よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

レビュー:『Vermilion -Bind of Blood-』

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タイトル:『Vermilion -Bind of Blood-』(light/2011年5月27日)
原画:泉まひる、さるか
シナリオ:昏式龍也、高濱亮
公式:Vermilion OHP
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:8800円
評価:A(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

▼評価について
ハードボイルド・異能バトル系・吸血鬼もの・泉まひるさん原画・CV:青山ゆかりさんと、個人的な趣味だけでガンガン点数が上がっていく作品でしたが、内容も十分魅力的。専門用語というかこの物語独特の表記が多すぎて(たとえば「鎖輪」でディアスポラ とか)テキストが少々読みづらいのが難点ですが、この辺は慣れでしょうか。用法自体はかなり安定しているので慣れてしまえばすぐストレスは感じなくなると思います。バトルもの、サスペンス、ハードボイルド、ラブロマンスといろんな要素をぶち込んで、破綻させずに一つの作品にまとめた手腕はお見事。『神咒神威神楽』のせいで話題になることが少なかったですが、似ているようでだいぶタイプが異なります。こちらのほうがだいぶエンタメ寄り。私は作風やキャラクターの面でこちらのほうが少しだけ好み。

余談ですが、作品紹介はOHPよりげっちゅ屋さんなどのほうがわかりやすいと思います。OHPのはFLASHムービーでの内容紹介なのでちょっと見づらい。文体を体験するのには適しているかなあ。

▼雑感
なんでアンヌこんな人気無いんですか?

という疑問を胸に書き殴ったのが今回の感想。いや、5位(ただしくは6位)にすら入ってないって……。最後の声の演技とか凄かったと思うのに。あれも春乃伊吹さんだったんでしょうか。ファンなら必聴ですぞ。

んで投票、ルーシーにまで負けたとなると、もはや乳しか理由が思いつかないわけで。やっぱり乳すかね。ナイチチ族のアリヤが1位ですけど、彼女の場合は教会の組織票が入ったであろうことは想像に難くない。バックの無い中流家庭ポートマン家では敵うはずもなかった。フォギィボトムの海は、悲しい色やね……。

バイロン卿曰く「おまえたちは、やはり敗北主義者だ。諦めが早すぎて悲壮感というものに乏しい」。ついでに胸のボリュームにも乏しいとでも言わんばかり。あなたの心にノスフェラトゥ! ちなみにニナの能力「死王血鎖(ノスフェラトゥ)」の元ネタはたぶん、ドイツのドラキュラ映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」だと思います。段々訳がわからない話になってきました。

実は去年、別のところで少し『Vermilion』に触れながら感想文みたいなのを書いまして。今回はそれをもとにしつつ方向性をぐるっと変える感じを意識しました。前回は未遂に終わったけどアンヌちゃんへの愛をぶつけるぞ、と。

書き上げた旨を呟いたところエゴサーチに引っかかったのか、アンヌシナリオを担当された昏式龍也さんが読んでくださったようで、感想に対する感想を賜りました。ありがとうございます。

作家さんにコメント頂いたのを嬉しそうに貼り付けていると、お前は言行不一致じゃないかと白い目でみられそうですね……。作家論はとらないんじゃなかったのか、と。

いやまあ、何度かこのブログで申し述べている通り、私は基本的に作家の方がどういう意図で書いたかということを感想の段階では関係なく考えています。今回上のツイートを貼ったのは別に、答え合わせがしたかったとかそういうつもりは全く無し。もとより私の意図は「こう読める」、「こう読んだ」と言うだけで、作家さんの意図を探ろうとは余りしていないのですから。(何を偉そうに、といわれるかもしれませんが)自分の感想が運良く作家さんに受けいれて頂けても、残念ながら拒絶されたとしても、必要以上には気にしない。

無論、私の読みが作家さんのそれに勝るなどと自惚れてはいません。さすがに作家さんに失礼というもの。しかしだからといって、無条件で私が間違っていて作家さんが正解、という話にもしたくはない。正誤ではなく、どちらもイーブンに読みの可能性としてあってほしい。

そもそも今回のはわりとベタ褒め気味の感想だったので、「全然ピント外れてるよ頭悪いな」みたいなコメントする方は余りおられないでしょうしね。『Zero Infinity』の発売も迫っているのでCMを兼ねたリップサービス的なところもあるのではないか、などということも当然考えます。

