よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

それで良いのかヨスガ基準

すでにご存知の方も多くおられるとは思いますが、平成24年5月14日におこなわれた第623回東京都青少年健全育成審議会で、アニメ『ヨスガノソラ』が「兄と妹の近親相姦シーン」を描いているが、「社会的に是認されているかのように描いたり、あるいは必要以上に反復して詳細に描いているというもの」ではないので、新基準に該当しないとして、事実上公認された、という話が広がっています。

今回の件はエロゲーマーたる私にとっても他人事ではないなということで、ほうほう、と思ってあちこちに貼られているURLを辿ってみました。

議事録は◆こちらにございますが、一応コピペ等しやすいようテキストを掲載。一部改行をはじめレイアウトに変更を加えていますが、本文の内容については一切手を加えておりません。
〇青少年対策担当部長
皆さん、こんにちは。定刻になりましたので、始めさせていただきます。まず最初に、委員の交代がございましたので、ご紹介を申し上げます。第 4 号「関係行政機関の職員」の工藤聡委員の後任といたしまして、東京法務局人権擁護部長の柴崎周市委員でございます。

〇柴崎委員
柴崎でございます。どうぞよろしくお願いします。当法務局の人権擁護ということで、子どもの人権、幼児の虐待、小・中学校でのいじめ問題に取り組んでおります。ここのところちょっと感じたことですが、人権擁護については、高校生への手のさしのべ方が少ないのかな、という感じがしています。どうぞよろしくお願いいたします。

〇青少年対策担当部長
それでは会長、議事よろしくお願いいたします。

〇会長
ただいまから、第 623 回、健全育成審議会を開催いたします。初めに、本日の諮問事項につきまして、事務局からご説明をお願いいたします。

〇青少年課長
はい。今回の諮問事項でございますが、不健全図書類の指定ということで 、「ACTION COMICS 淫戯の果て①」ほか、合計 3 誌の指定について、でございます。よろしくお願いいたします。

〇会長
それでは、議事(1)の「不健全図書類の指定」につきまして、事務局からご説明をお願いいたします。

〇青少年課長
それでは 1 ページをご覧ください。諮問第 1002 号でございます。2 ページの「諮問図書類及び指定基準該当箇所一覧」をご覧ください。こちらに記載されました図書類は、平成 24 年 4 月 2 日から 5 月 1 日までの間に、都内のコンビニまたは書店から購入しました 134 誌のうちから、条例施行規則第 15 条の指定基準に照らしまして、指定図書類の候補として選定したものでございます。今回、諮問する図書類は、3 誌でございます。1番としまして、「ACTION COMICS 淫戯の果て①」、平成 24 年 4 月 12 日、株式会社双葉社発行でございます。2番は、「制服×征服×性服=世界大戦」、平成 24 年 4 月 10 日、株式会社日本文芸社発行でございます。3 番は、「DAITO COMICS TL シリーズ S の鍵 M の鍵穴Ⅲ ウエディング狂想曲」、平成24 年 5 月 7 日、株式会社秋水社発行でございます。なお「狂想曲」と書いて、実際の本には、「かぷりっちお」とルビをふってございます。これらの発行所の過去 1 年間の指定回数ですが、1 番の双葉社は、3 回、2 番の日本文芸社と 3 番の秋水社は、2 回でございます。該当箇所につきましては、いずれも「全編大部分」。

該当指定基準は、いずれも施行規則第 15 条第 1 項第 1 号イ・ロでございます。購入場所は、いずれも書店でございます。諮問図書類につきましては、条例第 18 条の 2 第 2 項に基づきまして、本審議会の諮問に先立ちまして、先週 9 日に図書類出版業界、取次業界及び販売業界等からの意見を聴取しまして、その結果を 3 ページから 5 ページにとりまとめてございます。

まず、3 ページをご覧ください。1 番の「ACTION COMICS 淫戯の果て①」ですが、聞き取り内容のとおり、「指定やむなし」の意見が 8 名、その主な意見は、「性器部分は修整されているものの、器具を使ったシーンが詳細あるいは露骨」などでございます。「保留」については 3 名、「指定非該当」とする方は 3 名でございます。その主な意見としましては、「コミカルで卑わい感は無い。器具を使用してのセックス描写も多いけれども、ギリギリ許容範囲」などでございます。なお、自社出版物のため、意見表明無しの方が 1 名ございました。

続きまして 4 ページをご覧ください。2 番「制服×征服×性服=世界大戦」につきましては、「指定やむなし」の意見が 7 名、その主な意見は、「SF だが、幼女っぽい子への器具を使った性交、体液の多さが気になる。カラーで印象度も高い」などでございます。「保留」は5 名、「指定非該当」とする方は 3 名でございます。その主な意見としましては、「設定や修整の仕方等気になる部分はあるが、パロディ漫画で、性的刺激の対象とするものではない」などでございます。

続いて 5 ページをご覧ください。3 番「DAITO COMICS TL シリーズ S の鍵 M の鍵穴Ⅲウエディング狂想曲」でございますが、「指定やむなし」の意見が 5 名、その主な意見は、「器具の使用が多く、性器の描き方にも一部リアルなところがある」などでございます。「保留」は 1 名、「指定非該当」は 9 名でございます。その主な意見としましては、「設定は過激な部分はあるけれども、ふんわりとした絵柄でリアル感がなく、露出も控えめで許容範囲」などでございます。以上でございます。

