よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

ユーザー葉書の話

エロゲーには、「ユーザー葉書」という制度があります。

製品に対するアンケート昔はメーカーさん側の配慮により切手を貼る必要は無かったので気楽に返信できたのですが、不景気のアオリをうけたのか、あるいはそもそも返信数が少ないのでペイされないと思ったのか、最近はユーザーが切手を貼って返送する形がふえました。このため、ますます返送率は悪くなり、もうユーザー葉書なんていらないんじゃないの……なんていう声もきかれます。

実際、幾つかのメーカーさんでは(たとえばHEAT-SOFTさんとか)アンケート用の葉書が入っていたことはありませんし、萌えゲーアワードのアワードコードだけが同封されているというところも増えてきました。

また、DL販売の増加に伴って物理的に葉書を入れられなくなり、今後はアンケートフォームやメールといった形式が増えていくのではないかと思っています。

とはいえ、メーカー側に全くメリットが無いかといえば、そういうわけでもないでしょう。

メーカーさん側は明確に書きづらいことですが、販促の一つとして考えるとユーザー葉書は効果があります。たとえば、「ユーザー葉書を送ってくれた人の中から抽選で声優さんのサイン色紙をプレゼント」というような形式。声優さんや原画家さんのファンがいれば、確実に購入数が増えます。しかもこれは、物理的にモノを買わなくては葉書を送ることができませんから、いわゆる「違法」なゲームプレイを減らす……ことはできなくても、増やすことは恐らく無いと思われます。

また、「50円切手を貼ってでも意見を送ってくれる」ような熱心なファンがどのくらいいるかを見極めることができます。たとえアンケート葉書でボロクソ貶してあったとしても、切手を貼ってでも送ろうと思ったならそれはある意味でメーカーなりブランドなりのためを思ってのことであり(『下級生2』のディスク割とかは自己アピールなので別として)、耳を傾けるに値する意見です。少なくとも、いたずらややってもいないのに意見を送るということはまず無い。これは、WEBアンケートや誰でも送ることのできるメールフォームからの投稿には無いメリットです。

もちろんこれは、アンケートの内容とは関係がありません。ユーザー葉書に載っているアンケートの目的というのは、「今後の作成の参考にする」ためであり、それを考えると玉石混淆であってもより多くの母集団から意見が集まった方が良い……というのは十分妥当な考え方です。しかし、ユーザー葉書を返送してくれる「確実に買ってくれている」人に好印象を与えることを目指すというのも、戦略としてはあり得るように思われます。

一方ユーザーの側からすればどうか。正直、あんまりメリットは無いかも知れません。

上述の「プレゼント」がある場合、かなり競争率が低くなるのでプレゼントが貰いやすい……というくらいはあるかな? あとは、葉書なら絵を描けるとか。うん、正直あんまり思いつかないや(笑)。ユーザー葉書を送ってくれた人にはもれなくお返し葉書が送られてくるとかはそれなりに嬉しいとは思いますけど、そういうところ最近は随分減ったし……。最近だとYatagarasuさんが『古色~』で企画しておられたので完全に死滅したわけでもなさそうですが。

ユーザーからすれば、送るのにお金はかかるわ手書きだわ、面倒なことこのうえない。それは確かです。しかも個人情報まで書かないとダメ……。でも、私は結構ユーザー葉書って好きなんですよね。

まず、アンケートの項目でブランドの特徴が見えます。たとえば、先日感想を書いた『催眠遊戯』(スタッフィング)では、評価項目に「シナリオ」とか「ストーリー」のようなものがありませんでした。こちらとしてはその辺を凄く高く評価したいのに、おや? という感じです。

こまめにアンケート葉書の内容を(作品ごとに)かえてくるブランドさんとか、逆にRPGだろうがADVだろうが同じ項目で評価させてくるブランドさんとか、そういうこところでも姿勢は見える。

そんなのWEBアンケートだって同じじゃないかと言われそうですが、違います。ユーザー葉書のアンケートは、限られたスペースの中に盛り込まなくてはいけませんから、本当に聞きたいこと、重要だと思っていることしか載らない(原則的には)はずです。そういう制約によって見えてくるものがある。