ただ同時に私は、作家さんも作品に対する読者の一人であるというスタンスですから、私の感想がアンヌルートを上手くすくいだしている、といってくれる方がいらっしゃるとやはり張り合いがある。だから、そういう意見を頂けたという紹介のつもりでした。つまり、アンヌちゃんprprという話! ……今度は私の書いたものに込めた意図が簡単に読み手の方に伝わるとは考えない、というようなヤヤコシイ連鎖が起こるのかもしれませんが、ひとまずそれは措きましょう。

ちょっと楽屋裏的な話をすると、今回は久々の旧作レビューでちょっと方針を変えています。いままでは旧作はネタバレ上等で全体の話をしていたのを、ネタバレ無しに。紹介のほうもそこそこに止め、一番感銘をうけたヒロイン一人の内容に絞りました。また、できるだけ作中の文章や台詞を引用してプレイ済みの人が思いだしやすい書き方にしようとしていたのを、極力引用しない方針に。アンヌルートは非常に台詞でのネタバレ率が高いので入れられなかったというのもありますが、これまでは「ほら、私の言ってることって作中のここの解釈なんですよ。どうでしょう」と訊ねるつもりで書いていたのがしつこくなりがちだったので、やめてみたということです。

かわりに、もう思い切って自分はこう読みました、と言い切るようにした。これまでも何度かそういう感想を書きましたが、そのほうがスッキリするし自分の読み込み(あんまりキッチリした根拠は無いけど言っておきたいところ)を出しやすいかな。

私がアンヌから受け取った感動を何とか形にしたい。だから自分の思ったことを書きたい、というのと、それでも感想である以上誰かに読まれることを意識すべきだ、という二つの要素の葛藤があったわけですが、今回は後者を「ネタバレ無し」にするという形式に押しこむことでクリアーすることを狙ってみました。うまくいったかどうかはわかりませんが。

ケイトとの関係とか削った部分はあるにせよ、曲がりなりに言いたいことをある程度遺漏無く言えたかなとは思っています。そういう色々考えてちょっと達成感あった感想にコメントが貰えたというのが、一番嬉しいことだったかもしれません。相手が作家さんであろうがなかろうが無関係に、コメント頂けるというのはありがたいし、自分がやろうとした部分を拾ってくださっていたら尚更。

なんか随分話が斜めにずれてしまったので戻しましょう。昏式龍也さんのコメントで「おうふ」となったのは、「アンヌルートはアイザックルートとかチーム内部からさえ言われてきた」という部分。ユーザーだけでなく、スタッフの間ですらアンヌちゃん不遇だったとは。憤りを通りこして段々悲しくなってきました。

逆に恵まれているキャラといえばたぶん、ニナとアリヤ。特にニナかな。アリヤは最後の方白熊みたいな爺にいいとこ持って行かれるところ、ニナは最後まで彼女が中心だし。敵と味方が入り乱れ、最後の最後まで微妙なパワーバランスを保ち続けた会心のサスペンスに仕上がっていたと思います。ロマンスの極点がアンヌだとしたら、ハードボイルド・サスペンスの極点はニナ。「父の威光が恋しいならば、額縁にでも語りかけているがいい!」 には痺れました。私は「乳の威光」のほうが恋しいですけれども……。あ、言うまでもなくアリヤは変態ヤンデレの極点です。

アンヌアンヌ言っていますが、本当に捨てキャラ無し。微妙にシェリルがあか抜けない感じだったくらいかな(笑)。とまれ、総じて凄く良い作品でした。新作も楽しみです。

というわけで本日はこれにて。また明日。

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意味わからないけど凄い「ABC予想」の話

数学界最大の難問「ABC予想」解明か」というニッカンスポーツさんの記事。まとめサイトさんなども回って詳しい話を読んだけど、サッパリ解りません。何語ですかこれは。どうまとめて掲載して良いか解らないくらい意味不明なので、もう諦めました。ほーるどあっぷ。記事消滅を考慮して全文引用しておきます。

 現代の数学に未解明のまま残された問題のうち、「最も重要」とも言われる整数の理論「ABC予想」を証明する論文を、望月新一京都大教授(43)が18日までにインターネット上で公開した。

 整数論の代表的難問であり、解決に約350年かかった「フェルマーの最終定理」も、この予想を使えば一気に証明できてしまうことから、欧米のメディアも「驚異的な偉業になるだろう」と興奮気味に伝えている。