〇会長
ありがとうございました。ただいまのご説明につきまして、ご質問がございましたら、どうぞお受けいたします。

(「なし」の声あり)

〇会長
よろしいでしょうか。ではご質問がございませんので、図書の審査に入ります。

(図書審査)

〇会長
それでは、ご覧いただけたようですので、それぞれ各委員からご意見をいただきたいと思います。

〇■■委員
3 誌とも指定でお願いします。

〇■■委員
3 誌とも指定でいいと思います。

〇■■委員
3 誌とも指定でお願いいたします。

〇■■委員
3 番目の漫画は、非該当という意見もあって、いろいろ迷ったんですが、特にストーリー性があるわけでもなし、結論としては、3 誌指定でいいと思います。

〇稲葉委員
3 誌指定でお願いいたします。

〇中村委員
3 誌指定でお願いいたします。

〇■■委員
3 誌とも指定でお願いいたします。

〇■■委員
3 誌とも指定でいいと思います。

〇■■委員
3 誌指定でいいと思います。

〇■■委員
3 指定でいいと思います。

〇■■委員
僕は 1 番と 3 番は指定でいいと思います。2 番は保留にさせてください。

〇柴崎委員
3 誌とも指定でお願いいたします。

〇会長
1誌目と3誌目については、委員の全員の方が指定というご意見でございますが、2誌目につきましては、■■委員から保留というご意見ございました。いかがでしょうか。大方の皆様が 3 誌指定ということでございますので、そのように答申してよろしゅうございましょうか。

(「異議なし」の声あり)

〇会長
それでは、3 誌指定ということで、答申をさせていただきます。次に議事を進めさせていただきます。(2)の「条例に基づく事務の施行経過」について、事務局からご説明をお願いいたします。

〇青少年課長
それでは、資料の 11 ページをご覧ください。前回の健全育成審議会以降の 4月 9 日から 5 月 13 日までに実施した事務局の動きを簡単にまとめたものでございます。前回のご意見を踏まえまして、指定図書類を決定しまして、4 月 13 日に告示いたしました。その他、出前講演会等々を実施しております。12 ページでございます。こちらは、今年度平成 24 年度の不健全図書類の指定実績を載せてございます。

さらに 13 ページでございます。こちらも平成 24 年度優良映画等の推奨実績を載せてございます。

続いて 14 ページをご覧ください。こちらは、都が委嘱しております東京都青少年健全育成協力員の環境浄化活動の 4 月分の状況でございます。平成 24 年 4 月までに委嘱しております協力員は、217 名。4 月の活動者数は 26 名、調査店舗数は 145 店舗でございます。この表は、各店舗におきまして、指定図書類、表示図書類、シール留め雑誌を始めとした大人向けと思われる図書類につきまして、包装や区分陳列等の実施状況の調査結果でございます。なお、包装及び区分陳列が徹底していない店舗につきましては、職員による立入調査を順次行っております。

次の 15 ページでございますが、都の職員による書店の立入調査及びカラオケボックス等の実態調査の結果でございます。1 番目の表でございますが、書店等立入調査では、指定図書類の取り扱い不適切が新刊書店で 6 店舗、古書店で 1 店舗ございます。また、表示図書類の取り扱い不適切が新刊書店で6 店舗、コンビニで 1 店舗、その他、酒屋ですが 1 店舗ございました。その場での是正措置を含めまして、条例を遵守するよう指導いたしました。2 番目の表ですが、映像ソフト・ゲームソフト専門店等の立入調査でございます。表示ソフトの取り扱い不適切が、映像ソフト店及びゲームソフト店の専門店で各 1 店舗ございました。こちらも、その場での是正措置を含めまして、条例遵守について指導いたしました。3 番目の表でございますが、カラオケボックス、まんが喫茶等への実態調査でございます。青少年の制限掲示無しが、カラオケボックスで 1 店舗、年齢確認の実施無しが、カラオケボックスで 1 店舗、まんが喫茶・ネットカフェで 2 店舗ございました。なお、まんが喫茶・ネットカフェでフィルタリングを導入していない店舗が 1 店舗ございました。4 番目の表ですが、古書店、映像ソフト店のうち、古物を取り扱っている店舗ではいずれも年齢確認、保護者同意確認がなされておりました。

16 ページをご覧ください。こちらは雑誌・ビデオ類等の自動販売機に義務付けられております届出等の施行状況でございます。①でございますが、4 月末現在の区市町村別届出台数一覧でございます。設置箇所数は、62 ヶ所、設置台数は、214 台でございます。②でございますが、4 月中に届出のあった内訳でございます。廃止届が 38 台分ございました。③でございますが、4 月中の自動販売機等の立入調査の結果でございます。調査を行いました 17 台のうち、条例第 13 条の 3 により義務化されている廃止無届が 4 台ございました。それから届出表示無しが 7 台ございました。こちらについては、設置者に対して、直ちに是正の指導を行いました。次に条例第 13 条の 5 により義務化されている買えない措置・見えない措置の必要な 8 台につきましては、いずれも条例及び施行規則どおり実施されておりました。今後も引き続き、立入調査を実施してまいります。