あと、私は古い人間なので、できれば感謝は手書きで伝えたいというのがあります。エロゲーをプレイし終えて最初にやりたいのは、たとえそれがどんなクソゲーであっても、スタッフの方に感謝を伝えることです。単にヨイショするというのではなく、その作品に対する率直な感想を伝えることが、ユーザーにできる最大の感謝の表明だと私は考えているので、ユーザー葉書によってそれが可能になるのは(メールフォームでも良いのですが)やはり嬉しい。プレイ後の〆をした、という気になれます。

どうでも良いけど一番困るのは、「うちのブランドで描いて欲しい原画家さんやライターさんっていますか?」みたいな質問。他社の専属スタッフみたいな人の名前とか挙げてもいいんでしょうかね(笑)。こういう質問って、本当にその人に依頼するつもりのアンケートなのか、回答結果から自分たちのブランドイメージを推し量るためのアンケートなのかよくわからず、結局メジャーな人のお名前を書いてしまうことが多い……。いまだに慣れません。

まあそんなこんなで、もはや時勢にあわないとは知りつつも、ユーザー葉書を各ブランドさんは入れてくれるとありがたいなぁ、という話でした。

それでは、また明日。

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久々にラノベの話

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丸戸史明『冴えない彼女の育てかた』2巻
(イラスト:深崎暮人、2012年11月20日発売予定)
©丸戸史明・深崎暮人/富士見書房

今月20日に『冴えない彼女の育てかた』2巻が発売に! やったねぱうぱう~♪(ひさびさの) 公式サイトもオープンしています。既にやっている人もいるかとは思いますが、アンケートに答えると壁紙貰えます。絵柄は英梨々。あと試し読みもできるので気になって「もう我慢できな~い」というケロッグな人はGOですぞ。

しかしこれ、表紙がヤバい。エロい。霞ヶ丘詩羽さんですかね。1巻が英梨々、2巻が詩羽。いっつも見切れてるけど、メインヒロインの恵さんは決して存在感が無いとかそういうんじゃなくて、トリということですね。わかります。

これで3巻の表紙が倫也だったら笑うしかないですが。

ストーリーは、恵に彼氏持ち疑惑が浮上する波乱の展開になるようで……しかし丸戸先生の話と言うことは九分九厘ただの誤解で終わるでしょうから、私たちとしてはどうやって既定路線に落ち着くのかを見守っていれば良さそうです。

専門店では店舗ごとに特典があるようで、わかる範囲で一応まとめておきます。

アニメイト: 掛け替え用オリジナルブックカバー (公式
ゲーマーズ: 掛け替え用オリジナルブックカバー (公式
とらのあな: 8P小冊子。白黒のイラストつき (公式

の3つみたい。うーん。全部買おうか。ぶっちゃけアリの気がする。とらのあな特典だけは是が非でもおさえたいです。20日は勝負や……。




あと気になっているのが、2012年10月18日にヴァージン文庫さんから発売されている『もし、ドラッガーを読んでも勝てないと悟った女子マネージャーが肉体を駆使したら…』(※エロ小説です)。もの凄いタイトルですが、紹介を読む限り内容ももの凄いっぽいです。うーん。気になる。

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Amazon先生へのリンクはこちら

部員を夜のホームラン王にでも育てるんでしょうか……。機会があれば購入してみたいと思います。

ってなわけで今日は「冴えない彼女」のお話でした。また明日お会いしましょう。

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何を読み取り、どう書くか

今は昔のことですが、私は夏休みの読書感想文というのが苦手でした。もちろん、書くこと自体はそんなに嫌いではありません。適当にでっちあげるくらいはできた。けど、何で読みたくもない本を無理矢理よまされなければならないのかと反発したくなる。そしてまた、実につまらなくても「つまらなかった」と書いてはいけない(基本的に提灯感想を書かねばならない)という空気が、どうもイヤだった。

読書感想文という制度から、日本の国語教育のクソさを批判する……という流れを見ていたかたはごめんなさい。今回はそういう話ではありません。私たちの「感想文」(課題として出される「読書感想文」ではなく)というものについて、すこし考えてみたいと思って記事をかきました。

本題に入る前に少しご紹介したいのが、何年か前に見かけた「本読みHP」さんというサイト。ここに、「1行読むだけで読書感想文を書くために」というとても面白いコラムがあります。