 ABC予想は1985年に欧州の数学者らによって提唱された。AとBの2つの整数とこれらを足してできる新たな整数Cを考え、それぞれの素因数について成り立つ関係を分析した理論で、整数の方程式の解析では「最も重要な未解決の問題」とも言われる。

 英科学誌ネイチャーによると、望月教授はまだほとんどの数学者が理解できていないような新たな数学的手法を開発し、それを駆使して証明を展開している。そのため「論文の正しさを判定する査読に時間がかかるだろう」という。一方で望月教授は過去に優れた実績を残しており、「証明は間違いないのでは」とする数学者のコメントも引用した。

 望月教授が開発した手法は将来、この予想以外の整数論の問題を解く強力な道具になるとも期待されている。

 論文は合わせて4編で500ページあり、望月教授は自身のホームページで公開した。

 望月教授は米プリンストン大数学科を19歳で卒業、京大助手などを経て現職。2005年3月に日本学士院の学術奨励賞を受賞した。(共同)

 [2012年9月18日21時16分]

一応、望月教授が凄いっていうことだけは理解できました。たとえ証明が間違えていたとしても、この凄さは変わらないのでしょう。これが証明されたら、暗いニュースばかりの昨今の日本に、久々に明るいニュースとなることは間違いない。

友人が言っていたことのほとんど受け売りになりますが、ぶっちゃけ、今後日本が生き残って行くにはやっぱりこういう方向しかないんじゃないかなぁ、と思います。単純に人口の問題考えると、人口、とくに若い世代が減ってるんだから経済が下降の一途を辿るのはもうある程度しゃーない。

え、私みたいな素人が聞きかじった知識で偉そうに言うな? そりゃご説ごもっとも。ただ、いま法人税あげるだのなんだので福祉を充実させれば自然と日本の景気が上向くと本気で考えてるなら、それはやはり楽観的すぎると素人でも思います。そして景気が戻らないなら、福祉を必要とする人はどんどん増え続けてそのうちパンクすることは目に見えているわけで、どうすんだろうなーという。私自身は法人税上げるとかしてくれた方が短期的には楽になるけど、将来性考えるとそれで良いのかという。

ちょっと話がズレました。まあ結局、頑張って工業製品作っても今はすぐにパクられる。それはサムソン-アップルみたいな話だけではなくて、技術の流出というのはおさえられないし、そうなったら労働力が安価な国の方が有利になるのは目に見えています。こりゃもう、手の打ちようがない。ものづくりで頑張っていくというのはもちろん重要なことだとしても、余程のオリジナリティがあっても天下は長く続きません。

そうなったときに必要となるのは、「常に新しいものを生みだしていく力」でしょう。その力を支えるものが、教育以外にあるのでしょうか。だから、いま日本は多少無理してでも教育や研究に力をいれていくべきなんじゃないか。短期的にカンフル剤注入して出来損ないのゾンビみたいになっていくより、簡単には真似できない「人間」を生みだす方向、知的な生産性を高める方向に舵を切るのが将来なんとか日本を建て直す可能性を模索する道ではないのかな。これも恥ずかしながらほとんど受け売りですけど。でもまあ、そう思います。

そういう意味では今回の「事件」が良い方向に作用してほしい。文系や理系の基礎研究みたいなところにもガンガン投資できるようになったら、やっぱり日本は変わっていく気がします。

という希望的観測を述べつつ本日はこの辺で。お疲れさまでした。

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攻略:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』

微妙にややこしかったのと、メールで「攻略のっけて!」と希望をいただいてので、攻略手順を掲載しておきます。以前購入パッケージの写真を載せて以来、意外と待ってくださっていた方がおられたようで、ありがたいことです。遅くなって申し訳ありません。

関連記事 :レビュー:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』(2012年9月18日)

※以下の攻略はプレイ経験に基づくものであり、確実な攻略を保証するものではありません。

◆選択肢一覧

(選択肢1)
空を追う
遥を追う

(選択肢2)
千佳を追う
蘭を追う

(選択肢3)
出口を探す
探索しない

(選択肢4)
空を追う
遥を追う

(選択肢5)
千佳を追う
蘭を追う

◆攻略
空 ED:
 空を追う → 千佳を追う →どちらでも → 空を追う → 千佳を追う
遥 ED:
 遥を追う → 蘭を追う → どちらでも → 遥を追う → 蘭を追う
千佳ED:
 空を追う → 千佳を追う → どちらでも → 遥を追う → 千佳を追う
蘭 ED:
 遥を追う → 蘭を追う → どちらでも → 空を追う → 蘭を追う
ハーレムED1:
 空を追う → 千佳を追う → 出口を探す → 遥を追う → 蘭を追う
ハーレムED2:
 空を追う → 千佳を追う → 探索しない → 遥を追う → 蘭を追う