続いて 17 ページでございます。こちらは平成 23 年度の東京都青少年健全育成協力員の環境浄化活動状況の累計の表でございます。

続きまして 18 ページは、平成 23 年度の立入調査結果の累計でございます。

19 ページは、平成 23 年度の自動販売機の届出等の累計を載せてございます。

条例に基づく事務施行については、以上でございます。

〇会長
ありがとうございました。ただいまご説明いただきましたけれども、何かご質問等ございましたら、どうぞ、お伺いいたします。よろしいでしょうか。

(「なし」の声あり)

〇会長
ご質問等ございませんので、進めさせていただきます。(3)の「その他の報告等」につきまして、事務局からご説明をお願いいたします。

〇青少年課長
それでは資料の 20 ページをご覧ください。4 月処理分の都民の申出でございます。

まず 1 番。メールによる申出が 1 件ございました。内容は「性的な描写のあるテレビアニメについて」で、兄と妹の近親相姦シーンを含む 5 作品につきまして、都民から指摘がありました。1 作品は DVD になっているものを購入して確認を行いました。他の 4 作品につい6てはインターネットの動画で確認いたしました。このうち「ヨスガノソラ」というアニメが兄と妹の近親相姦を描いております。ただ、社会的に是認されているかのように描いたり、あるいは必要以上に反復して詳細に描いているというものではありませんので、新基準等には該当しておりませんでした。その他のアニメ 4 作品につきましては、いわゆる旧基準の対象となりますが、いずれも該当するものではありませんでした。

続いて、電話による申出は 2 件ございました。まず一つ目ですが、「アイドルグループのプロモーションビデオについて」ということですが、メンバーの中学生が、踊りながらスカートをめくって下着を見せており、子どもが真似をすると影響が大きいので、出回らないように販売規制ができないかというような都民の申出でございました。こちらにつきましては、プロモーションビデオの制作者のホームページを確認した結果、振り付けの一部を自粛するという発表がすでになされておりました。各方面からの批判があったようで、おそらく制作者サイドのほうで自主的に振り付けを変更したものと推察しております。

最後ですが、「表示図書類を販売する書店について」でございます。都内の 2 つの書店において、内容のひどい 18 禁の同人誌が区分陳列されずに販売されているとの都民の申出でございます。こちらにつきましては、早速この 2 店舗に立入調査を行いまして、指定図書類を含めて区分陳列が適切になされていないことを確認しましたので、その場で区分陳列を徹底させたところでございます。

都民の申出は以上でございます。

続いて前回、第 622 回の議事録を 4 月中旬に委員の皆様に送付いたしまして、内容の確認をしていただきましたものを本日配付してございます。議事録の中で行政機関の委員の方を除きましては、お名前等の伏字を行ってございます。こちらの議事録につきましては、4 月25 日から、すでにホームページ及び都民情報ルームにおきまして公開をしております。次回諮問予定の推奨映画等はございません。事務局からは、以上でございます。

〇会長
ありがとうございました。ただいまの報告につきまして、ご質問がございましたら、どうぞ。よろしいでしょうか。

(「なし」の声あり)

〇会長
それでは、本日の議事はこれで終了といたします。次回は 6 月 11 日の月曜日になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

まとめサイト等では、「このうち「ヨスガノソラ」というアニメが兄と妹の近親相姦を描いております。ただ、社会的に是認されているかのように描いたり、あるいは必要以上に反復して詳細に描いているというものではありませんので、新基準等には該当しておりませんでした。」の部分が強調して流され、万歳ムードのように扱われていますが、いやいや、これはちょっと待った方がいいんじゃないの、というのが正直な感想です。ツイッターのほうでも、概ねそんなことを呟きました。

規制問題については以前、「表現規制は藪の中」という長い記事を載せたことがあります。そこで挙げた危惧がまるで解消されていなくて、個人的には「うわぁ」という感じ。そう感じたのは私だけではなかったようで、あれこれの意見を拝見している限りでは素直に喜べないという慎重論も多く見られました。

今回の決定に意味があるとすれば、『ヨスガノソラ』ならOKだという一つのラインができた、ということでしょう。しかし、そのラインの基準が何なのか、実は全然ハッキリしていません。この「青少年課長」という方が、「必要以上に反復して詳細に描いている」ことも、「社会的に是認されているかのように描」かれてもいない、と判断したというだけです。手続きともよべないレベル。このプロセスが容認されることのほうが余程問題に思えてきます。
※5/31追記:これ実は審議されて許可がでたのではなくて、審議に持ってくる前に個人的判断で議題から外しましたという報告に過ぎないのではないかというご指摘を頂きました。なるほど、そうかもしれません。だとしたら、『ヨスガ』ならOKというラインすらできていないことになるのでしょうか。この辺の条例判断のスタンスを知りもしないのに記事を書いてしまうあたり、いい加減な性格で恥ずかしいのですが、もしご存知の方などいらしたら、ご教示頂けると嬉しいです。一応私のほうでも調べてみて、わかったら更に追記したいと思います。
これが決定として通過したということは、『ヨスガ』が基準となって支えてくれる可能性よりも、委員の恣意的な基準をぶんぶんまわしにされる危険性の方が、遥かに高い気がします。今度は別の人が「社会的に是認されているかのように描いている」と判断したら、たとえ「お兄ちゃん好き」と作中で発言しただけでもアウト、といわれかねない。実際戦時の思想統制なんてそんな風に行われたわけで。