 「読書感想文、3つの鉄則」として、ぜひとも覚えておいてもらいたい。
 (鉄則1)あらすじを書かない
 (鉄則2)登場人物の気持ちを考えない
 (鉄則3)正しいテーマを探さない


という整理は、学校教育で求められる「読書感想文」というものの真髄をついた見事なものであると思います。私も小中学生のころにこれを読んでいれば、きっと楽しく書けたんだろうな。そう考えるとなんだか悔しくもある。

ところで、これは「読書感想文」の書き方です。読書感想文というのは、ただしくその本を読んだ自分の気持ちを表現するものですからこれで良い。テーマも、登場人物の気持ちも、あらすじだって関係なく、ただ本と自分の関係から出てきた感想を書けば問題ありません。「本を読んでいたらおでんの匂いがしたのでおでんをたべたくなった」は、匂いというきっかけが読書から離れているのでダメですが、「作中おでんが出てきたので食べたくなった」なら問題ないというわけです。だからこそ、「読書感想文」なんて「1行読むだけで」書けちゃう。

しかし、これが「批評」ならどうでしょうか。「感想」なら。あるいは、「論文」なら……? おそらく、「読書感想文」とは異なった内容が要求されるものもあるでしょう。あるいはもっと強く、次のように言う人がいるかもしれません。本文とは関係なくただ自分の考えを書いただけのものを、「批評」や「論文」とは呼ばないのだ、と。

ここで、「批評」とは何か、あるいは「論文」とは何かという話に踏み込むのは避けます。なにせ世の中には印象批評からテマティズム、その他さまざまな「批評」があるし、「論文」にしても学問分野に応じてそれぞれ書き方が違う。細かい話をしていたら本が一冊では足りないかもしれません。

しかし、細かな違いに目をつぶり、「読書感想文」と感想でも批評でも論文でも良いですが、そういうものとの違いは何か、という話ならばどうでしょうか。好き勝手に何でも書くだけの「論文」や「批評」、「感想」があってはいけないのか、と。こういう話なら、ちょっとだけできる気がします。



▼不毛な「なんでもアリ」
実は日本の文学研究の歴史をひもとくと、かつて上のような状況が訪れたことがありました。細かい話は抜きにしますが要するに、海外(フランス)の文学研究の最先端を取り入れたと自任する人々が、「積極的に誤読」したり、「作品からなんでも好き勝手なことを読み、好きに書く」というのをやってのけた。この流れは一気に時代の流行になったものの、その勢いはみるみる下降線を辿り、いまでは一部の超大御所が残っているくらいにまで縮小してしまいました。

なぜあっという間に廃れたか。それは、余りにも不毛だったからです。誰もが好き勝手なことを言い、それに対して誰も何も言えない。何か言えば、「俺はそう思ったんだ」で終わり。これでは誰も、人の論を読む気にはなりません。「自分が言いたいから言う」だけの、言いっぱなしの論があちこちに乱立し、誰もその内容を真面目に読まなければ、真面目に読んで何か言っても気に入らないと却下される。自分の考えを書いても空しいだけです。

このような「研究」が流行ったことの背景には、少し触れましたが、当時の海外の文学研究の動向がありました。とりわけ、ロラン=バルトの文学理論が大きな影響を与えたというのが私の(そして恐らくは、ある程度一般的な)見方です。

バルトといえば『物語の構造分析』という著作における「作者の死」というフレーズがやたら有名ですが、要するにこのオッサンは小説をはじめとする物語について、「テーマ」やら「作者の考え」やらを考えるのはバカらしい、ということを述べた。そればかりか、もっと大胆に、物語というのは誰もが自由に読んで、それについて何を言っても構わないのだ、という理論を書いたのです。

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一つのテキストを解釈するということは、それに一つの意味(多かれ少なかれ根拠のある、多かれ少なかれ大胆な)を与えることではなく、反対に、それがいかなる複数から成り立っているかを評価することである。 (ロラン=バルト『S/Z』)
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バルトはこのように述べ、作品(テクスト)の「ただしい読み」を破棄し、どんな読み方でも許されるという前提に立つことを提案します。それぞれのテクストは、「際限なく繰り返される、この差異の理論そのもの」であり、一つのテクストは「文学のすべてのテキストと等価」である、と。(※1つの作品と別の作品に価値の違いは無い、くらいの意味でしょうか)