※基本的に個別EDは1つのキャラを2回選び続ければ可能。ただし、空・遥のEDが千佳・蘭よりも優先されるようです。
※ハーレムEDは、各キャラ1回ずつ選択。「選択肢3」で2通りに分岐します。
※上の攻略の通りで、すべてのシーンが埋まるはず。

誤りなどあればご指摘いただけると幸いです。


それでは、本日はこれにて。


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レビュー:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』

快楽恥帯
タイトル:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』(Devil-seal/2012年8月24日)
原画:めかぶ味MAX
シナリオ:すの~さん
公式:快楽恥帯 OHP
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:2000円
評価:D(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

関連記事 :攻略:『快楽恥帯 -謎の性物に汚された街-』(2012年9月19日)

▼評価について
感想の供給が無かったので書いたのですが、需要も無さそうですかね……。評価は辛めにつけてしまいました。当然、人によってはヒットする部分もあると思います。特に女性一人称視点で、無理矢理犯される時の心情描写とかが燃える、という場合は結構良い。私がどっちかというとそのタイプなので。ただ、トータルとして見るとやっぱりイマイチ。理由は、感想に書いた通りです。

個人的には、sealブランドが得意としている「挑戦」精神がほとんど見られず、ただのADVでしかないのは残念でした。で、ADVとして見た場合、とにかくコンセプトが不徹底。とりあえず異種姦しとけばいいだろ、という程度のものなら、ぶっちゃけボリュームによるフォローで、フルプライス作品に対して常に劣勢に立たされると思います。低価格なら低価格だからこそ、という強みを見つけていく必要があるんじゃないかなあ。感想の最後にもちょこっと書いたのですが、「低価格でもいいか」という妥協を受けいれる態勢になってしまうと、今後の低価格路線の未来は明るくないように思います。


▼雑感
だいたい言いたいことは感想で書いちゃったので省略。気が向いたら何か追記します。

……というのはさすがに手を抜きすぎと言われたのでちょっとだけ。

やっぱり、「西暦2012年10月20日、人類は死滅した――」というのはインパクトありました。再来月かよ! っていう(笑)。

SFチックな内容で作品世界の年代を現実と近くすると、実際にその年が来た後であっという間に陳腐化する危険があります。たとえば、ミレニアムが来た瞬間、「1999年地球が滅亡する」作品は流行らなくなったように。それにもかかわらず「近すぎる未来」が選ばれている場合、理由は二通りくらいしか考えられません。一つは、どうしてもそうせざるを得ない必然的理由のため。領土問題や原発問題のようにリアルと接続した内容を全面に出すならこっち。もう一つは、特になにも考えていなかったため。さて、どっちなのか。私には後者のように思われました。

どうしても気になったのが、全体的な行き当たりばったり感。各キャラクターの設定とかは細かく決まっていて、それが活きてくるのかなと思ったら全然そんなこともない。また、事前に告知されていたストーリー紹介とも何となく内容が食い違っていて、どうも流れがきちんとできあがっていなかったというのが実感です。ストーリー紹介というのが実際どんなものだったかというと……ちょっとOHPから引用させていただきましょう。
西暦2012年10月20日、人類は死滅した――

昨日10月19日、人類は空想上の生物だと把握していた地球外生命体、政府の呼称通称「EBE(イーバ)」と交流した。

東京市の上空に円盤が出現し、人類は未知との交流に心を躍らせた。しかし、円盤から光の波紋が広がったと思うと、水は蒸発し、木は枯れ、人類の大半は一片も残らなかった。

一面灰色の絶望の世界――それが今の私達の世界だった。東京市は一瞬で、壊滅地帯となってしまった。

そんな中で生きている人間がいた。私達、つまり若い女性だけである。生きているという表現は語弊かもしれない。ここでは、女性は奴らの性奴隷なのだから……。

もう、東京に人類と呼べる物はいない……。

私達の世界は1日にして、快楽恥帯と化した

齟齬というのはたとえば、「人類は未知との交流に心を躍らせた」とあるけれど作中では「何か飛んできたぞ?」と言っているうちに人類が半分滅亡してしまったところだとか、国連がでてくるのに舞台が東京だけで広がりを持つのか持たないのかサッパリわからないところだとか。EBEの狙いが何だったのかは作中ではちっとも描かれず、風呂敷が広がったのか広がらなかったのかもわからないところだとか。

