と。そういう《かみさま》をこの作品は意図的にか偶然になのか、描いていたのだと思います。だから、おとぎ話や昔話のような印象になるし、そういう作品に感じるような懐かしさや楽しさ、安心感があるのではないかな、と。

まあちょっとわかりにくい方向からのアプローチになってしまいましたが、感想にも書いたとおり、難しいこと考えなくても楽しめる良作。特に男の娘――と呼んで良いのかわかりませんが、男女の性の境が曖昧な強キャラ、杏理との倒錯的なおつきあいをはじめ、とにかくちょっと不思議で、でも優しく暖かい恋愛模様が描かれます。テキストにやや癖があるかもしれませんが、基本的にはイチャありラブありの(それしかないんかい)王道ラブコメ展開。キャラは変ですが、そのぶん展開は直球をズバッと投げ込んでくる感じなので、そういうのが好きな人はお手にとってみるのも良いかと思います。きっと、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

というわけで、本日はこれまで。また明日、お会いしましょう。それでは――。

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文学フリマにいってきた話

結局文フリに行ってきました。

別に何も書いていなかったのですが、お手伝いということでサークル入場。出店準備を一通り終えた後、ぐるりと会場を回ってきました。

まずはこーしんりょーさん(@KO_SHIN_RYO)の参加しておられたストテラボンクラーズさんを奇襲し、「羊とランプと三十分三十光年」を購入。こーしんりょーさん、はじめてお会いしたのですが、もの凄く普通に爽やかな方でガッカリだ した。しかしこのサイズ、この分厚さで300円は安いわ! 「悠久の大魔法使い」、近日中に必ず読みます。タイトルだけ見たら、30歳童貞とか出てきそうですがそういう話ではきっと無い。

その後、『柊鰯』を出しておられた夕街昇雪さん(@ugainovel)のところで少しだけご挨拶。『柊鰯』はコミティアで完売ということだったのですが、新刊小説と既刊のもの、あとは『犬神使いと少年』を購入。当日フリマ会場は冷房が使えない状態でかなり熱気があったのですが、昇雪さんは和装で見た目にも涼しげ羨ましかった……。柊さんの巨大ポスターと相俟って、とても雰囲気あるブースになっていました。こちらも、5月の事務手続きラッシュが終わったらなるっぱやで読みたいです。楽しみ。

そして、サークルtheoriaのten-dさん(@then_d)にも軽くご挨拶。実は以前に何度か別のところでお会いしたことがあったのですが、こちらのアカウントは報せていなかったので、その旨お伝えしてほぼご挨拶のみで撤退。だいぶお忙しいみたいでしたが……論集、毎回楽しく読ませてもらっているので、どうぞ無理のないよう頑張ってください。影ながら応援しております(。・x・)

その他知人友人関係をまわったり、遠方から来てくださった方にご挨拶したりで14時頃まで会場にいましたが、その後ちょっと予定があったので撤退。いつもほど多くはなかったけど、1万円くらいは使ってしまいました。

しかし、文フリ会場が最近とみに「手軽に有名人にあえる」会場みたいになってきていて、斜め上の方向で活気ありました。以前はもうちょっと有名人センサーが低いというか、割と大物が来ていても「フーン」状態でしたが、ツイッターとかの効果でしょうか。悪い意味ではなく、我が道を行く人が集まっていた文フリらしからぬ盛り上がりが見えるところもちらほら。

あと、コミケなんかと違って見本誌の意味合いが凄く大きい気がしますね。数が限られていて全部に目を通すことができるので、見本誌の所で何時間も読んでいる人がいたし、私も見本誌を見て購入を決めた本がいくつかありました。見た目キャッチーな表紙のやつは手にとられ率も高かったし、コマーシャルの重要性を痛感。

ジャイアニズム行けなかったのは心残りですが、文フリは毎回割と楽しいから良いかな。本当はサークル打ち上げとかにも行きたかったのですが……まあそれは次回のお楽しみにしておきます(つか、朝イチでいって飲み会でないって半ば罰ゲーム状態……)。

当日ご挨拶させていただいた皆さん、ありがとうございました&おつかれさまでした。また夏コミや秋の文フリでお会いする方もおられるかもしれませんが、その時はどうぞよろしくお願いします。

それでは、本日はこの辺で。また明日お会いしましょう。

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《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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