この理論に従えば、読書において「系統的に脱線」することは少しも悪いことではなく、むしろテクストの可能性を拡げる善行ということになりますから、それこそ「積極的な誤読」を推奨しているようにも見えてしまいます。

しかし、よく考えてみるとこれは恐るべきことです。

というのも、何を読んでも好き勝手言って良いなら、そしてどこにも「ただしい」読みが無いのだとすれば、私たちがその作品について語る意味が無くなってしまうからです。

いや、ある。その「作品について書かれたもの」を読んで、新しい作品読解の可能性が開けるかもしれないし、その書かれたもの自体が面白いということだってあるじゃないか。そんな風に言われるかも知れません。けれど、あらゆる読解が許されるのであれば、原理的には読むものは何でも良い(たとえば赤ちゃんの描いたひらがな一文字でも)はずだし、その書かれたものも好き勝手にしか読まれ得ないということになります。バルト自身はそのような態度を否定してはいますが、バルトの理屈だけを徹底して突き詰めれば、そんな風にしかなりません。

つまり、こういう理論の辿り着く先というのは読むものも書くものも本来的には何の意味も無いという虚無主義であって、日本の文学研究でこの路線が一気に廃れたのもおそらくはこの辺りに原因があるというのは既に述べた通りです。

ただ断っておきたいのは、バルト自身の作品分析の手つきはこういう理論と全く逆で、むしろある価値を定めて作品をきちんと読み取ろうとしているように見えます。バルトが自分の実践とだいぶ乖離した理論を打ち上げたのはたぶん、ニュークリティシズムや古典主義のような当時のフランス文学研究の潮流があって、それを相対化しようという狙いがあったのでしょう。その辺を共有しようがない日本に思想だけが流れ込んできたために生じたある意味どうしようもない混乱だったのではないかと私は思うのですが、それはさておき。

ともあれ、もしある作品を読んで、何かを言いたいと思ったなら、「なんでもアリ」路線だけは採らない方が良いのではないかと思われます。



▼「読書感想文」は「なんでもアリ」で良い
ここで、「あれ、ちょっとまて。お前さっきは「読書感想文」で好き勝手書いて良いと言ってなかったか」とツッコミが入りそうですね。はい、言いました。そして「読書感想文」はそれで良いと私は思っています。

なぜか。

それは、「読書感想文」というのは自ら進んで書くものではなくて、宿題として課されて強制的に書かされるものだからです。

これは実に単純な理屈で、自分が何かを伝えたいと思って書くものと、ただ表現したいだけのものや無理矢理書かされるものというのは性質がまるで違います。私は「感想」(または「感想文」)というのは前者で、「読書感想文」というのは後者であると、この記事の中では分けて考えています。

ただ単に表現したいというだけなら、勝手に一人でやればいい。それを公開する必要は全くありません。無理に書かされるなら、怒られない程度に体裁を整え、あとはとりあえず字数を埋めれば問題ないでしょう。しかし、誰かに何かを伝えたいという思いから、公開を前提に書く文章というのがそれではまずい。なぜなら、「なんでもアリ」を選択した時点で、自分の書いたものもまたその「なんでもアリ」の中に巻き込まれ、意味を失ってしまうから。

バルトが言うようにあらゆるテクストが「文学のすべてのテキストと等価」なのだとすれば、自分の書いたものも他人の書いたものも、赤ちゃんの書いた落書きも、同じ価値しかもたず、そこに本質的な区別なんて見出せないことになります。たとえば天気予報記事を読んだ「感想」が、ドストエフスキーの作品の感想であっても文句が言えない。自分が何かを伝えたかったはずなのに、原理的には決して何も伝わらないというどうしようもない矛盾を抱えることになってしまうでしょう。

そんなわけで、「なんでもアリ」なのは強制で書かされる「読書感想文」の特権だと言えるのです。ついでに言えば、仕事で書かされる文章とかもこの類に入るかもしれませんね。



▼私たちが読み、書いていくために
話が長くなってきたのでそろそろ畳みます。

これまでの話を踏まえると、私たちがある作品に関する解釈を他人に向けて書くとき、無理矢理にでも何か価値なり基準なりを置き、作品を意味づけることを目指さしたほうが良いというのはお判り頂けるかと思います。