『ヨスガ』ばかりが引用されていますが、規制をくらった他の作品に対する判断を見て頂ければ、酷さがおわかりになるでしょう。『ヨスガ』と同じ理屈でまったく逆のことになっています。

たとえば、「性器部分は修整されているものの、器具を使ったシーンが詳細あるいは露骨」という理由で規制食らうことになった『淫戯の果て①』。そもそも器具は何が悪いんですか。「施行規則第 15 条第 1 項第 1 号イ・ロ」に書いてあるのでしょうか。よしじゃあ、みてみようじゃありませんか
第十五条 条例第八条第一項第一号の東京都規則で定める基準は、次の各号に掲げる種別に応じ、当該各号に定めるものとする。
一 著しく性的感情を刺激するもの 次のいずれかに該当するものであること。
イ 全裸若しくは半裸又はこれらに近い状態の姿態を描写することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。
ロ 性的行為を露骨に描写し、又は表現することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。

「器具」の「き」の字も見あたらないんですが、器具は何がどうダメなんですか? それとも、器具のシーンが殊更露骨だったというだけで、器具は関係ないのでしょうか。(ちょっと興奮しているので事実関係に誤認があるかもしれません。その時は是非、おしえてください) その辺、サッパリ解らない。一方の擁護する側も擁護する側で、「コミカルで卑わい感は無い。器具を使用してのセックス描写も多いけれども、ギリギリ許容範囲」と言っていますが、これも意味がわからない。なんすか、「ギリギリ許容」って。「コミカル」だと「卑わい」じゃないんですか。マジで? それとこちらの方は、器具を論点にして絡む気なんでしょうか……と、ツッコミどころ満載。

いや、議事録みてる限りなので、実物みたらわかるとか言われるのかも知れませんが、しかし内容が伝わらない議事録ならまったく意味がありませんし、そもそもこれ、「これ卑猥だとおもうひとー?」「はーい」(8人)。「これコミカルだとおもうひとー?」「はーい」(3人)。「じゃあ、多数決で卑猥ってことにしますねー」「はーい」(全員)。ってことですよね? 学級会じゃないんですよ。いや、それは学級会に失礼すぎたでしょうか。

「卑猥さとは何か」という哲学的議論をしろとまでは言いませんが、せめて該当する作品の、どのページのどの表現が、どういう風に卑猥なのか、または卑猥でないのか、そのくらいは各委員に聞きましょうよ。そうでないと、修正のしようがないじゃないですか。『ウエディング狂想曲』なんか、規制派は「性器の描き方にも一部リアル」だと言っていて、容認派は「ふんわりとした絵柄でリアル感がなく」って、完全に逆のこと言ってるじゃないですか。それが何で、ろくな議論もすり合わせもなく、いきなり多数決で決まるんですか。もう、わけがわからないよ……。
※6月2日追記
色々と調査+情報を頂きまして、事実関係の誤認等も明らかになりましたので追記します。まず、『ヨスガ』は本当に認められたか否か、ということについては、やはり「わからない」のだそうです。この課長さんのところで止められているというだけで、審議されたことにはならない。ただ、慣例上この課長さんが在任中は再び話題になることはないのではないか、というのがその道に詳しい人の見解でしたが、これもはっきりしません。要は、正確なことが知りたければ問い合わせるしか無さそうです。

次に、こっちのほうが重要。大いに勘違いしていて恥ずかしいのは、ここで公開されいてる判断意見は、「取次業界及び販売業界等」から聴取した意見であり、委員のものではない、ということ。つまり、「指定やむなし」の8名云々というのは委員ではなく、自主規制団体等ということでした。これはよく読めばわかることでした。まったくお恥ずかしい限りです。ちなみに、その聴取内容についてはこちらにPDFでまとめたものがありました。

ただ、そうであったとしても私が述べた問題は何も解決されていない、むしろもっと酷いんじゃないかという感じがします。問題はおよそ以下の三点。
(1)一部の個人の主観によって「卑わい」かそうでないか等が決められ、しかもそれが前例として都の基準となるかもしれない。
(2)そもそも指定の具体的基準がわからない。たとえば、どのコマはよくてどのコマが悪いかが指摘されていれば、そこから判断を逆算もできるけれどそれも無理。ある人は擬音語、ある人はシーン数、ある人は絵、ある人は露骨さと基準がまちまちなのに、すりあわせる気配もない。
(3)「大方の皆様が 3 誌指定ということでございますので」という理由で、結局委員の中でも多数決。委員間での意見交換や議論も無い。これは、委員の大半が納得していたから良いという問題ではなく、全員が賛成に回りそうだったら敢えて反対の異議申し立てをして、内容を相対化するようなバランス感覚がある委員がいないということでもあり、審査というものに対する意識の低さ自体が問題になる。

失礼な言い方をすると、ここで展開されていた「意見」が委員のものではなく聞き取り調査によるものであったとしたら、委員の中には本当に「3誌とも指定で」としか言っていない人もいるということになります。これが作品に対する裁きの場であるということに、やはり疑問を抱かざるを得ません。