真面目にSFやサスペンスをやろうとしたにしては圧倒的に描写が不足しているし、B級路線でいこうとしたにしてはそれとわかるサインが少ない。そもそも、この『快楽恥帯』という作品のストーリー的なウリは何なんだろう? ということです。単なる飾りだと言うにしても、何かをアピールするために飾りというのはあるわけで、何を盛り上げようとしたのかはハッキリしている必要がある。しかし本作を終えて、どんな層に向けたかは何となくわかる(異種姦好きでしょう)として、じゃあその層にどういうアピールをしたかったのか。アピールポイントがぼやけてしまっているのが問題でした。

シリアス路線でいくなら設定を煮つめてきちんと描写したほうがよかったし、B級路線でいくならゾンビものやエイリアンものの「お約束」を踏襲すればもっとわかりやすく・面白くなったでしょう。めかぶ味MAX氏の絵はエロいし、Hシーンの女性一人称心理描写は個人的に好みだったので、そのHシーンを支えるバックボーンがあれば光る作品になれた。少し勿体なかったです。

あとは、やっぱりちょっと日本語に違和感感じます。ストーリー紹介だと、「政府の呼称通称「EBE(イーバ)」と交流した」は「接触した」だろうとか、「人類の大半は一片も残らなかった」は、人類が一片になるのはおかしいので「人類の大半は一片も残らず消し飛んだ」のようにするのが妥当ではないかとか、「そんな中で生きている人間がいた。私達、つまり若い女性だけである。」は、「いた」を「ある」で受けていいのかとか、「生きているという表現は語弊かもしれない」は普通、「語弊がある」か、「生きているというのは語弊かもしれない」のどちらかではないかとか(「語弊」というのは「あやまった表現」か「語を誤ることによってもたらされる弊害」の意味なので)。なんとなく言いたいことはわかるんですが、言い回しに失敗している感がハンパ無い。この違和感とは最後までお付き合いになります。シナリオを手がけたすの~さん氏の作品は過去何作かプレイしているのですが、こんなテキストだったかな……。いや、私にブーメランで返って来そうなこと言ってるのはわかっていますよ! 

◆シーン・CG詳細
CG枚数20枚(差分無)、シーン数20。内訳は、空4、遥3、千佳4、蘭4、空+遥2、四人2、モブ1。

シーン詳細表記方法: (EBEのタイプ/体位/衣服/内容)
 ※便宜的に苦痛・快楽を分けたが、最後は概ね快楽堕ちで苦痛成分は薄い。

▼空
(1)人型・駅弁・制服・苦痛(破瓜)
(2)人型・開脚・ぱんつ・快楽(失禁)
(3)人型・フェラ・制服・快楽(自慰)
(4)触手+人型・手術台開脚・全裸・崩壊

▼遥
(1)ワーム型・舌でぐるぐる巻・制服(破瓜)
(2)手型・開脚・制服・快楽(潮吹)
(3)触手・開脚・制服・崩壊(出産)

▼千佳
(1)触手・開脚拘束・私服・苦痛(破瓜)
(2)小型の虫・尻もち・ぱんつ・快楽(自慰)
(3)触手・後背位・私服・快楽
(4)人型(ペニス)・開脚・半裸・崩壊(乱交)

▼蘭
(1)人型・後背位(正面視点)・半裸・快楽(アナルと2本挿し)
 ※アナル責めなのに正面視点なので後ろが見えません
(2)スライム型・開脚・ライダースーツ・快楽
(3)触手・手術台開脚・下着・苦痛(電撃・放尿)
(4)触手・手術台仰向け・全裸・SM(ムチ・羽・熱スライム)

▼空+遥
(1)フタナリレズ・側位・全裸・快楽
(2)人型EBEと3P・正常位+後背位・全裸・快楽

▼四人
(1)触手・つり下げ・全裸・快楽
(2)いろんなEBE・体位色々・全裸・絶望(産卵)

▼モブ
(1)いろんなEBE・体位色々・着衣・快楽


というわけで本日はこれで。また明日、お会いしましょう。


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検討:『GEARS of DRAGOON』

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タイトル:『GEARS of DRAGOON 迷宮のウロボロス』(ninetail/2012年11月30日発売予定)
原画:金目鯛ぴんく
シナリオ:内山涼介、青木きりん、け~まる、和人
公式:『GoD』OHP
定価:8800円