踏み込んで言えば、私たちは自分が一体どんな基準で作品を読み、どんな基準について書こうとしているかを自覚しておく必要があるということです。読みの基準は必ずしも一つとは限らないし、書く場合はそれらを全て書ききることができるとも限りません。たとえば『天空の城ラピュタ』を冒険ものとして見るか恋愛ものとして見るかSFとして見るかは人それぞれだし、またSFとして見たからといって恋愛ものとしての視点を書いてはいけないということにもならないはずです。

加えて以上のように考えることは、他の人が書いている文章について、自分とは違う視点がそこにあるのではないかと思って読む手助けになるでしょう。

そしてそういう文章の「パッケージ」の先に、内容が意味を持ってくるのではないかと思うのですが、その辺の話はまた、機会があれば展開してみようかと思います。

我ながら雑なことを書いてしまいましたが、今はこれが精一杯……というわけで本日はこれにて。また明日、お会いしましょう。

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体験版レビュー:『ミダラーナ 巨乳戦記』

midarana
タイトル:『ミダラーナ 巨乳戦記』 (フェアリーテール/2012年11月30日予定)
原画:悶亭姉太郎、水城たくや、藤井純生
シナリオ:みささぎらん、たにつきらいむ、天狗堂
公式:『ミダラーナ』 OHP (※リンク先18禁)
定価:2980円
期待度:C (A~F)


FANDC.CO.JP banner1

※この記事では一部、エフアンドシー製品の画像素材を加工・引用しています。素材を他へ転載することを禁じます。



すげぇ名前だなあと思ってショップなんかで予約票を見ていた『ミダラーナ巨乳戦記』。なにが驚いたってこれ、F&Cブランドの作品なんですね。(正確にはフェアリーテール)どうしちゃったのF&C……。明後日へ猛ダッシュ・その2か。

『ドラゴンズレイド』あたりから低価格路線でブランド名が復活して喜んでいたのですが、どういうことをやろうとしているのかと思っていたらこれかぁ。なんか迷走している感がひしひしと……。「乳姫王」とかいうこのゲームのB級テイストには戸惑いを隠せません。いや、『B.B.』とか出していたブランドだから今更ギャグテイストの作品が出たところでいまさらか。

ただ、ジャンルがSRPGというのは珍しい。この価格帯では思い切った冒険です。ゲームが遊べるものだったらかなり美味しい作品になるかもしれません。また私はファンタジー大好きなので、興味は結構ある。

そんな風に生ぬるい視線を送っていたところ、公式サイトには体験版が。昨日思い切って手を出してみました。



◆ストーリー
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�・2012 FAIRYTALE/SLP �・FANDC.CO.JP

はじまりました。

主人公のパーセイは辺境の国の王子。しかし、乳の大きな者が王になるのが国家の繁栄のためには良いというよくわからないルールが定着したせいで、王女がいなかったパーセイの国は、父王の崩御とともに没落。大国に併呑され、隣国のアリシアとの婚約もうやむやのまま流れてしまった。

それからしばらくして、元許嫁のアリシアが治めるアスターナ王国の首都を、パーセイは僅かな兵で攻め落とす。愕然とするアリシアにパーセイは、自分が許嫁であることを告げて無理矢理犯す。そしてパーセイはアスターナ王国の「軍師」として影から国を操り、大陸制覇を目指すのだった。

全ては、恵みの象徴たる豊乳を、争いの道具とする乱世をただす為に――。

という感じでして、B級のご都合主義ギャグかと思いきや、意外と内容が盛り上がる。ちょっと説明不足というか展開が急すぎるなと思うところもありましたが、最初の期待値が低かったせいか凄く面白くなりそうな電波を受信しました。

◆ヒロインとH
体験版でHシーンがあるのは、アリシアと森の国の女王ブリジット。まあ全員見せたら低価格のゲームだし終わっちゃいかねませんからこれは仕方がない。ただ、6人もヒロインいたら1人あたりの密度だいぶ薄くなりそうなのが不安といえば不安。