最後に、今回の件について非常にまとまった情報を開示しておられるブログを教えて頂きましたので、ご紹介。「えふすくBlog 2ndSeason」さんの、「東京都青少年健全育成審議会 番外編 もうちょっと詳しく書いてみるテスト」という記事。事実関係に即したとてもきっちりしたまとめです。「審議会の委員の意見」ではないというお話も、こちらではきちんとわけて書いておられました。過去の「東京都青少年健全育成審議会資料」についてもきちんと目を通していろいろコメントしておられ、私のようなニワカとは格が違います。非常に勉強になるし面白いです。

ただ、私とは意見が大きく違うように見える点もあって、それはたとえば記事末の「「不健全か否か」は非常に主観的なものなので、個人の主観を尊重してあげてください。」や、「個人的にも意見側より委員側の方が頷けることが多いですので安心(?)してください」のような部分。

えふすくBlogさんのこうしたご意見は、もしかすると今回の件に関してだけの話で、トータルの意見ではないのかもしれませんが、並べるとわかりやすいので、最後に私の考えをえふすくBlogさんとの比較で再度述べておきたいと思います。

いまは良識のある委員だから良いとして、でもここに非常識な人が来る可能性は当然あります。あるいは、政治的な判断が働くこともあるでしょう。もっとありそうなのは、エロ漫画が原因で犯罪が起きた、といったようなニュースが流れるとか。その時、「主観で」まっとうな判断が可能なのか。表現というものに対してそのような「主観的な」判断をあてはめるということ、そしてその手続きが、たとえ誰もが「まあこりゃ指定だな」と思っているものに対してであっても、かくおざなりな手続きによって通過しているということ。それらのことが原理的に問題だ、ということです。

「都民からの申し出」として思わず笑ってしまうような内容のものも含まれた「申し出」が紹介されていましたが、「主観を尊重」するのなら、これがまるっと通過して全部規制です、となることも尊重しないといけない。そういう原理をもったシステムを運用するというのは、爆弾抱えて歩いているようなものであるようにも思われる。

そしてその爆弾が爆発しない保障はどこにもない。それこそ、原発神話より危ないです。だから、できることなら原理的に予防策をとりたいし、とるべきというわけ。

この場では大したことにならなくても、こういうやり方を認めると言うことは、同じようなやり方でもっとひどいこともできるし、またボーダーラインの上げ下げも「主観」のひと言で片づいてしまう。そういう危険性に対する意識がこの議事録には無いし、ストッパーも見あたらない。これが企業の面接なら別に何も言いませんが、都民の表現に対する「審査」だというなら、私は現状どれほど妥当な判断が下され、どれほど二次元に甘い内容が言われたとしても、断固警鐘を鳴らす立場をとるつもりです。

もちろん実際の活動という意味でいえば、えふくすBlogさんは今回の件で急に議事録を見始めた私などより余程真摯にとりくんでおられる。まこと見習いたいところですし、今後も勉強させて頂ければと思います。

私はここに上がった三作品を読んでいないので規制の内容が妥当かどうかについては意見を申し述べることができません。もしかしたら妥当だと思うのかも知れない。しかし、手続きについては確実に妥当じゃないと思うし、こんなもんで規制されたら作品が浮かばれないと思います。

同時に、こんな手続きで『ヨスガ』が「OK」のハンコをもらったことに、まったく実質的な意味は無いと思う。それこそ本当に、この課長さんが『ヨスガ』のファンだったのかもしれないくらいです。「指定図書類を含めて区分陳列が適切になされていないことを確認」という、まるで具体性の無いこの説明ですべてが通るなら、こんな会議無いも同然。

そもそも致命的な問題として、ある表現についての内容の妥当性を判断するのに、その表現の専門家がいなくて良いんでしょうか。最低でも現役のクリエイターなり、その道に詳しい人を入れるのが普通なのでは? もちろん議論が有害図書のことばかりではないから常任で漫画家いれろとかは言いませんが、臨時で召集して意見を聞くとかはできるはずだし、そのくらい慎重な手続きは必要なのではないでしょうか。個人的には、各事例に対して専門家による合議集団を組織して、審議会とは独立してだした結論をすりあわせるかたちにしても良いくらいだと思っています。

今回の決定の意味は、繰り返しになりますが、前例として『ヨスガノソラ』ならOKになった、ということに尽きます。規制反対派が今後振り回す武器としては、格好の材料を得たとも言える。「ヨスガで良いんだから、これがダメってのはおかしい」と論陣を張る拠点を手に入れたのですから。

しかし、私はやはり原理的に今回の規制問題に抵抗感を覚える立場です。だから、自分に都合のいい判決だけを都合良く拾うということはしたくない。『ヨスガ』という武器を振り回すと言うことは、委員の恣意によって勝手に決められた判断を受け容れるということにもなりますから、振り回せば振り回すだけ、最後は委員が「俺がダメだっつってんだからダメ」と言った時に、抵抗する力を失うことになります。今回の決定で本当に恐ろしいのは、『ヨスガノソラ』という前例にすがりつくことで、それが成立した無茶苦茶な決定プロセスをも事実上認めることになってしまう(プロセスは認めないけど『ヨスガ』がOKという部分だけ利用する、というのは多分認められません)ことです。