『Venus Blood』シリーズなどでおなじみ九尾(ナインテイル)さんから、新作が発表されました。タイトルは、『GEARS of DRAGOON -迷宮のウロボロス-』。公式略称は「ギアドラ」だそうで。既にショップでの予約が開始されています。私も早速済ませてきました。

各作品に毎度ブランド紹介がついていることからファンには今更かもしれませんが、九尾さんは「ninetail」、「dualtail」、「tritail」の三つのブランドがあります。ninetailが燃え系、dualtailが凌辱系、tritailが萌え系という分類。ただし、ninetailから発売された名作・『天ツ風』はかなり凌辱要素が強かったし、『Venus Blood』シリーズに燃えが無いかというと全くそんなことはないので、ブランドの境界というのはそれほどはっきりしているわけではないのかもしれません。

さて、今回発表された『GoD』。「GEARS」(歯車)という単語からも、どうやら『機械仕掛けのイヴ Dea Ex Machina』との関連が気になります。システム的には、過去の九尾系作品のノウハウを利用した、ダンジョン探索型RPG。「ストーリーを進めるか、アイテムコンプを目指すか、最高のアイテムを作るか、レベルを上げるためにダンジョンに篭るか」とうたい文句が書かれている通り、幅広い楽しみ方のできる自由な内容のようです。中でも最大の特長はおそらく、「アイテム錬成」でしょう。

最近の『Venus Blood』シリーズではモンスターの生成や強化というのが楽しみの一つとなっており、いかに優秀なモンスターに優秀な能力を付与して育成するか、とことにユーザーは血道を上げていました。本作は、そのモンスターを「武器」に見立てれば良いでしょう。武器のLvがあがったり熟練度があがるということは無さそうですが(あればかなり面白かっただろうな……)、アイテムを拾い、強い武器を拾い、組み合わせてオリジナルの武器を作るというのは、自分だけのモンスターを作るのと似ています。コレクション要素と自分だけの独創性を出す要素が組みあわさった、この手のものが好きな人にはたまらなく魅力的なシステムです。

コンセプト的にもおそらくは似たような作品として、エウシュリーの『峰深き瀬にたゆたう唄』や『神採りアルケミマイスター』などが思い浮かぶでしょうか。アイテムコレクト要素があることで、戦闘やマップ踏破が作業とならず、むしろ楽しみとなるのがこういった作品の強み。あとはバトルシステムさえ普通以上に仕上げてくれれば、かなり楽しめる作品になりそうです。……不具合? 修正パッチ? ナニソレ?

なお、原画は金目鯛ぴんく氏。トシぞー&丹下ゲンタ&黒崎寛哉の三氏がメインだったこのブランドにしては珍しく(『SYOKUSYULIEN』というのがありましたが、あれは制作が別で販売のみだったようなので)、三氏の誰も絡まない原画。ということは触手も絡まないのでしょうか……。ちょっとその辺不安。ただ金目鯛氏の絵はとても好きだし、凌辱系作品でもかなり活躍されているので安定感は高目。これまでのブランドイメージを変えようと言うことなのか、単に他の作業が同時進行で大変なのか、はたまた大人の事情なのかわかりませんが、ブランドの「顔」とも言うべきキャラデザが大きく変化したことで生まれるイノベーションに注目です。

スタッフブログなどを拝見した限りでは、すでにシナリオは完成済み。「紹介されているヒロイン全員エンディングあり」とのことで、これは嬉しい。また、純愛系に進んだ場合のHシーンはストーリー上、選択肢で任意回避できるものが多いそうです。どういうことだろうと思ったら、純愛ルート突入時にはキャラ愛を貫くことも、ちょっと浮気でつまみ食いもできる。複数人数とHしていたら発動するイベントもある、ということのようです。これで一穴主義者もハーレム主義者も満足できますね。あ、もちろん凌辱モードもあり。その名も「裏娼館システム」! さすが九尾さんだけあってぬかりなし。Hシーンに対して相当かゆいところに手の届く配慮を払ってくれるのが、このブランドさんを応援したくなる理由の一つ。

まだ体験版などは出ていませんが、見た感じ割と順調に進んでいるっぽいのでそのうちできるのではないかと思います。何にせよ、11月の目玉の一つになりそう。期待して待つことにいたしましょう。

それでは、また明日。

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