声は非常に良い感じ。卑語は無修正。「お○んこ」とかフツーに叫んでくれます。キャラも、いささかどころじゃなくハレンチですが、まあ可愛いかな……? ブリジットとディアナが気になります。やっぱりこういう剣と魔法のファンタジーでは、強気ッ娘に惹かれる。メインのアリシア以外にもルートがあればいいんですけど……。

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据え乳揉まぬは男の恥よ。

CGは、塗りが凄く良い。キャラの絵はちょっと崩れることがあります。なんかバランスが悪い気がする。巨乳は色んな意味で難しいですね……。ただ、見られないほどではないので十分許容範囲。

なお、ちょっと無理姦りテイスト入ってます。凌辱とまではいかないけれど、合意していない状態から寝技に持っていく。アリスソフトさんの『ランス』シリーズとか、Frillさんの『孕ませ王』シリーズを倍くらいマイルドにした感じだと思えば良いでしょうか。「いぢめるH」みたいな感じでした。

◆テキスト
「俺の被虐心をあおる」(嗜虐心です。被虐だと逆になる)とか、うっかりミスが結構多い。細かいところはあまり気にしないほうが良いでしょう。

大ざっぱな雰囲気としては笑い7のシリアス3くらいになる……んじゃないかな、多分。三枚目でおちゃらけに見えるパーセイくんも要所要所ではキリッとした雰囲気を見せ、しめるところはしめてくれます。

しかし、巨乳で戦記ファンタジーで成り上がり主人公にギャグテイスト……。

この路線って『巨乳ファンタジー』とかぶってないですか

◆システム
コンフィグはさすがF&C系だけあって割と丁寧。低価格帯の作品とは思えないくらい細かい設定ができます。この辺は、大手ブランドの出す低価格作品の特権ですね。

一応ご存じない人の為にもう一度おおきな声で言っておくと、本作はシミュレーションRPGです。というか「低価格で遊べる」というその部分がウリになっている。

めんどくせーなーという人もいそうですが、システムはもの凄く親切『ドラゴンズレイド』のシステムをほぼ継承した、ゲーム無しでADVのみを見る「ヌッキーモード」も搭載しています。

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システム設定はこんな感じ。

・ イージー・ノーマル・ハードの三段階の難度。
・ クリア後の引き継ぎプレイ可。
・ ヌッキーモードあり。
・ オート戦闘可能。

あたりが特徴でしょうか。また一般ユニット兵のグラフィックに、過去のF&C作品のヒロインが採用されているのはなにげに華があって嬉しいですね(イメージが壊れるという人は、設定で無しにすることも可能)。

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ゲーム画面(1)。細かいパラメーターがあります。

SRPGをうたうだけあって、「在野登用」や「訓練」のようなコマンドがあり、内政も簡易ながら可能です。魔力をお金に変換したり、割といじれる要素は多そう。体験版では、こういうパラメーターがどのくらいゲームに影響するのか(全くスルーでもいけるのか、かなりタイトなバランスなのか)まではわかりませんでした。ただ、しょうもない作業であったとしてもシステムによって飛ばせるというのはありがたい。少なくとも強いられて泣きを見る心配はありません。

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実際の戦闘パートはこんな感じ。MAPの敵を全滅させると占領の模様。ターン制です。

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バトル画面はぶっちゃけ凄く安っぽいというかチャチいと言われても仕方がない……ただ、3000円の作品にそこまで贅沢言う気もないというのも事実。あんまり言い過ぎると失礼かもしれませんが、お値段のことを考えれば相当凝っているほうですよ。こんな演出本当は入れなくても良かっただろうにきっちり入れてるんですから、むしろそちらの意気込みを高く評価すべきではないかと思います。



正直全くノーチェックだった本作、激戦区の11月作品の中でも意外なダークホースになる可能性があります。粗も目立つのですが、価格考えると十分すぎるくらいペイされるのではないかと。

もちろん体験版では見えない部分が多く、この後ストーリーは崩壊・ゲームバランスも壊滅、エンディングは尻切れとんぼでHシーンは10シーンほど、なんていう恐ろしい肩すかしが待っていたらわかりませんけどね。ただ、数日前の時点で既にマスターアップしてるし、ゲームになっていない未完成品が送り出されることはそこまで心配しなくて良いでしょう。多分。