規制肯定派の人にとっても、今回のは「私なら規制するのに、どうしてこれじゃダメなのさ」と考える契機になってくれれば良いな、と思う。「近親相姦を描いたマンガは「無害」だという主張も、近親相姦を礼賛していれば小説であっても取り締まるべきだという主張も、ともに議論の余地無く却下される」と昔の記事で私は書きましたが、その通りのことになっているんじゃないでしょうか。結果論で『ヨスガ』が認められたことよりは、その結果へ至る過程で『ヨスガ』は本当に不健全でないのかということにも、それが不健全だとしても規制していいのかということにも触れないまま終わってしまったことが問題です。

ちょっと警戒しすぎなのかもしれないし、また、今回は私なんかが言うまでもなく多くの良識ある人が「微妙」と意見表明しておられるので、ことさらに突っ込む必要もないのでしょうが、この結果を万々歳で受け容れるのは自爆コースという気がしてならない。こんな感じで次々に「基準」ができあがっていくのかと思うと、恐ろしくてなりません。

そんなわけで見えない明日への恐怖を抱きつつ、本日はこれでお終いにしたいと思います。お疲れさまでした。

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いろいろな連絡の話

先日めでたく発売された、PULLTOPさんの新作『この大空に、翼をひろげて』のバナーキャンペーンと体験版レビューコンテストに申し込みをしていたのですが、ものが頂けるということで(全員貰えるタイプのキャンペーンです)メールが届いていました。PULLTOPさん、ありがとうございますm(_ _)m

なお、どうやら色々な機能の付いたパッチが配布されるようです。パッチのみならず製品版にも、主にシステム面で体験版レビューでのいろいろな方の意見が反映されているようで、ユーザーフレンドリー。素直にありがたいです。今後は、こういうかたちでユーザーとメーカーさんとの間が繋がって、よりよい作品が生まれるパターンが増えていけばいいなあと思います。スタッフの皆さんの負担が大変そうですが……。
あと、公式ブログのほうにも掲載されていましたが、「キャストサイン色紙プレゼント」が実施されています。ユーザーアンケート葉書を送るタイプですね。茶太さんは…………やっぱりいないか! う~ん、残念(´・ω・`)

と、これだけ色々書いておいてごめんなさい! 購入したけどまだできていないのです。・゚・(ノД`)・゚・。 週末にかけて、なんとか終わらせたいと思いますデス……。

その他幾つかのブランドさんに権利関係のことで質問をしていた(HP上の絵は使っても良いのか等)のですが、そちらもお返事を頂けてありがたく。しかし、いつまで経ってもお返事が頂けないブランドさんもあり、メールフォームが機能していないのかとおもって直メールも撃ったのですが、やっぱり反応無し。この場合、どうすればいいのか……。私のメールの書き方が悪かったのかも知れないし、お忙しいだけかもしれませんが、ご意見ご質問あればどうぞ! と書いてあるところに質問しても無反応だと、ちょっと寂しいです(´・ω・`)

そういえば、先日大規模なブランドの再編を行ったあかべぇさん系列。当ブログでは、「LOVELY×CATION」のバナーをはらせて頂いていたのですが、それが急に表示されなくなりました。いわゆる画像を借りている(こちらで保存せずに、ブランド側のサーバーにあるものを表示する)設定だったので何があったのかと思って見に行ったら、ブランド名前変更(暁Works-響- → hibiki)にともない、URLが変更されていました。原因はこれか……。

γさんの5月21日日記によると、以下のような事情。
突然の報告となってしまいましたが、このたび”暁WORKS-響-”から”hibiki”へと生まれ変わりました!

あかべぇそふとつぅ姉妹ブランドのブランド統合に伴いまして、暁WORKSと暁WORKS-響-をそれぞれ個々のブランドとして運営していくこととなりました。
ブランド再編にともなう実質的な影響は、名前の変更くらいで、特に暁WORKS-響-あらためhibikiさんには影響無し、ということのようです。(邪推すると「『LOVELY×CATION2』はhibikiブランドとしてリリースすることとなりますが、作品内容に影響することは一切ございません」とわざわざ書いておられるあたり、内容に影響があった作品も存在するのでしょうか……)

しかし、統合発表されるや否や、恐ろしい早さでの更新。hibikiさんにはメールでの質問などを送った場合も非常に丁寧かつ迅速な対応をしていただいており、意識の高さ(悪口じゃないですよw)が伝わってきます。まあブランド名変更という大きな事態なので速やかに対応が行われたのでしょうが、HP内部の各種文言や、リンク先のような細かいところの修正もきちんと行われており、思わず唸ってしまいました。

あかべぇさんの姉妹ブランド統合に関しては、特に書くべきことも思いつかなかったのですが、こうして実際にブランドの名前が変わってしまった(スタッフの意思で思惑があって変えたのではなくて、外側の事情によって変わってしまった)という感じの報告を見ると、何だか少し、寂しい気持ちになります。少なくとも私のようなユーザーにとってブランドの名前というのは、単なるスタッフ集団の呼称ではなく、一種の固有名詞みたいなところがありますし、統廃合は仕方がないにしてもブランド名が変わると言うことに対して正直言えばもう少し説明なりエクスキューズなりが(統合を決めた人あたりから)欲しかったかなあ。まあ、ポジティブに振る舞ってその辺の寂しさを感じさせない戦略だったのかもしれないし、だとすれば一定の効果は収めていたと思うので、それはそれでアリかもしれません。ただ、ブランドや作品に妙な愛着を持つタイプの人間としては、ちょっとだけ「ん?」と思うところもありました、というくらいで。

といったところで本日はおしまい。それでは、また明日。

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レビュー:『パパのいうことを聞きなさい!』10巻

ぱいこき10巻
松智洋『パパのいうことを聞きなさい!』10巻
(スーパーダッシュ文庫、2012年 イラスト:なかじまゆか)

というわけで、パいコキもとい『パパ言う』の10巻が発売されていたので購入。店舗ごとにメッセージペーパーが付くようで、メロンが莱香さん、アニメイトは空ちゃん、とらのあなが美羽様、ゲーマーズはひなだお! でした。私は莱香さん一筋なので当然メロン……だったのですが、とらのは4Pのリーフレットだということでとらでも購入。エロゲーと違ってラノベは特典の為に複数買いするのが楽で良いな! などと思う辺り、だいぶ調教具合が末期に来た感じがします。

『パパ言う』も10巻の大台にのったわけですが、特別なことも無く、いたって平常運転。これまでの巻同様、事件が起こり、祐太が奮闘して解決し、周りの女性陣が「キャー祐太さん、抱いてー」状態になるという安心のパターンでございました。……と思っていたら、最後に来て(私的には)結構ワクテカな展開が!! これは莱香さんの話が次巻以降動き出すのかと、期待に胸を膨らませています。ただヤングジャンプで連載中のコミックが露骨に莱香さん押しなので、本編では脇に押しのけられるのでしょうか……。

本巻は、冒頭で「普通」について祐太が色々と考え(自分は至って普通のつもりだけど、世間一般から見れば普通ではないのだろうな、という風に)、そういう彼らにとっての「普通」をおびやかすものとして、世間の偏見みたいなものがクローズアップされています。お話としては美羽がモデルにスカウトされるというところから入るのですが、祐太と三姉妹と一匹にとって、あるいはその周りの人びとにとっての幸せのありかたは何かを具体的に描こうといういつものパターンから微塵もズレていないので、既存シリーズのファンなら問題なく読めるのではないでしょうか。

ただ、さすがに少々マンネリ化してきたかな、という気もします。

この作品の持ち味は、いきなり美人三姉妹と同居することになった健全な大学生がどうなるのか、思い人・莱香との恋愛を絡めて描いていくというストーリー的な興味で引っ張りつつ、その中でもの凄く具体的なエピソードを重ねることで、登場人物たちの心情を描いていくところにありました。

推理小説であればプロットというかストーリー自体が目的であるし、キャラクター小説ならキャラクターの具体像が細かく掘り下げられていくことが面白いわけですが、そういう意味では本作は両者の中間。ストーリーで関心をひきつつ、キャラも掘り下げるという両輪を巧く回しながら、全体として何かテーマも見えてきそうな感じを漂わせていたと思います。

ただ、飽和気味だったヒロイン勢にお隣さん(栞)やら大学の同期生やら、挙げ句人妻(サーシャ)まで加わったことで、ストーリーの方はかなりカオスに。恋愛模様というのは『めぞん一刻』が良い例である程度シンプルなほうが緊張感が出やすくて良いと思うのですが、ハーレムにしたいのか誰かに軸を置きたいのか(一応空ちゃんなのだろうとは思います)段々見えなくなってきて、ちょっと停滞気味。

一方のキャラクターの掘り下げも、たとえば今回でいえば美羽の具体的なエピソードとしては「美羽らしい」ものでとてもよかったのですが、逆に言えば「美羽らしい」と思える時点で、新しい発見は少なかった。この作品、かなり早い段階で多くのキャラが固まっている気配があったし、アニメ化を経たせいか最近とみにその傾向が強い。そんな中で、既存のイメージを固めるようなエピソードが並ぶというのは、今後の伏線的意味合いもあるにせよ、ちょっと退屈に感じる部分があったことは否めません。

そのぶん、何か動き出す感じを最後に漂わせた莱香さんのあの反応が目立って良かったし、期待は高まっていますけど! いずれにせよ、ストーリーの進展か、キャラクター像に何か変化を加えるようなエピソードを投入するか、10巻も続くとそろそろどっちか欲しい時期なのかなぁ。いっそ、新キャラで2、3人女の子を増やして祐太と絡ませて、収拾のつかないバタバタハーレムになっても面白いかなと個人的には思います。売上には繋がりそうにないですが。

ともあれ、安心安定の巻でしたということで、次巻以降も期待したいところ。それでは、本日はこの辺で。また明日(*・ω・)y-~~~

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いろいろ違いを痛感した話

gooランキングに先日、「最強のNHKアニメは「これしかない!」と思うものランキング」というのが掲載されていました。結果はご覧の通り。(10位までを引用しましたが、リンク先には45位まで掲示されています)

1位 忍たま乱太郎
2位 おじゃる丸
3位 ふしぎの海のナディア
4位 火の鳥
5位 メジャー
6位 ニルスのふしぎな旅
7位 カードキャプターさくら
8位 おさるのジョージ
9位 バクマン。
10位 十二国記