ちょっとした冒険を試みたいひとは、試してみるのもアリかと思います。私はトライすることに決定。

というわけで本日は、F&Cさんもウオーミングアップ始めたかもしれないというお話でした。

それでは、また明日。

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今更10月末イベントの話

やや今更感がありますが、2012年10月26日(金)のエロゲー戦線に参加してきた話などを少しだけ。

まず、 釣り乙 『月に寄りそう乙女の作法』の原画家「鈴平ひろ」「西又葵」両氏のサイン会イベントがありました。購入者がサイン会抽選に参加できるという形式で、幸いにも当選。昼からの第一部(15時~)と夕方からの第二部(18時~)があり、私は第一部。

わりと当選率高いということだったのでどのくらいの人数になるのかなと思っていたら、まあくるわくるわ……。300人くらいいた気がします。もっとかな? どうやらイベント開始後も抽選は続いていたようで、その後も続々と人が入ってくる。そのせいで全然人が減りませんでした(笑)。私は次の予定があったので途中退室したのですが、果たして18時までに第一部の人全員終わったのだろうか……。

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頂いたサイン。名前のところは基本本名ということだったので本名で。どうやらP.N.併記可能だったようですが、名前書く人も大変そうだったので遠慮しました。

さすがに女性原画家さんだけあってなのか、女性の参加者の方も多かった。あと、ものすごい遠方(鹿児島とか)から来ている人もいたようで、Navelさんの人気っぷりに改めて驚かされました。

広報の方が「めちゃくちゃ売れた」とおっしゃっていたし、実際評判もなかなか良いようで、Navelさんの10周年記念作品としては大成功と言って良いのではないかと思います。実はまだプレイしてなかったりするのですが、プレイが楽しみですね。

鈴平、西又両先生、ありがとうございました。大人数のサインほんとにお疲れ様です……。




さて、返す刀で行ってきたのが同日開催だった『ぜったい最胸☆おっぱい戦争!!』のサイン会。原画の「2-G」「あにぃ」両氏がご参加。こちらは三部構成で、私が行ったのは第三部も半ばを過ぎた17時過ぎ。時間も遅いせいか、さすがにほとんど誰もいませんでした

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会場の様子。撮影・公開OKということでしたので記念に。

さっきまで300人がひしめくつり乙サイン会にいただけにギャップが……。

ただ、こちらは両先生の手書きイラストの描かれたホワイトボードなんかがあって、なかなか趣きのある会場でした。特にこのあとの予定はなかったのでのんびりと鑑賞。先生方もちょっとお話してくださったりとか割りと気さくな感じでたのしかったです。

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こんな感じのボードが室内に複数配置されていました。

で、頂いたサインがこれ。なんか金ピカのペンで書いてあって非常に見づらいですが……見えますかね、右下に「OYOYO」の文字。

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ちなみに製品の箱に書いてもらったのは私の趣味ではなくて、サイン会側の指定です。正直なんで箱なのかわからない。サインの保存には困るし、ご覧のように文字も見にくいしで、あんまりいいことなし。それならまだディスクに書いてくれたほうがと思ったのでどうしてなのか訊ねてみたら、「平等を期するため」ということでした。

中古販売防止の作戦かと思ったのですが、詳しくうかがうとどうやらそういうわけではなかった模様。以下は想像ですが、色紙を用意するのもお金がかかるし、メッセージペーパーだと安っぽいし、かといってサイン材持ち込み可にするととんでもないモノを持ってきたり、人によって差がでる可能性があるからやめた、ということかもしれません。

最後に両先生が描いておられた落書きなんかをちょっと撮影させて頂いて撤退。いろいろ失礼なこともうかがった気がしますが、丁寧に対応していただいてありがとうございました。

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こんな感じの落書きが手元に。




他にもいろいろ回ったのですが、まあ大きなイベントはこんなところ。あと、ソフマップ1号館の前でハロウィンイベントやっていました。「トリックオアトリート」っていうと「うまい棒」がもらえるという……。せっかくなので参加。

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コスプレのおねーさん。かわいいな畜生!

ついでに「ぱすちゃ3」の予約者用カードもゲット。

まあそんなこんなで、朝10時から夜8時くらいまでアキバで過ごした一日でした。書こう書こうと思って放置していたので、ようやく書いて肩の荷が下りた感じ。ネタは鮮度が大事ですね……。

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エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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