えっ、マジですか……。いや、どれも有名だし人気があるのはわかる……観たことがないのでわからないのもありますが、まあ大体わかります。わかりますが、私の中の「これぞNHKアニメ!」というイメージと食い違いがありすぎて、しばし愕然といたしました。

私の好きな他の作品でいえば、「電脳コイル」は14位。「アニメ三銃士」は15位(いつでも、心に冒険を!)。「コレクター・ユイ」は35位。おいおい、「モンタナ・ジョーンズ」がいないぞ! と思ったら、43位の「冒険航空会社モンタナ」。これですか……。再放送で名前変わっていたんですね。「青いブリンク」入ってないし、そうかぁ、という感じ。

何より、「ジーンダイバー」が入っていないとは!(笑)

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私の世代ならみんな知ってる(嘘)、名作アニメ『ジーンダイバー』。シンプルながら優れたセンスが光ります。

「ジーンダイバー」というのは、「天才てれびくん」の中の1コーナーとして1994年ごろに放送されたアニメ。世界観や設定には何の関係も無いのですが、実写とアニメを組み合わせるという手法ゆえか、「恐竜惑星」(93年)、「救命戦士ナノセイバー」(97年)とあわせてファンの間では「バーチャル三部作」と呼ばれていました。ある意味NHK(教育)でしかありえないタイプのアニメなので、「最強」かどうかは知らないけれど、NHKらしさは炸裂しています。

「天才てれびくん」は子ども向けの夕方番組で、たしか18時ごろに放送しておりました。当時もう高校生になろうかといういい年をしていたにもかかわらず、このアニメのために録画して見ていました(部活あったので帰れなかったのです)。いや、ホントに面白かったんですよ。いわゆるNHKのお勉強アニメで、進化について勉強(も)できるよ、というのがウリのはずなのですが、その辺の事情は完全にかっとばしたSF設定が素敵でした。

ヒロインは、芳賀唯ちゃん。なんかどっかで聞いたような名前ですね……。当初は「現実世界と仮想世界を行ったり来たり」しながら(つまり、実写の女の子・唯とアニメのユイがかわりばんこに登場するかたちで)進行していたのですが、次第に「バーチャル世界が独立した進化を遂げようとしている」と、完全にバーチャル世界中心にシフトしていきます。要するに、実写の子たちはほとんど出なくなります。たぶん、大人の事情というヤツです。

残酷描写上等、人死に上等と、NHKお子様向けアニメにしては随分頑張った感じだったので二度と日の目を見ることは無いかと危惧していましたが、10年ほど前(2003年)にDVD化されまして、大喜びで予約購入いたしました。

365a0296.jpg

DVDボックスのパッケージ。真ん中の子が唯ちゃん。左手の黄色いのが相棒兼マスコットのパック。

「ジーンダイバー」の話はどっかでできたらやりたいなぁ。いやあ、「てれびくん」枠だからアニメとしてカウントされていないのかもしれませんが、私の世代は結構見ていたと思うんですけど……ああいうの見て育ったからいまの主流とは違うタイプになっちゃったのかしらん。

まあ、あとはやっぱり納得いかないのが、「CCさくら」ですよ! 7位ですか。7位ですかぁ……。「総務省が公共放送で、日本人をオタクにしようという方針を明確に打ち出した」とまで(主に私の近隣で)大騒ぎだった超有名作品が、野球バカのノゴロー君に負けているだなんて……(ファンの方すみません。メジャー良いアニメですよね)。

NHKといえば萌え御用達、というのは多少歪んだ認識であるにせよ、何かこれじゃない感というか、ううむ、という感覚に襲われるランキングなのでした。ま、gooランキングだからそこまで一般的なものじゃないのかもしれないんですけど。だから、実際にはこのランキング結果が意味するものとか、そういう話には全然興味ありません。単なる話題のネタです、と身も蓋もないバラシ。ランキングに入っていないのでも良い作品がいっぱいあるあたり、さすがNHKさんは半端無いッスね! というオチにしておきます。

とりあえずgooランキングってリサーチ対象がどういう母集団なのか、調べたけどあんまりよくわからなかったので、ご存知の方がいらしたら是非おしえてください。

といったところで本日はこの辺で。また明日、お会いしましょう。それでは。

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すてきなサントラ(カタハネ&ヴァニタス)

先日言っていた、『カタハネ』(新装版)と『ヴァニタスの羊』のサントラが届きました! 凄い豪華で良いです。まだ聴いていないのですが、このパッケージだけで買った甲斐があります。ちなみに向かって一番右端のヴァニタスは、昨日ソフマップ前でサントラ販売を記念して配布されていたイラストカード。

サントラ
物語はココから始まった――寒いギャグじゃないですよ! 公式です!

RococoWorksさんの活動停止は本当に残念でした。こうして最後の仕事を目の当たりにすると、余計にそう思います。言いたいことは後から後から出てくるのですが、今日のところは独り黙して語らず、懐かしい思い出に浸ろうかと。『カタハネ』は本当に良かった……。

飽きっぽい性格の私がどのくらい保つかはさておき、しばらくの間、作業の折のBGMに困ることは無さそう。また、こんな作品と出会えたらいいなぁ。

それでは、本日はこの辺で。また明日お会いしましょう。まだ知らない行く末夢の果て終わりを知らず……。

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《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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